アプリ売りのオジさん彷徨記Vol.54「四国お遍路編」Part1
2025年8月1日

今週は久々に四国へ飛び、旧知のクライアントとの商談と併せ、市況や展開中の事業の話しになった。
お話しを伺ったのは、長年お付き合いいただく、ユーロスポーツの髙橋社長。マセラティ正規ディーラーと併せ、2つの整備系法人を束ねる若き経営者。
攻めるディーラー経営と展開①
展開中の事業とは、鈑金塗装工場。しかも高額な水性塗料対応のブースをはじめ、特定整備制度に対応する最新設備を導入し、様々なブランドの認定鈑金工場として指定されている。最近では、アルミ製の車体も多い為、その鈑金に対する技術はもちろん、色合わせから塗装の焼きつけなど、高度な職人技が必要な仕事だ。鈑金塗装工場の詳細は後述するが、アフターセールス関連の取り組みについて、色々なお話しを伺った。
「販売は様々な要因でアップダウンがあるけど、整備業は比較的安定していることと、車両整備事業はすでに展開しているので、この次は鈑金が必要だろうと考えたんです。つまり、内科と外科の両方を兼ね備えた病院みたいなもんですわ。」 経営者は常に先を見なければならない。整備業はアフターセールスとも呼ばれるが、車両を販売してからが勝負であり、満足いただければリピーターになっていただける。ウィンウィンの関係が重要だし、新中部修の4部門を中心に、四輪駆動ビジネスが重要なのは昔から変わらない。


面談の冒頭に周辺業界の動向をお聞きすると、「うーん、中古車マーケットが不安定になってきている感じですね。少し前までが高値過ぎたのかもしれないし、様子見なのかもしれない。海外バイヤーも影響大ですから、しばらくは無理はしないかなぁ」
確かに中古車マーケットは、世相を映すではないけれど、新車セールスの動向が強く反映されるし、しっかり取り組めば稼げるビジネス。なので、ディーラー経営者視点から見れば、サービス部門と同様に、プロフィットセンターと捉えているのでしょう。
マセラティブランドは新型の導入が待たれるところ。ちょっと前のV8を積んだ貴重なモデルなど含めて、中古車も大事に納めてファンになるオーナーを増やし、近い将来のためにリピーターを囲い込んでいきたいわけだ。そのためにも、アフターセールスでの、CS(顧客満足度)を高めなければならない。そのお役に立てるよう、これからも頑張ろっと。






Maserati Takamatsu
香川県高松市御厨町1344-2
TEL:087-864-7010
https://www.maserati.com/jp/ja/dealers/takamatsu
Text&Photo:ナカタ ヒロユキ
【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃から乗りモノ好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。