フェラーリ初の電気自動車がデビュー!その名も「Elettrica(エレトリカ)」でも本当にこの名前なの?
2025年5月8日

フェラーリ エレトリカ(Ferrari Elettrica):フェラーリの電気自動車は本当にこの名前になるのか?フェラーリは初の電気自動車の開発に全力で取り組んでいる。そして、デビュー日程と可能性のある車名も明かした。
フェラーリの方針:マラネロから純粋な電気自動車は登場しない — 少なくとも、この2020年代には!この約束は、2020年の決算発表時に取締役会会長のジョン エルカンが表明したものだが、わずか1年後には自身の発言を撤回した。
それ以来、フェラーリが初の電気自動車の開発に取り組んでいることは公式に知られている。そして今、数年にわたる開発を経て、イタリアのスーパースポーツカーメーカーは初公開の日程を明らかにし、この革命的なモデルに名前も付けた。しかし、それが正式なモデル名なのかどうかはわからない。
投資家向け会議で、ジョン エルカン氏は最近、同ブランドの最初の電気自動車が2025年10月9日に正式にデビューすると明かした。さらに、「フェラーリ エレトリカ」を公表するのが待ちきれないと述べた。待てよ、これは逆に、新しいフェラーリが「エレトリカ」という名前になることを意味するのだろうか?エルカン氏は、イタリア語で「電気」を意味する単語を何度も使用した。
名前が特に創造的ではないとしても、フェラーリの現在の命名規則には合っている。最近では、造語や数字の組み合わせは少なくなり、代わりにイタリア語の名称が頻繁に採用されるようになっている。特に印象的な例としては、「LaFerrari(ラ フェラーリ)」や、12気筒のトップモデル「12Cilindri(ドディチ・チリンドリ)」がある。最初の電気自動車モデルを「Elettrica(エレトリカ)」と名付けることは、当然のことだろう。
一方、フェラーリが「エレトリカ」というシンプルな名称を採用するかどうかについては、専門家の意見は分かれている。ただし、その可能性は否定できないだろう。
フェラーリ エレトリカに関する公式情報なし
名称の問題とは別に、マラネロから登場する初の電気自動車に関する詳細はほとんど明らかになっていない。フェラーリがホイールハブモーターを採用する可能性があると噂されているが、現時点では単なる推測に過ぎない。プロトタイプは既に長期間にわたって公開テストが行われているものの、情報は依然として乏しいままだ。
強くカモフラージュされたプロトタイプは、「エレトリカ」がクロスオーバー車になることを示唆している。フェラーリは「SUV」という言葉を使いたがらない。ニューモデルが4ドア車になることは明らかであり、これは理にかなっている。フェラーリは電気自動車で既存の顧客層に加え、新たな顧客層を開拓できる可能性があるからだ。
フェラーリが電気自動車戦略に本腰を入れていることは、モータースポーツへの参画だけでなく、特に「e-Building」と呼ばれる新施設が2024年6月にオープンしたことからも明らかだ。この新しい複合施設では、ブランドの研究、開発、製造プロセスが統合される。フェラーリは、電動モーター、バッテリーモジュール、コンバーターなど、すべてのコンポーネントをマラネロの自社工場で開発、製造する方針だ。
しかし、最初の電気自動車に戻ると、「エレトリカ」が2人乗りのスポーツカーにならないとしても、フェラーリは没入感があり、特に感情に訴える運転体験に最大の価値を置いている。その一環として、内燃機関のエンジン音を可能な限り完璧かつ本物らしく再現する特別なサウンドモジュールが採用される。フェラーリは2023年にこの技術を特許出願している。
残念ながら、現時点では具体的な性能データは未公開だが、かなり印象的な数値となることが予想される。

現在、フェラーリは「SF90」と「296」の2つのハイパフォーマンスハイブリッドモデルをラインナップしており、これらは昨年販売されたフェラーリの51%が電動化モデルとなるのに大きく貢献した。ニューモデルのハイパーカー「F80(限定799台)」と今後の「エレトリカ」の登場により、この割合はさらに増加する見込みだ。
価格は50万ユーロ前後?
フェラーリは現時点では価格についてもまだ明言を避けている。しかし、マラネロ初の電気自動車は50万ユーロ(約8,250万円)前後になるものと予想される。詳細については、10月9日までに発表される予定だ。ニューモデルが実際に「エレトリカ」という名称になるかどうかも、その際に明らかになるだろう。
結論:
フェラーリが初の電気自動車を発表したからといって、マラネロで内燃機関車が製造されなくなるわけではない。むしろ、ハイブリッドモデルのラインナップをさらに拡大する計画だ。我々は、フェラーリが電気自動車をどのように実現するのか、非常に興味深い!
Text: Jan Götze
Photo: Ferrari S.p.A.