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【ホンダS2000のオーナーに訊く】エンジン専用コーティング剤「REWITEC PowerShot(レヴィテック パワーショット)」を選ぶ理由 2025〜#6

2025年6月24日

エンジン専用コーティング剤「REWITEC PowerShot(レヴィテック パワーショット)」を愛車に投入した人に、REWITECを選ぶ理由を伺います。

第6回は、クルマもレースも大好きという芳賀絢音(はが あやね)さんです。

※取材協力:Hitotsuyama Racing(https://hitotsuyamaracing.net/

1年でOLを辞めてレースの世界へ

スーパー耐久シリーズに「Audi R8 LMS」と「Mercedes-AMG GT4」の2台で挑むHitotsuyama Racingのピットに、芳賀さんの姿がありました。レースを裏方として支えるチームマネージャーが彼女の仕事です。

スーパー耐久シリーズを「Audi R8 LMS」と「Mercedes-AMG GT4」の2台で戦うHitotsuyama Racing。

彼女がクルマを好きになったのは、19歳で免許を取得してから。「モータースポーツを楽しんでいる父の勧めでマニュアル免許を取り、筑波サーキットのジムカーナ場に連れていかれました。そこで、クルマを操ることの楽しさを知り、そこからクルマやモータースポーツがどんどん好きになっていきました」。

2024年に社会人になると、クルマの部品メーカーでOLをするかたわら、スーパー耐久に参戦するチームをマネージャーとして手伝うことになります。「そうしているうちに、“チームマネージャーを仕事にしたい”という気持ちがどんどん強くなっていって。そんなとき、Hitotsuyama Racingからウチで働かないかと誘われました。Hitotsuyama Racingは歴史ある名門で、私にとっては憧れのチーム。それで、1年でOLを辞めて、レースの世界に本格的に飛び込んだのです」。

101号車・Hitotsuyama Audi R8 LMSのドライバーを務める猪爪杏奈選手と。ドライバー交替のサポートも芳賀さんの重要な仕事だ。

チームマネージャーの仕事は、レースの現場でドライバーやチームスタッフをサポートするのはもちろんのこと、レースの前にはチームスタッフのスケジュール管理やさまざまな手続きなど準備に追われます。今シーズンはスーパー耐久、Audi A1 Fun Cup、「Japan Cup」など、ほぼ毎週のようにサーキットに足を運んでいる芳賀さんは、「以前お手伝いしていたチームは現地だけでしたが、Hitotsuyama Racingでは事前準備も任されるので、はじめはわからないことだらけでしたが、これまでとは別の立場で参加できたことで、『レースってこんなに面白いんだ』とあらためで気づきました」。

ところで、Hitotsuyama Racingでは「Audi A1」を使ったワンメイクレース「Audi A1 Fun Cup(https://hitotsuyamaracing.net/a1-fun-cup/)」を運営しています。実は芳賀さんは、このレースにドライバーとしてシリーズ参戦中。「今シーズンから、女性ドライバーにフォーカスした“レディース・クラス”が新設されました。その盛り上げ役として私も走ることになったのです」。

デビュー戦でクラス優勝したときのショット。総合は4位で、惜しくも表彰台にはあと一歩届かなかった。

芳賀さんは、2024年に、次世代ドライバーとして全日本ジムカーナ選手権にチャレンジする「Challenge PE2 Program(CP2)」プロジェクトに参加して、運転のスキルを磨いてきました。サーキットのスポーツ走行も経験があり、Audi A1 Fun Cup参戦のチャンスが巡ってきたのです。JAF公式レースは初めてでしたが、持ち前の勘の良さと吸収の早さで、開幕戦からレディース・クラスで3連勝。総合でも、実力派揃いの参加者に混じり、第3戦の筑波では見事3位表彰台を獲得して、他の参加者を驚かせました。

第3戦筑波では、クラス優勝に加えて、総合でも3位に入り、念願の表彰台に立つことができた。

一方、走行が終わるとすぐにチームマネージャーに戻り、参加者のサポートにまわる切り替えの早さには頭が下がります。

S2000に首ったけ

そんな芳賀さんの愛車は、GTウイングをはじめ、カーボン製ボンネットやハードドップで武装した「ホンダS2000」。芳賀さんは、「女の子が乗るクルマじゃないですよね」と笑います。S2000の前に乗っていた「ホンダ・シビック タイプR(EP3)」もなかなかマニアックな選択ですが、聞けばお父さまがホンダの“VTEC”搭載車をメインに扱う「ケーズアップ VTEC Proshop」を経営しているとのことで、芳賀さんもホンダ車、なかでもこのS2000が大好きなのだそうです。

富士スピードウェイ仕様にアップデートされたS2000。スパルタンなクルマと芳賀さんとのギャップがたまらない。

「私のS2000は2003年式で、AP1と呼ばれる前期型の最終モデルです。後期型のAP2とはエンジンが違っていて、AP2の2.2Lはレブリミットが8000rpmなのに対して、AP1の2Lは9000rpmまで回せるんですよ」と、芳賀さんは目を輝かせます。

7000rpmあたりでVTECが切り替わった先の、胸のすく吹け上がりがS2000をさらに魅力的にしていると話す芳賀さん。「他の人に乗ってもらうと、皆口々に『このエンジンは当たりだね』と褒めてくれます。ただ、走行距離が17万kmを超え、エンジンの性能が落ちてきているのが心配でした」。

自慢のF20C“VTEC”の魅力を少しでも長続きさせるために、いまやREWITEC PowerShotは不可欠な存在だ。

そんなときに出逢ったのが、エンジン内部をコーティングするという発想から生まれた「REWITEC PowerShot(レヴィテック パワーショット)」でした。

「PowerShotを入れてからは、高回転の吹け上がりがこれまで以上に軽くなり、気持ち良さが戻ってきました。街乗りでも、エンジンのレスポンスが明らかに良いし、これまでよりもアクセルを踏む量が少なくて済むのですよ」と、期待以上の効果に驚いています。

「このS2000はサーキット走行向けに仕上げていますが、ドライブに出かけたりすることもあります。本当はサーキット走行用と街乗り用に2台ほしいのですが、なかなかそうもいかず……。それだけに、このS2000には乗れるだけ乗りたいですし、VTECエンジンも大切にしたいのです」。

クルマの楽しさを教えてくれたお父さまをいつか超えるのが目標。相棒のS2000との付き合いはこれからも長く続きそうだ。

最近、スポイラー一体型のカーボン製トランクリッドを装着した芳賀さん。「富士仕様にしてみました(笑) これで練習して、いつか父よりも速く走れるようになりたいです」と笑います。

クルマとレースに明け暮れる芳賀さん。相棒のS2000とともに、これからますます輝き続けることを願うばかりです。

Text:Satoshi Ubukata
Photo:Satoshi Ubukata, Hitotsuyama Racing