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第8世代「レクサス ES」はSクラスとA8をターゲットにフルハイブリッドと電気自動車として登場!

2025年6月17日

レクサスESが電気自動車として登場。新型レクサスセダンはSクラスとA8がターゲット。BEVとフルハイブリッドをラインナップしている。

新型レクサスESがSクラスとA8に挑む

「レクサスES」は今年で36周年を迎える。7世代にわたるレクサスの高級セダンの後継モデルとして、8代目が登場した。ヨーロッパ市場では、主にメルセデスとアウディの高級モデルをターゲットにしている。

価格:ベース価格は100,000ユーロ(約1,650万円)を大幅に下回る見込み

直接の競合車と比較すると、新型レクサスESはかなり安価になる見通しだ。これまでの「ES」の価格は54,350ユーロ(約896万円)からだったが、レクサスはこれを維持することはできないだろう。60,000ユーロ(約990万円)前後のエントリーモデル、電気自動車は80,000ユーロ(約1,320万円)程度になる可能性がある。

デザイン: 新型ESはあらゆる方向でサイズアップ

新型「レクサスES」は、全長5.14m、全幅1.92m、全高1.56m、ホイールベース2.95mと、大幅にサイズアップしている。これにより、従来モデルよりも17cm長く、5cm広く、約11cm高くなり、「メルセデスSクラス」や「アウディA8」よりもわずか数センチ短いだけとなっている。ホイールは19インチから21インチまで用意されている。

先代よりもさらにトランクレスに見える、欧州で人気のリフトバックスタイルだが、ハッチバックではない。

デザインも一新された。「ES」のフロントマスクは、おなじみのスピンドルグリルはなくなったが、フード面からバンパーコーナーまでの全体でスピンドル形状を表現している。また、HEVモデルでは、冷却性能確保のため、アッパー部に薄型のグリルを採用している。サイドラインは、リヤまで流れるようなルーフラインでエレガントな印象を与える。トランクリッドが、もう少し大きければよいと思う。

駆動:フルハイブリッドと2つのBEV

ハイブリッドモデルには、2.5リッター4気筒エンジンと電動モーターを組み合わせて、201馬力は前輪に伝達される。オプションで全輪駆動も選択可能だ。

「ES」は初めてBEVとしても登場する。2種類のBEVが計画されている。最初に発売されるのは、前輪駆動で224馬力の「ES 350e」と、343馬力の四輪駆動モデル「ES 500e」。両モデルは異なる容量のバッテリーを搭載する。航続距離は約530kmを実現する予定だ。充電速度は150kWで、現在の基準では平均的だ。バッテリーの前処理と温度調節機能を搭載しているが、10%から80%までの充電に30分が必要だ。

後部にはロゴエンブレムがなくなった代わりに、ブランドロゴはリヤライトに組み込まれ、光るようになった。

装備:豪華な装備と高品質な素材

インテリアも完全に刷新され、すっきりとした水平ラインの内装は、「テスラ」を少し彷彿とさせる。「ES」の14インチの大型センターモニターもそれに調和しており、12.3インチのデジタルコックピットも搭載されている。

マルチメディアシステム「Lexus Connect」が新型「ES」で初採用された。トヨタのニューモデル同様、Google Points of Interest(リアルタイムナビゲーション)と最新のアシストシステムが搭載されている。

インテリアは非常にクリーンで、高級感のあるデザインだ。プラスチックの表面はほとんど見当たらない。

特に注目すべき点は、操作システムに加え、「ES」の特に高級感のある仕上げだ。すべての表面はたっぷりとフォームで覆われており、シートは非常に快適だ。

ショーファーパッケージ(伸縮式オットマン付き)

「ES」は高級セグメントにふさわしく、後席のスペースは広々としている。さらに、前席パッセンジャーシートを前倒しして、オットマンを伸ばせば足を伸ばしてリラックスすることができる。このスペースが新しい「ES」の最大の魅力となっている。

結論:
新しい「ES」で、レクサスはメルセデスとアウディをターゲットにしている。これまであまりうまくいっていなかったが、新世代が欧州でブレイクするかどうかは、今後見守っていく必要がある。

フォトギャラリー:新型レクサスES

Text: Sebastian Friemel
Photo: Lexus