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【このスープラGT4なんぼ?】いまやアイコニックな存在 モータースポーツ仕様のトヨタ スープラGT4 EVOが公道用として販売中 その値段は?

2025年9月15日

ドイツの中古車情報:トヨタ スープラMK5 GT4 EVO。公道走行可能なモータースポーツ仕様のスープラが販売中。公道用のレースカー、そんなものが存在するのか?どうやら存在するようだ – まさにこのトヨタ スープラがその証拠だ!

「トヨタ スープラ」。これは日本の自動車界で最もアイコニックな名称の一つだ。『ワイルド・スピード』シリーズ放映以降、このスポーツクーペは世界中に巨大なファン層を獲得した。しかし、「MK5」世代は当初、苦戦を強いられた。「BMW Z4」と技術的に近い点が批判の的となった。しかし、当初の懐疑的な見方は薄れ、クーペは人気を急上昇させ、チューナーの間でも人気を博している。

ここで紹介する個体も例外ではない。2023年にハノーバーで開催されたチューニングカーイベント、「PS Days」で出会ったこの「スープラ」は、我々のハイライトの一つだった。レースコース用の改造車は珍しくないが、通常は公道走行が認められていない。しかし、現在販売中のこのモデルは例外だ。

【馬力バカ祭り】ドイツ人にも大人気 チューニングカーの祭典 PSデイズ2023 公道走行可能なレーシング トヨタ スープラ:https://autobild.jp/26402/

4つの出力モードで最大797馬力

この「スープラ」を公道走行を可能にするため、多くの改良が施されている。また、出力も制限する必要があり、4つの異なる出力モードが設定されている – 2つは公道用、2つはレース用だ。

フルバケットシートが助手席にも装着された。ダッシュボードはカーボン製だ。センターコンソールは市販車のまま。

スポーツモデルの3リッター6気筒エンジンは、標準は340馬力で、公道用の最大出力は500馬力だ。トラック用出力レベルでは650馬力から最大797馬力まで出力可能だ。ただし、ディーラーは加速に関する詳細を明かしていない。

興味深いのは、レースコース向けの遺伝子を持ちながら、このモデルには充実した装備が搭載されている点だ。エアコン、パーキングアシスト、複数のアシストシステムなどが含まれる。これらの快適装備を搭載しながらも、販売店は車重を1,570kgと公表しており、現代の車としては十分な軽量設計となっている。

このようなボディキットを装着するには、フェンダーをホイールアーチ周辺で切り開く必要がある。完成度は抜群だ!

「PS Days 2023」での初公開以来、スープラの外観は若干変更されており、元のシザーゲートは通常のドアに置き換えられたようだ。ラッピングも一部変更されているが、ボンネット、ロケットバニーボディキット、太いリアスポイラーはそのまま残っている。さらに、19インチの太いホイールが装着されており、フロントは10インチ、リアは12インチの幅となっている。

価格は約8万ユーロ(約1,400万円)弱だ

インテリアもさらに改造され、ステアリングホイール、バケットシート、ロールケージ、カーボンを多用した新しいダッシュボードが採用されている。走行距離は17万1,000kmで、インテリアの状態で考えると相当なものだ。

すべてのチューニング作業を含む道路登録は、非常に高額なプロジェクトだ。現在、このスープラはギュルブズ オートモービルズ(ヴィースバーデン)で販売中だ。ディーラーは77,800ユーロ(約1,360万円)を提示している。かなりの金額だが、このスープラに6桁ユーロ(1千万円)相当のチューニングが施されていることを考慮すると、十分に妥当な価格と言える。

Text: Sebastian Friemel
Photo: Gürbüz Automobile