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WECマシンの勝利を支えるOZ Racingホイール OZ Racingのモータースポーツ専用モデルとは

2025年7月22日

今年のル・マン24時間レースでフェラーリ 499Pが3年連続優勝を飾ったのは記憶に新しいところですが、その勝利を支えるのがOZ Racingのホイールです。

WEC (World Endurance Championship / FIA世界耐久選手権)WECハイパーカーとは

WECハイパーカー(WEC Hypercar)とはWEC (World Endurance Championship / FIA世界耐久選手権) のトップカテゴリーで、2021年から 「Hypercar (LMH)」規定 が導入され、LMP1に代わって採用されました。現在は「Hypercar (LMH + LMDh混走)」で運営されています。

今年のル マン24時間レースで優勝したフェラーリ 499PにもOZ Racingのホイールが採用されている。
Photo:Ferrari

WECハイパーカークラスの主な参戦メーカー (2025現在例)
BMW(P66/3)
フェラーリ(499P)
トヨタ(GR010 HYBRID)
プジョー(9X8)
ポルシェ(963 / LMDh規定)
キャデラック(V-Series.R / LMDh規定)
アルピーヌ、ランボルギーニ なども参戦

WECハイパーカー(WEC Hypercar)はレース専用のプロトタイプマシンで、出力上限がハイブリッドシステムを搭載したハイパーカーが680馬力 (500 kW)、最低重量は1030 kg、ハイブリッド搭載は任意、空力はダウンフォースとドラッグの制限範囲内で設計、マシンはル マン24時間レースおよびWEC全戦で使用する。というのが主な規定です。

BMWのWECハイパーカーマシンP66/3。リアタイヤの横には誇らしくOZ Racingの文字。
Photo:BMW

OZ RacingとWECマシン

OZ RacingはWECをはじめF1、WRC、GTの舞台で多数の採用実績がありますが、これはその高い耐久性、放熱性、剛性バランスに優れてるからにほかならず、WECハイパーカークラスのほとんど、WEC LMP2クラスでは公式サプライヤーとしてすべてのチームがOZのホイールを使用しています。

WECハイパーカーマシン用ホイールは、各チームの要望に応じたハイテクホイールを共同で開発。鍛造マグネシウムや鍛造アルミ合金で製造されます。
Photo:オーゼットジャパン

モータースポーツ用 OZ Racingモデル (実戦供給)

カテゴリー特徴採用例
F1専用ホイール鍛造マグネシウム、超軽量、数百グラム単位の軽量化F1チーム多数採用 (かつてのFerrari、Renaultなど)
WRCラリーホイール鍛造マグネシウム/アルミ、衝撃耐久性、泥はけ性能TOYOTA GR Yaris Rally1等
WEC/Hypercar鍛造マグネシウム/アルミ、耐熱性・耐久性・軽量性バランスBMW P66/3、Ferrari 499Pなど
WTCR/TCR/GT鍛造アルミ、軽量・耐久性、放熱性重視ツーリングカー、GT耐久レース
フォーミュラE用鍛造マグネシウム、放熱設計Formula E 各チーム

モータースポーツモデルは「最軽量・最高剛性・耐熱・耐久性」を突き詰めた専用品ですが、その製造ノウハウは市販モデルに活かされており、デザイン・軽量性・強度・耐久性へと昇華されています。特にUltraleggera、Superforgiata、HyperGT HLTなどは性能と軽量性で非常に評価が高く、スポーツ走行にも実戦的です。

OZ Racingについて
F1をはじめ、WRC、WECなど、モータースポーツのさまざまなカテゴリーにホイールを提供し、数々の勝利を支えてきたOZ。そこで培ってきたテクノロジーとイタリアの芸術的なデザインが融合するOZのホイールは、ヨーロッパはもちろんのこと、世界で、そして日本でも数多くのファンから支持されている。

オーゼットジャパン公式サイト:https://www.ozracing.com/jp/

Text:アウトビルトジャパン