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【面白ネタ】イタリアで新たな速度違反カメラ法が施行 過去には28,000ユーロ(約460万円)の罰金を支払わされた事例も・・・

2025年8月22日

イタリアで新たな速度違反カメラ法が施行:28,000ユーロ(約460万円)の罰金を支払わされた事例。イタリアが新たな速度違反カメラ規則を制定したおかげで夏に車で南ヨーロッパへ旅行する人々にメリットが生まれる。その背景を解説!

休暇の開始に間に合うように、車でイタリアへ旅行する人たちに朗報だ。2025年6月12日より、スピードカメラに関する新しい、より厳しい規制が施行され、交通の透明性、公平性、安全性がようやく向上することになった。

今後、新しいオートヴェロックス装置(イタリアでのスピードカメラの名称)は、地方行政機関の明確な許可がない限り設置できなくなる。また、交通安全の監視を目的とする場合のみ設置が認められる。さらに、固定式または移動式のスピードカメラは、少なくとも1km手前に交通標識で表示されなければならない。これにより、突然のスピードカメラによる取り締まりは過去のものとなる。

速度制限の過度な引き下げも禁止される。速度測定装置は、通常の速度制限から最大20km/h以下までの速度制限を設定可能だ。つまり、通常速度制限が90km/hの地方道路で、工事現場付近で一時的に速度制限が50km/hに設定された場合、速度測定装置は設置できない。

生垣に隠れたスピードカメラで2万8,000ユーロ(約460万円)の罰金!

新しいスピードカメラ規則のきっかけとなったのは、ニッツァ モンフェラートの警備員、アンドレア フェレット氏の経験だ。彼はスピードカメラに対する不満の象徴となった。彼は6ヶ月間、通勤途中に同じ、ほとんど見えないスピードカメラに何度も捕まったのだった。生垣の後ろ、カーブを曲がった直後に隠れており、カメラはほとんど見えないところに設置されていた。

その結果、28,000 ユーロ(約460万円)以上の罰金が科せられた。フェレット氏は、スピード違反をしたことは認めているが、「この装置は安全のためではなく、金儲けのためのもの」と主張している。現在、彼はこの請求に対して法的な争いを続けている。

新しい規則:距離も重要!

新しい規則では、スピードカメラ設置間の最低距離が規定されている。市街地では1km以上、市街地外では4km以上だ。隠された装置、偽装されたスピードカメラ、移動式カメラによる突然の取り締まりは、今後禁止される。また、移動式装置の許可と技術検査も義務化される。

11,000台以上の固定式スピードカメラが設置されているイタリアは、ヨーロッパで最もスピードカメラが多い国として知られている。因みに、ドイツには約4700台の固定式装置が設置されている。

2024年、イタリアの自治体は、約17億ユーロ(約2,800億円)の罰金を徴収した。これは過去最高額だ。ミラノだけでも2億ユーロ(約330億円)以上、カロダノ(人口465人)のような小さな町でも、1つのスピードカメラで80万ユーロ(約1億3,200万円)以上の収入があった。

結論:
イタリアにおける速度違反カメラの規制改革は遅れたものの、ついに実現する。新たなガイドラインは明確性を図り、特に旅行者が予期せぬ旅行中のショックを回避するのを支援する目的だ。2025年6月12日以降、イタリアを走行するドライバーは、より透明性の高いシステムと速度違反カメラの減少を期待できる。

Text: Bianca Garloff
Photo: picture alliance / imageBROKER