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いよいよ始まるSUPER GT2025!シーズン開幕前の公式テストを岡山国際サーキットからレポート

2025年3月21日

SUPER GT 2025シリーズがいよいよ4/12(土)〜4/13(日)に岡山国際サーキットでの第1戦で開幕する。シーズンを占う1回目の公式テストが岡山国際サーキットで、3/15(土)〜3/15(日)に行われた。

毎年シーズン開幕前に行われる1回目の公式テストが岡山県の岡山国際サーキットで行われた。初日は曇り空から時折雪の降る生憎の天候で、路面温度が低いため各チームにとって開幕戦に使用するタイヤの見極めには難しいコンディションとなった。

午前のセッション1は各車とも順調に周回を重ねていた

セッション1でトップタイムを叩き出したのはGT500クラス2年連続王者のNo.36 TGR TEAM au TOM’Sだ。GT300はこちらもまた昨年の王者No.0 のJLOCだった。

2連覇を飾ったNo.1 au TOM’S GR Supraはセッション1、セッション3でもトップタイムを叩き出し、王者の風格さえ感じさせる走りを見せた。ドライバーは昨シーズンに引き続き坪井 翔/山下 健太組。

そして午後のセッション2でも各車周回を重ね、セッション最後のGT500専有走行では、No.38 KeePer CERUMO GR Supraの大湯が1分17秒456をマークしこの日の総合でもトップとなるタイムを記録した。

セッション2ではトップタイム。セッション4でも2番手タイムを叩き出したNo.38 KeePer CERUMO GR Supra 石浦 宏明/大湯 都史樹組は今シーズンの台風の目となるか。

2番手はカラーリングが一新されWAKO’SカラーとなったNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT#16 、3番手はNo.37 TGR TEAM Deloitte TOM’Sであった。

昨年のブラックカラーからWAKO’Sカラーに大きく変化したNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16はセッション2とセッション3では2番手のタイムを記録した。ドライバーは昨シーズンに引き続き大津 弘樹/佐藤 蓮組。
セッション1で2番手タイムを記録したNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GTは昨年に引き続き塚越 広大とGT500にステップアップを果たした小出 駿が上位を狙う。
No.23 MOTUL AUTECH Zは引退したロニー クインタレッリに替わって、3号車から移籍の高星 明誠が千代 勝正と新たにタッグを組む。

GT300はセッション1のトップタイムはNo.0 VENTENY Lamborghini、午後のセッション2はNo.65LEON PYRAMID AMGがトップタイムを記録した。そして、初日の総合トップタイムは昨年の王者No.0 VENTENY Lamborghiniであった。

昨年のGT300クラス王者のNo.0 VENTENY Lamborghini GT3 小暮 卓史/元嶋 佑弥組。マシンカラーがレッド基調に一新された。
昨年のGT300クラスドライバーランキング2位のNo.65 LEON PYRAMID AMGは蒲生 尚弥と今シーズンから菅波 冬悟のコンビで戦う。

2日目も雨模様

2日目は午前のセッションから冷たい雨が降ったり止んだりで、ほぼ終日ウェット路面であり、各車レインタイヤで周回を重ねていた。そんなコンディションの中、トップタイムはまたもNo.1 au TOM’S GR Supraが1分32秒306でトップタイム。2番手にはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、3番手にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraであった。

スーパーフォーミュラ、フォーミュラーEで活躍した、サッシャ フェネストラズは今シーズンからSUPER GTに復帰。No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraを駆る。 

午後のセッションではスタート練習が行われた。グリッドは昨日の模擬予選結果により、#36がポールポジションスタートで午後のセッションが開始となったが、安全を見越して、スタート練習は見送られ赤旗中断とし全車ピットインを余儀なくされた。

セッション4でトップタイムを叩き出したNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本 尚貴/牧野 任祐。

その後、14時過ぎにセッション再開となると各車コースイン、周回を重ねる。2日目総合トップに立ったのはNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが最後の最後でトップタイムを叩き出し、セッション4そして2日目総合でもトップタイムとなった。2番手はNo.38 KeePer CERUMO GR Supra、3番手はNo.37 Deloitte TOM’S GR Supraだった。

セッション3でトップタイムを叩き出したPONOS RacingのNo.45 PONOS FERRARI 296 ケイ コッツォリーノ/リル ワドゥー。

GT300クラスは、午前のセッション3のトップタイムはNo.45 PONOS FERRARI GT3。午後のセッション4ではNo.6 Team LeMansが入り、2日目総合ではNo.6 Team LeMansが公式テスト岡山の最終セッションをトップタイムで締めくくった。

セッション1、セッション3では2位、セッション4ではトップタイムを叩き出し、絶好調のNo.6 Team LeMansの片山 義章/ロベルト メリ ムンタン。

このシーズン開幕前の公式テストは、2回目が富士スピードウェイで3/29(土)〜3/30(日)に行われる。

Photo/Text:Hisao Sakakibara

【筆者の紹介】
Hisao sakakibara
モータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。