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【中古車テスト】ベストセラー小型SUV「トヨタ C-HR」はどのくらい優れているのか?中古モデルを徹底チェック!

2025年4月25日

トヨタC-HR:一風変わったクロスオーバーとして、トヨタ C-HRは間違いなく個性的だ。しかし、中古車としての品質はどうだろうか?

2017年初頭に発表されたハッチバックSUVの「C-HR」が、トヨタの基準から見ても異彩を放っているのは偶然ではない。このやや不可解なモデル名は、「クーペ ハイ ライダー」の略称であり、その外観と着座位置をうまく表現している。

今回のテスト車は、ヨーロッパ向け「C-HR」モデルと同様に、トルコのアダパザル工場で製造されたものだ。2018年8月に初めて登録されたこの車両は、ドイツ市場向けモデルとして、LEDヘッドライト、シートおよびステアリングホイールのヒーター、車線逸脱警告および操舵支援、アダプティブクルーズコントロール、バックカメラ、メタリック塗装、取り外し可能な牽引バーなどの装備付きで、約32,500ユーロ(約535万円)だった。

中古のトヨタC-HR:4年半で2万3,000ユーロ(約378万円)弱

4年半、走行距離3万1,004kmという極めて控えめな走行距離で、現在、ニーダーザクセン州ツェレのトヨタディーラー、ブレーマーでは2万2,850ユーロ(約374万円)で販売中。フルサービスの履歴を持つこの車は、リヤドアハンドルとトランクの縁にいくつかの小さな傷があることを除けば申し分ないだろう。外観では、東京レッドの塗装が18インチのアロイホイールと輝きを放っている。

C-HRのコックピットはダイナミックなデザインのダッシュボードで、仕上がりも良い。

試乗中もガタガタしたり、カタカタしたりする音は聞こえず、サスペンションも購入当初と変わらずしっかりしている。内装は、ピアノブラックのアクセントが随所に取り入れられたファッショナブルなトヨタ車となっている。タッチスクリーン式インフォテイメントシステムに古さは感じない。

身長が1.85mを超える人にとっては、シートはやや窮屈で、傾斜したルーフラインにより後部座席の乗客の動きは制限される。躍動的な外観を演出するために、リヤドアのハンドルは高い位置に取り付けられており、子供にとっては手が届きにくい位置にある。しかし、「C-HR」を現代風にアレンジした、「セリカ」のテーマと捉えるのであれば、これらはすべて完璧に受け入れられるはずだ。また、ラゲッジルームも十分に大きく、377~1160リットルの容量を備えている。

ハイブリッド駆動技術は「超堅牢」という評価に値する

短所としては、四輪駆動は避けるべきだろう。116馬力の1.2リッターターボガソリンエンジンはトヨタ車としては珍しく故障することがあるようで、点火コイルの欠陥やコーキングの問題が頻発している。それに対してハイブリッド駆動技術は、さまざまなシリーズで試され、実証済みであり、超堅牢という称号にふさわしいものだ。システム出力122馬力のバージョンであれば、日常使用にはまったく問題ない。

1.8リッター98馬力のガソリンエンジンと72馬力の電気モーターの組み合わせにより、標準装備のCVTオートマチックトランスミッションと相まって、滑らかな走りを実現する駆動システムとなっている。全開加速では、エンジンが不快なほど唸る。走行中に確実に充電されるニッケル水素バッテリーは、わずか1.3キロワット/時の容量しかない。もっと速く走りたい場合はどうすればいいのか?トヨタは2020年のフェイスリフトで、システム出力184馬力の2リッターハイブリッド最上級ユニットを追加した。このユニットは、「E210カローラ」世代にも搭載されている。

結論:
見た目も際立っており、ハイブリッド駆動もよく機能している「C-HR」は、興味深いクロスオーバー車だ。平凡な保存状態に対して高めの価格が少々残念ではある。

フォトギャラリー:トヨタC-HRの中古車をテスト

4年半の間に31,004kmという極めて控えめな走行距離にもかかわらず、このC-HRにニーダーザクセン州のトヨタディーラー、ブレーマーは、22,850ユーロ(約274万円)を要求している。このフルサービスの履歴を持つ車両は、リヤドアのハンドルとトランクの縁にいくつかの小さな傷がある以外は、良好な状態だ。
内装では、ピアノブラックのアクセントがいくつかあるにもかかわらず、全体的に頑丈な素材と仕上げの良さでポイントを稼いでいるファッショナブルなトヨタ車。タッチスクリーン式インフォテインメントシステムに古さは感じない。
ラゲッジルームの容量は377~1,160リットルだ。
ガソリンハイブリッド駆動技術は、さまざまなモデルに採用され、極めて信頼性の高いものだ。122馬力バージョンは、日常的な使用に最適だ。
トヨタは3年間のメーカー保証を提供している。さらにトヨタディーラーでメンテナンスを受ければ、この保証を10年間に延長することができる。錆保証は12年間だ。

Text: Lars Jakumeit
Photo: Christoph Boerries