「スバル アウトバック」は約380馬力と四輪駆動の電気自動車で登場!全ての情報をお届け!
2025年9月8日

スバル アウトバック(Subaru Outback):新型スバル アウトバックは約380馬力と四輪駆動の電気自動車として2026年発表される。
新型スバル アウトバックが電気自動車に
「スバル アウトバック」は、オフロード対応のステーションワゴンを象徴する存在と言えるかもしれない。約30年と6世代を経て、ついに7代目モデルが登場する。オフロードワゴンが初めて電気自動車となり、技術は最近発表された「トヨタbZ4Xツーリング」から採用されている。ただし、スバルはまず米国仕様の「トレイルシーカー(Trailseeker)」のみを公開し、欧州モデルは「E-アウトバック(E-Outback)」と名付けられ、2026年第一四半期に発売予定だ。
価格:基本価格は50,000ユーロ(約870万円)以上
「E-アウトバック」は、まだ最終的な認証を取得していないため、現時点では正式な価格は発表されていない。「スバル ソルテラ」と同様、「E-アウトバック」も「トヨタbZ4Xツーリング(約45,000ユーロ=約780万円)」をベースにしており、2026年初頭にから販売される見通しだ。「ソルテラ」は基本価格が51,490ユーロ(約895万円)で、トヨタより約6,500ユーロ(約113万円)高価だ。この価格差を「E-アウトバック」に適用すると、エントリー価格は約53,000ユーロ(約920万円)になる可能性がある。

デザイン:独自のフロントデザインを採用したE-アウトバック
現在、スバルはほぼ同じ構造の米国モデル「トレイルシーカー」の画像のみを公開している。オレンジ色のターンシグナルなど、いくつかの細部を除けば、「E-アウトバック」はほぼ同じデザインとなるだろう。つまり、「アウトバック」のデザインは非常に頑丈で、「bZ4X」との類似性は否定できない。特に、大きなプラスチックのパネルで縁取られたホイールハウスでは、トヨタとの関連性がはっきりと見られる。しかし、フロント部分はより独自性がある。
グリルは大部分が閉じたデザインで、アンダーガードのすぐ上に小さな開口部があり、そこから冷却用空気が入る。ロゴは黒い背景で囲まれている。スバルは、「E-アウトバック」に、上部にデイタイムランニングライト、その下にメインヘッドライトを配した、2分割のヘッドライトを採用している。6本の水平要素からなるライトのサインは、少し想像力を働かせれば、新しい「フォード カプリ」を彷彿とさせる。
「bZ4X」と技術的に近いことから、サイズも非常に似ていると思われる。これは、全長4.80m以上、全高約1.70mを意味する。ホイールベース(2.85m)は、「ソルテラ」よりも10.5cm長くなっている。「トヨタ bZ4Xツーリング」と同様、「スバル E-アウトバック」のトランク容量は約600リットルとなる見込みだ。最低地上高は21cmで、オフロード走行にも十分な高さだ。

駆動方式:四輪駆動と375馬力
「アウトバック」の旧世代モデルと比較すると、新しい「E-アウトバック」の駆動方式が特に目立つだろう。これまでスバルは、「アウトバック」にも採用されていた2.5リッター水平対向エンジンで知られていたが、新世代モデルでは電気駆動に切り替わる。トヨタとは異なり、スバルは出力仕様について非常に正確だ。「E-アウトバック」は最大375馬力(280kW)を発揮し、四輪駆動は当然の装備だ。
この性能により、標準的な0-100km/h加速は4.4秒で達成されるが、最高速度については、スバルは未公表だ。74.4kWhのバッテリーを車体下部に搭載し、450km以上の航続距離を実現している。さらに、オフロード走行時の最適な走行性能を追求した「X-Mode」など、専用の走行モードも搭載されている。

インテリア:トヨタbZ4Xと同様のインテリアデザイン
エクステリアもインテリアも、「E-アウトバック」は「トヨタ bZ4Xツーリング」の技術的な兄弟車であることがわかる。大きなコックピットとインフォテインメントスクリーンを備えたダッシュボードは、ほぼ同じだ。インフォテインメント自体は、14インチのセンターディスプレイと12.3インチのデジタルスピードメーターで構成されている。
インテリアとサイズが「トヨタ bZ4X」と大きく異ならないため、スペースの広さも同レベルと予想される。これは良いニュースだ。トヨタは乗員と荷物のスペースが十分で評価が高いからだ。

仕上げの品質については、「E-アウトバック」が現在デジタルでしか公開されていないため、推測の域を出ない。しかし、リフレッシュされた「スバル ソルテラ」をベースにしていると考えられるため、素材の品質は同様の堅牢なレベルにあると推測される。
Text:Sebastian Friemel
Photo:Subaru