【新車情報】アルファロメオのジュリアGTがEV化で蘇る!

50024
- Advertisement -

EV化でハイパー化。“Handcrafted jewel car” TOTEM Giulia GT electric

クラシックアルファに電動パワー。イタリアのチューナー、TOTEM(トーテム)社がオリジナルのアルファロメオ・ジュリアGTに与えたのは525馬力という途方も無いパワー。レトロなアルファを見事に美しく、その走行性能は完全にクレイジーなレベルに! 情報をアップデートして再登場

 どうやらチューナーの間ではアルファがトレンドになりつつあるようだ。
 イギリスのチューナー、アルファホリックス(Alfaholics)社も、アルファロメオのジュリアをフルカーボンボディで完全にリビルドしてセンセーションを巻き起こしているが、今度は本場イタリアのチューナー、トーテムアウトモビリ(Totem Automobili)もそれに倣おうとしている。ただし、ガソリンではなく、電動化によって。

トーテムはアルファロメオ ジュリアのボディをほぼ完全にリビルドしている。

ボディの10%だけがオリジナルのまま

 TOTEM GT electric(GTe)のベースとなっているのは、比較的生産台数が多く価格もこなれている1300 JUNIORである。この今やクラッシックカーと呼べる車体をすべてを完全に分解した後、ボディワークの10%のみを残し、それ以外をカーボンパーツに置き換えている。

 増加したパワーに耐えるためのシャシーは新たにアルミで設えられ、ロールバーはもちろん、フロントアクスルのマクファーソンストラットも強化。リアサスペンションにはツイストビームサスペンションが採用されている。
 減衰調整可能なビルシュタイン製ダンパー、電子調整式サスペンションが標準で備わり、エアサスペンションもオプションで設定されている。

 525馬力、最大940Nmのパワーを発揮するモーターで、このGTeは停止状態からわずか3.4秒で100km/hまで加速することが可能だ。
 重さ350kg、50.4kWhのバッテリーを搭載し、通常走行であれば航続距離は320kmを謳っているが、充電時間についての公表はなされていない。

本物よりも美しい(?)エグゾーストノートを専用スピーカーから流すシステムが組み込まれている。

 そうなると気になるのが価格だが、現時点では未定である。
 というのも、2020年のイギリスで行われるモーターイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で公式プレミアを行い諸般をそこで発表する予定だったが、コロナ禍によるイベント延期の憂き目を見ている。今後の予定は未定である。

個性的なインテリア

 漏れ伝わるところによれば、アルファホリックスのフルカーボンボディGTAは約30万ユーロ(約3600万円)という価格だが、TOTEM GTeがそれよりも安くなる可能性は限りなく低いだろう。
 同社はGTeの外見を、ジュリアGTの特徴である四つの目の顔を持つクラシックなものにできるだけ保つ一方で、インテリアにお金をかけることで、個性化を図るという。もちろん、インテリアは買い手の希望に合わせたオーダーメイド。シートもドライバーに合わせて調整される。
 新しいデジタル計器や3.5インチのディスプレイを備えたレトロなインフォテイメントシステムも取り揃えている。

クラシックな四つ目の顔は、エレクトロジュリアにも受け継がれている。

Text: Michael Gebhardt
Photo:Totem Automobili