【新着情報】新型フィアット500eに新たなバージョン登場

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フィアット500e 3+1(2020): 発表、価格、ラ プリマ(la Prima)、航続距離

フィアットが新型電動500にドアを1枚追加。セダンとカブリオレに続き、新型500eはより実用的な3+1バージョンとしても利用できる。追加されたドアは、スタイリング要素を失うことなく、より実用的な価値をもたらす。新着情報をお届けする。

2020年に発売されるフィアット500eがさらに実用的になってきた。
セダン、コンバーチブルに続き、サードドア(4つ目はトランクリッドになる)を備えた3+1バージョンが登場したからだ。
これにより、リアへのアクセスが容易になり、小型車としての実用価値が向上している。
エントリー価格は28,815ユーロ(約360万円)だという。
その兄弟モデルと同様に、バージョンナンバー3は、シックで豪華に装備された「ラ プリマ(la Prima)」スペシャルエディションとしても利用可能だ。

追加ドアは30kgの重量を追加

BMW i3、ミニ クラブマンと同じスタイルで、サードドアは助手席側に取り付けられ、逆方向にスイングオープンする。
安全上の理由から、助手席ドアが開いているときにのみ操作できるようになっている。
センターピラーがないため、チャイルドシートを取り付けるときなど、後部座席へのアクセスが容易になっている。
サイズはセダンとコンバーチブルと同じままで、重量だけが30kg増加している。
180リットルのトランク容量も変わらない。
フィアットは、実用性の価値が高まったにもかかわらず、500e のスタイル的な魅力は損なわれていないことを強調している。
3+1は、より多くの機能性を求めるが、そのチャーミングなデザインや魅力を犠牲にしたくない顧客をターゲットにしている。
そのため、追加のドアは閉じた状態では、見た目気づかれにくいように仕上げられている。

3+1でもリアの空いているスペースは変わらないが、リアシートへの乗り降りは、各段に良くなった。 ©FCA Fiat Chrysler Automobiles

最大320kmの航続距離

500eには、セダンとコンバーチブルの2つのオプションがある。
ベーシックな「アクション」バージョンでは、電動モーターの出力は70kW(95馬力)、バッテリーは23.7kWhを搭載し、航続距離は180kmと、街乗りにはほぼ十分なレンジだ。
その上に位置するのが「パッション」と「アイコン」で、どちらも出力87kW(118PS)、42kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は320kmと、「アクション」の二倍近いレンジとなっている。
純粋な街乗りであれば、航続距離は400kmを超えることさえ予想される。
自分の500eを特にシックなものにしたい人のために、「ラ プリマ」スペシャルエディションが市場投入時に用意される。
特別な色やホイール、クロームジュエリー、LEDヘッドライト、インフォテインメントシステム「Uconnect 5」、自律走行レベル2のための多数のドライビングアシスタントなどが装備されている。
3+1は、「パッション」、「アイコン」、「ラ プリマ」エディションのみの設定となる。
価格は、3+1「パッション」が16%の税込みで28,815ユーロ(約360万円)から、「アイコン」が30,764ユーロ(約384万円)からとなっている。
3+1の「ラ プリマ」は、11月初旬から注文可能で、価格は37,000ユーロ(約460万円)弱になる予定だ。

「ローズゴールド」とツートンのホイールは「ラ プリマ(la Prima)」スペシャルエディション限定だ。 ©FCA Fiat Chrysler Automobiles

完全EVになってしまった新型フィアット500の、今回は観音開きのバージョン追加情報である。
新型500とはいっても、まだまだ今までの内燃機関のツインエアも、4気筒モデルも併売しているし、圧倒的に台数の多いのは「そっちの方」なはずなので、このEVモデルに完全に入れ替わるのはかなり先のことになるのではないかと予想している。
それまでは、今の(今までの、というべきか)内燃機関モデルの500を、ちょっとだけ色を変えたり装備を追加したりしながら併売し続けるのだろうが、昨今のヨーロッパの流れを見ていると、EVへの移行もあながち夢物語ではないかな、と思うようにもなってきた。

もちろんすべてのフィアット500がEVになるまでにはまだまだ乗り越えなくてはいけないハードルも多く、その最たるものは価格であろう。今回の観音開きドアの500も、360~460万円という価格であり、これではイタリアをはじめ多くの国で気軽に購入してもらえるような小型車とは言えない。
もちろんプレミアムな車として、ある程度の富裕層には受けるのかもしれないが、現在そのような層がどれだけいるのかわからないし、フィアット500のユーザーは圧倒的にそうではない庶民だろう。
EVも観音開きドアも否定しないけれど、街の人たちが普通に気楽に買って乗れてこそのチンクエチェントだと思う。

加筆:大林晃平
Photo: FCA Fiat Chrysler Automobiles