BMW M2 CSが第2世代に進化!大幅なパワーアップと30kgの軽量化を実現したクーペはM3並みのパワーを誇る
2025年7月6日

BMW M2 CS:BMW M2 CSが第2世代に進化!大幅なパワーアップと30kgの軽量化を実現したクーペは、2025年夏より販売開始。
噂が事実となった。BMWは、現行の「M2」にCSを追加する!これにより、最小の「本物のM」が2度目となる「Competition Sport」として登場する。最初のモデルは、前モデル(社内名称 F87)で、2019年に発売された。
BMWは、2025年の「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」で、新しい「M2 CS」を正式に発表した。最初の画像に続き、詳細も明らかになった。伝説の名称が示す通り、この小型「M」は、非常にパワフルで、特に軽量だ。
エンジン:M3およびM4と肩を並べる
「M GmbH(M社)」は、この特別モデルに大幅なパワーアップを施した。「CS」に搭載された3リッター直列6気筒エンジンは、50馬力もパワーアップしており、トルクも同様に大幅に向上している。
530馬力と650Nmがデータシートに記されている。これにより、「M2 CS」は「M3」と「M4」の4輪駆動モデルと同等のパワーを実現している。ただし、後輪駆動は当然ながら維持されている。トランスミッションの選択に関しては、純粋主義者にはやや不満が残るかもしれないが、オートマチックトランスミッションのみとなっている。

「M2 CS」は、0-100km/h加速を、量産モデルより0.2秒早い3.8秒で達成する。電子制御システムにより、最高速度は302km/h。
外観と軽量化:M2 CSは30kg軽量
しかし、より高い出力は、BMWが「CS」の称号を名乗るための基本要素の一つに過ぎない。仕様書には伝統的に軽量化が重視されており、「M2 CS」は通常の「M2」よりも30kg軽量化されている。これは、当然ながら、カーボンルーフ、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のダックテール付きリアハッチなど多くのカーボンを使用することで実現されている。
兄貴たちより控えめ
兄貴の「M3 CS」と「M4 CS」同様、フロントとリアのモデル名には赤い縁取りが施されている。ただし、「M2 CS」はデザイン面では若干控えめになっている。

フロントグリルはより開放的なデザインとなり、フロントスプリッターが採用されている。リアディフューザーは控えめなデザイン変更が施されている。「M2 CS」の電動制御式フラップエキゾーストの4本のマフラーパイプはマットブラック仕上げだ。さらに上を求める方は、「Mパフォーマンスパーツ」から、チタン製エンドマフラーとカーボンとチタン製のエンドパイプを備えたエキゾーストシステムを選ぶことができる。
「CS」は、トラックツールと日常使いの自動車を1台で実現することを目指しているため、標準装備のアダプティブMサスペンションによって標準モデルよりも8mm低くなっている。
ゴールドのホイールは必須
「CS」らしいのは、ゴールドのホイールだ。フロントは19インチ、リアは20インチ。工場出荷時にはサーキット走行用タイヤが装着されているが、追加料金なしでスポーツタイヤも選択可能だ。その背後にはMコンパウンドブレーキがのぞいている。カーボンセラミックは追加料金で選択可能だ。ブレーキキャリパーはレッドのみ。
インテリア:ドアパネルに照らされるCSロゴ
インテリアでは、BMWはカーボン製センターコンソールを採用して軽量化を図っている。さらに、Mカーボン製バケットシートには、照明付きCSロゴとレザー張りが施されている。快適性を損なうことのないよう、シートは電動調整式となっている。サーキット走行用に、ハーネスベルトを取り付けることもできる。もちろん、工場出荷時にはMカラー通常のシートベルトが装備されている。

スポーツモデルにふさわしいアルカンターラ製グリップとカーボンインサートを備えたステアリングホイールは、「M2」には欠かせない装備だ。センターコンソールとドアパネルに「CS」ロゴが追加されてこれが特別なモデルであることを強調している。
市場投入時期と価格
市場投入時期は2025年8月に決定している。BMWはこの特別モデルの価格もすでに発表しており、「M2 CS」の価格は、115,000ユーロ(約1,897万円)からだ。これは、通常モデルよりも37,500ユーロ(約618万円)も高い価格だ。
テクニカルデータ:
エンジン:直列6気筒ガソリンエンジン • 排気量:2,993cc • 出力:530馬力@6,250rpm • 最大トルク:650Nm@2,750~5,730rpm • トランスミッション:8速Mステップトロニック • 加速(0-100km/h):3.8秒 • 最高速度:302 km/h • 燃費:9.9km/ℓ • 車両重量:1,775kg • 価格:115,000 ユーロ(約1,897万円)~
結論:
「M2 CS」が再び登場したのは本当に嬉しい!しかも、これほど豊かなパワーアップを遂げて。個人的な好みとしては、BMWは特別モデルの外観をシリーズモデルからさらに差別化してもよかったと思う – 例えばスポーティなラッピングを施すだけでも・・・。だが、「M2 CS」が10万ユーロ(約1,650万円)を超える価格になったのは残念だ。
Text: Katharina Berndt
Photo: BMW Group