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ルンマ CLR G770 R メルセデスAMG G 63のチューンナップバージョン 詳報

2020年11月16日

ルンマのメルセデスGクラス用レトロフィットワイドボディキット。ルンマCLR G770だけでは物足りないという方には、CLR G770 RがあなたのメルセデスGクラスをさらに獰猛残虐にしてくれる。そしてさらに耳寄りな情報は、このキットは後付け可能だということだ。

「ルンマデザイン」は、メルセデスGクラスのためのチューニングプログラムを拡張している。
CLR G770キットの最新バージョンは、「R」の名を得て、ワイルドなルックスを提供している。
「より大きく、より広く、より獰猛」がモットーだ。
キットは様々なサイズが用意されており、すぐに入手可能だ。

RパッケージはGクラスをさらに頑丈にする

さらに、フロントエプロンにはLEDデイタイムランニングライトを2灯装備。
リアも新たに、より迫力のあるエプロンを手に入れた。
リアドアのアタッチメントや、リアライトの間にパネルを設けるなどの工夫もされている。
ワイド化されたホイールアーチには、最大24インチ径のホイールが回転する。
しかし、このキットの目玉は後付けが可能なことだ。
アドオンパーツは特殊なプラスチック製なので、ボディにネジ止めして装着する必要がない。
そのため、もしあなたのCLR G770 Rが、ある日あまりにも残忍な姿になってしまっても、すぐにノーマルパーツを装着して元に戻すことができるようになっている(なんだか本末転倒な話ではあるが、売る時にはその方が好条件かもしれない)。
希望すれば、フェンダーもカーボンファイバーにして納車できるが、そのためには接着が必要となる。

片側3本のテールパイプ(写真はCLR G770)は、AMG G 63用のみ。ディーゼルエンジンの車は2本となる。

AMG G 63用6本のエキゾーストパイプ

2つのアドオンパッケージ「パフォーマンス+」と「スポーツ+」は、さらに進化を遂げている。
後者には、スペアホイールカバー、エンブレム付きの新しいグリル、4つのヘッドライトを追加したルーフパネル、記念碑的なボンネットアタッチメントなどが含まれている。
AMG G 63では、左右に3本のテールパイプに開口するフラップ式のエキゾーストシステムが適切なサウンドを奏でている。
しかし、ディーゼルエンジンモデルは、片側2本で何とかしなければならない。
インテリアは、レザーやカーボンファイバーなど、好みに応じてアップグレードできる。
コンバージョンのための価格は、12,700ユーロ(約158万円)からとなっている。
特定の排気システムを除いて、パーツはすべてのGクラスのバリエーションに適合する。

AMG G 63では、フラップエキゾーストシステムが迫力のあるサウンドを提供する。

世界的に大人気のメルセデスベンツ ゲレンデヴァーゲンだが、当然のように、そのチューンドカーも多く、今回のルンマCLR G770 R(ゲレンデヴァーゲンのネーミングとは思えない)もその一台である。

ちょっと面白いと思ったことが2点ある。
その1はディーゼルエンジンのモデルもあるということで、個人的にはゲレンデヴァーゲンはディーゼルエンジンのモデル(G350 d)に尽きる、と思っているので、このルンマにディーゼルエンジンのモデルもラインナップされているということはなかなか興味深い。
それでも24インチものホイールを履かされるディーゼルエンジンのモデル、というのは本末転倒でなんだか不憫ではあるが。

2点目は派手な外装があとで取り外し可能ということだが、そんな簡単につけてしまっておいて大丈夫なのだろうか。まあどのゲレンデヴァーゲンも過酷な悪路にはいかないだろうから、大丈夫なのだろうけれど。

Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平
Photo: LUMMA Design GmbH & Co. KG