マンハートによって過激にチューニングされたBMW M4「マンハートMH4 900」は標準のM4のほぼ2倍の922馬力!
2025年6月7日

マンハートMH4 900: 過激にチューニングされたBMW M4。M4コンペティションと比較して412馬力のパワーアップ!
チューニングカーファンなら「マンハート パフォーマンス」という名前はご存知だろう。この名前を知らない人は、今すぐ覚えておくべきだ。なぜなら、ヴッパータール(独ノルトライン=ヴェストファーレン州)を拠点とするこのチューナーは、本当に凄腕だからだ!
「BMW M2」、「ポルシェ911」、「メルセデスAMG C 63」など、マンハートは量産車からさらに性能を引き出し、本物のストリートモンスターに変身させる。最新の「BMW M4(型式コードG82)」をベースにした、まったく新しい「MH4 900」も例外ではない。チューンナップされたこのバイエルン車は、最終的に922馬力と1190Nmのトルクを発揮する。
マンハートMH4 900は公道用のスーパースポーツカーだ
「マンハートMH4 900」の全パワーを通常の道路で日常的に体験できないのは、悲しいことだが、持っておいて損はないだろう。このチューンナップされた「M4」を開発したチューニングのプロたちも、おそらく同じことを考えていたことだろう。「BMW M4コンペティション クーペ(510馬力)」と比較して412馬力の向上は、限界に近い数字だ。
マンハートによれば、この性能向上は、広範なハードウェアの最適化によるものだ。工場出荷時の3リッターツインターボ6気筒エンジン(S58)には、ターボチャージャーのアップグレードとインタークーラーが追加された。さらに、鍛造ピストンとコネクティングロッド、カーボン製吸気システム、エンジン電子制御の調整が施されている。トランスミッションも新出力に合わせ、1,300Nmのトルクに対応している。

無駄にアクセルを踏みたくなるサウンドは、4本のマフラーパイプとフラップ機能を備えたレムス製ステンレススチール排気システムが担当し、オプションでHJS製200セルキャット、新しいダウンパイプ、OPF削除キットを追加可能だ。
俊敏性を最適化するためにH&R製スプリングと車高調ダンパーでサスペンションチューニングを施した。
黒とシャンパンゴールドの組み合わせ
「攻撃的で危険」これがマンハート製「M4」の見た目を最も適切に表現する言葉だろう。黒の塗装にシャンパンゴールドのアクセントが施され、例えばキドニーグリルを囲む部分や、強力なリアディフューザーにも同じデザインが採用されている。

マットブラックのホイール(20インチと21インチ)は、顧客の要望に応じて他の色も選択可能だ。さらに、自社製のカーボンボディキットが用意されており、GTRエアインテークを備えたエンジンフード、新しいラジエーターグリル、スポイラー、フリック、ミラーキャップ、サイドスカート、フェンダーサイドラメがセットになっている。リアにはスカートアタッチメントと特徴的なスポイラーリップが装備されている。

スポーティなインテリア
もちろんインテリアにも手が入っていて、シャンパンゴールドで塗装されたマンハート クラブスポーツロールバーがレーシングカーとはまた違った雰囲気を演出。シートやステアリングホイールの12時位置にもアクセントカラーが採用されている。さらに、センターコンソールやダッシュボードにカーボンが採用されている。

このフルパッケージの価格は、マンハートは現時点では未公開だ。しかし、安価なものでは決してないだろう。
Text: Nele Klein
Photo: Manhart