「ブラバス 1000」登場!ベンツのチューニングエキスパートのブラバスがメルセデスAMG GT 63 Sを強力にチューンナップ!
2025年9月16日
ブラバス1000(Brabus 1000):1000馬力のメルセデスAMG GT 63 S。本来は1,820Nmのトルクを発揮するのだが、ブラバスはメルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスに、駆動系を保護するため、電子的にトルク制限を課すほどの大出力を与えている。
ブラバス 930で「もうこれ以上驚きの性能は報告されない」と思った矢先、ブラバスでは誰かが巨大化症に陥ったようだ。「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」をベースに、スポーツクーペに1,000馬力と1820Nmのトルクを静かに追加。ただし、「ブラバス 1000」のドライブトレインが壊れないように、トルクは電子的に1,620Nmに制限されている。
標準仕様の「AMG GT 63 S Eパフォーマンス」だけでも、決しておとなしい車ではない。816馬力、1,420Nmのトルクを誇り、0から100km/hまで2.8秒で加速する。しかし、ブラバスはブラバスだ。クーペからさらに性能を引き出さなければならない。その結果、1,000馬力、1,820Nm、0から100km/hまで2.6秒、最高速度320km/hを実現した。これは、4.5リッターV8ツインターボエンジン(796馬力)と、後輪に204馬力の電動モーターを組み合わせたハイブリッド駆動によって実現されている。
トルクを最大限に引き出す
内燃エンジンの動力伝達は、9速スポーツトランスミッションを介して、オートマチックまたはマニュアルで切り替え可能だ。さらに、AMGの全輪駆動システム「4MATIC+」も搭載されている。

ただし、この驚異的なトルクは、ドライブトレインを保護するため、電子的に1,620 Nmに制限されている。これは、ボトロップのチューナー自身が述べていることだ。
カーボンを多用し、空力性能を最適化
外観は、ブラバスの伝統的なスタイルを忠実に踏襲した、スポーティでアグレッシブでありながら、控えめなデザインとなっている。ボディにはカーボンパッケージが装備されており、光沢、マット、または個別に選択可能なカラーで注文可能だ。ブラバス特有のラジエーターグリルインサート、新しいフロントスプリッター、カーボン製カナードが特徴的なフロントを完成させている。後者は空気の流れを最適化し、浮力を軽減することでコーナーリング安定性を向上させる。
リアには、76mmのエンドパイプを備えたスポーツエキゾーストシステムを収納するカーボンリヤディフューザーが装備されている。新設計のリアウィングは、見た目だけでなく、高速走行時の安定性も向上するように開発された。デザインは、フロントに21インチ、リヤに22インチの10スポークデザイン鍛造ホイールで完成されている。

ボトロップのエンジニアは、サスペンションにも手を加えた。特別なスポーツスプリングにより、サスペンションの高さを調整可能で、最大20mm下げることができ、スポーツクーペの重心を変更できる。
ダークなインテリアに赤いアクセント
インテリアは、ブラックのキルティングとパーフォレーション加工が施されたレザーシート、マイクロファイバーのルーフライナー、高光沢のカーボン、そして「ロケットレッド」のアクセントが印象的なデザインだ。

さらに、キルティング加工のフロアマット、カーボン製ペダル、アンビエント照明の色に合わせられる照明付きドアシルが装備されている。インテリアのいくつかの要素には、ブラバス設立年である1977年を象徴する「77」のエンボスロゴが施されている。

結論:
「ブラバス1000」のパワーが電子制御で抑えられていることは、まさにその全てを物語っている。しかし、見た目においても、このモンスターは一切の不満を残さない。
Text: Nele Klein
Photo: Brabus

