新型「ルノー4」が「R5」に続きレトロルックなBEVとして復活!現代風にアレンジされたR4の全情報!
2025年4月8日

ルノー4(R4):ルノーはレトロな波に乗っている。新型R5に続き、1988年に生産終了となった「ルノー4(キャトル)」を復活させた。
ルノーは、単に名称を再利用しただけではない。デザイナーたちは、形状や視覚的特徴も現代風にアレンジしている。
価格: 2つのバージョン、2つの価格(アップデート情報!)
電気自動車(BEV)「ルノー4」の価格は、122馬力(90kW)で40kWhのバッテリーを搭載した基本モデル「アーバンレンジ」が、29,400ユーロ(約470万円)から、よりパワフルな「コンフォートレンジ」バージョンが、150馬力(110kW)と大型の52kWhバッテリーを搭載し、価格は32,400ユーロ(約518万円)からとなっている。
デザイン:レトロなテーマを追求
新型「ルノー4」は全長4.14mで、「クリオ」と「キャプチャー」のちょうど中間に位置する。ルノーは、レトロなテーマを慎重に追求したクロスオーバーに仕立てている。
その結果、丸みを帯びたフロントエッジ、スタイリッシュな丸型ヘッドライト、典型的なサイドの3本線、3つのブロックからなるリヤライトで縁取られた長いテールゲートなどオリジナル「4」を連想させる。

ルノーは、新型「R4」をキャンバストップを持つ、新しい4人乗り車に仕上げた。これが本物で歴史的なものでないとしたら、それは何だろうか。2025年中に、電動キャンバストップを搭載した「Plein Sud」バージョンが導入される予定だ(コンフォートレンジのみ)。キャンバストップのサイズは92×80cmで、後部座席の乗客も頭上の空間を犠牲にすることなく新鮮な空気を楽しむことができる。しかし、最も素晴らしいのは、リヤサイドウィンドウがほぼ完璧にクラシックカーのウィンドウの輪郭に一致していること、そして下端には、落ち葉舞う中を揺れるオリジナル「R4」の可愛らしい彫刻が施されていることだ。
さらに、ルーフ、ボンネット、フェンダー、フロントおよびリヤバンパー用のカスタマイズ可能な装飾パーツも用意され、コンパクトなフランス車にさらに個性的な外観を与えることができる。

サイズ一覧
・全長: 4.14m
・全幅: 1.80m
・全高: 1.57m
・ホイールベース: 2.62m
・トランク容量: 420リットル
・最大牽引重量: 750 kg
最高出力バージョンは最大404kmの航続距離を実現(アップデート情報!)
「ルノー4」は、CMF-BEVプラットフォームを使用しており、これは「ルノー5」、電気自動車の「セニック」、そして今後発売される「日産マイクラ」と共有する。
このパッケージには、90kW(122馬力)または110kW(150馬力)の電動モーターが搭載され、40kWhまたは52kWhの容量を持つ充電式バッテリーからエネルギーが供給される。インテリジェントな回生機能により、ワンペダル運転も可能だ。

最高速度:150 km/h
52kWhバッテリー搭載車は、最大404kmの航続距離で、40kWhバッテリーでは305kmとなる。いずれも一般的な都市間および都市内の移動に容易に対応できるということだ。150馬力仕様車は8.2秒未満で時速100kmに加速し、最高速度は150kmに達する。
充電に関しては「ルノー4」は非常にオーソドックスなアプローチを取っている。ウォールボックスやその他のAC電源で充電する際には、11kWの充電電力に対応する。DC急速充電器での充電には最大100kWを推奨している。
ただし、これは150馬力バージョンのみに適用され、122馬力バージョンでは最大80kWとなるが、2つのバッテリーは同じ時間で充電できる。15%から80%までの充電には30分かかる。
装備:時代に即したインテリア
OpenR-Link(マルチメディアシステム用のスマートフォン接続)や、ChatGPTを使用する「Renoアバター(インテリジェント音声コントロール)」などの接続機能から、豊富なドライバー支援システムまで、現代において重要なものはすべて搭載されている。

インテリアデザインは「ルノー5」でおなじみのものだ。画面構成は、少なくとも上位モデルでは、10インチのインフォテインメントディスプレイと10.1インチのデジタルスピードメーターで構成されている。ベースモデルでは、計器類は7インチの画面に表示される。

賢いソリューション
「ルノー4 E-TECH」は、日常的な使用に最適だ。例えば、低い荷台(高さ61センチ)のラゲッジルーム(420リットル)の床のコンパートメントは個別に開くことができ、必要に応じて助手席を完全にフラットにすることができる。
さらに、電気が必要な場合は、バッテリーシステム(双方向充電)に接続すれば、230ボルトの機器に最大3.7kWの電力を供給することができる。
ホイールベース2.62メートルがもたらす車内スペースは後席も広く、小さなリヤドアから車内への乗り込みは驚くほど簡単で、シートクッションがソフトな張り地のシートは快適だ。
18インチホイール、床下に平らに収納されたバッテリーセル、1,400kg強という比較的軽量な車両重量、そして(このセグメントでは非常に珍しい)マルチリンク式リヤアクスルにより、優れたロードホールディングが期待できる。フロントには、従来型のスプリングストラットが採用されている。これは、「クリオ」や「キャプチャー」と同じ設計だ。

フォトギャラリー: 新型ルノー4










Text: Jan Horn and Nele Klein
Photo: Renault Group