【新着情報】150台限定のBMW M4コンペティションX KITH登場

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新型M4に初のスペシャルモデル BMW M4コンペティションX KITH (2020)

新型M4の発表から間もなく、初のスペシャルモデルが登場。BMWは、米NYから生まれたラグジュアリーマーケットにおけるオリジナルブランドとセレクトという2つの側面を持った新たなショップ「キス(KITH)」とコラボして、限定生産モデルの「M4コンペティションX KITH 」を発表した。

BMWはすでにE30 M3 KITH バージョンと合わせて2つのデザインスタディのプレビューを提供している。

BMWは今回初めて、コラボレーションのために特別モデルのブランドロゴを変更した。ボンネット上の丸いエンブレムには、ライトブルー、ダークブルー、レッドのMカラーのリングがもう1つ付いている。Mのロゴは3つの典型的なストライプの横に「KITH」が置かれる形に変更されており、あちこちに配置されるが、ハイライトは、カーボン製のルーフいっぱいにそのロゴマークが置かれるということだ。また、オプション設定の、レッドキャリパーを採用したブレーキシステム「M コンパウンド・ブレーキ」が標準で搭載されている。ボディカラーはブラック、シルバー、ホワイトの3色のマットカラーが用意されている。これらは、Kith創業者のロニー・ファイグも所有している初代M3(E30)の人気色だった。

3本のMストライプと「KITH」のレタリングが施されたカーボンルーフは別料金だ。

Mカラーを使ったインテリア

ということで、ボディカラーは非常に落ち着きがあるが、シートはMカラーのライトブルーとレッドを採用しているため、非常にカラフルなものとなっている。黒が主体のインテリアでは、これらの色のアクセントがさらに際立っている。全てのシートのレザーには、複数のKITHの文字がエンボス加工されており、遠目に見ると市松模様のように見える。

シートは一部Mカラーのライトブルーとレッドが採用されている。

エンジン、市場投入、価格

その駆動系は、M4コンペティションの直列6気筒、510馬力、8速ステップトロニックをそのまま引き継ぐ。ただし、標準の後輪駆動ではなく、4輪駆動も注文できる。M4コンペティションX KITH はすでに予約枠はいっぱいとなり、現在はウェイティングリストに登録して、キャンセル待ちするしかないとのことだ。2021年夏にはこの限定特別モデルは納車が開始される予定だ。日本での価格はおよそ1680万円と発表されている。

M4コンペティション X KITH は2021年夏にデリバリー開始される。
ロニー・ファイグ氏は「今回のプロジェクトでのコラボレーションは、私を再び原点に立ち返らせてくれます」とコメント。さらに、自身が所有する第一世代のM3となる「E30 M3」もKITHモデルとして完成させ、KITHポップアップストアで行われるコラボレーションの公式発表で披露。

BMW × KITH COLLABORATION.
私たちを形づくってくれた過去の瞬間を思い出すことが、私たちの未来を創り出す。1980年代後半、ニューヨークのクイーンズで、私はBMWと出会った。祖父が運転するE30の助手席に初めて乗り込んだ時、私の視界はダッシュボードの向こうがかろうじて見えるぐらいだった。近所を通り抜けて窓を下ろし、ルーム・ミラーにヘッドライトの光が映り込むたび、まるで、世界から不安が消えていくように感じられた。その記憶から呼び起こされるエモーションこそ、30年後の現在において、私があなたと共有したいと思っているものなのだ。過去最大規模のコレクションを形作ること。自分たちだけのBMWモデルをデザインすること。心に響き続ける真にエモーショナルな体験を創り出す原点は、BMWとの淡い記憶の中にある。

-Ronnie Fieg(ロニー・ファイグ)
KITH創設者/ クリエイティブディレクター

Ronnie Fieg(ロニー・ファイグ)
ストックボーイとしてスニーカーショップで働き始めた13歳の頃からファッション業界の中でトップの座を目指し、そして今に至る。これまでに成功を収めた何百ものコラボレーションの実績からもわかるように、彼はそれぞれのブランドとの取り組みを通して、”ストーリー”を作り、それを伝える事に長けている。マーケットを震撼させるような他に類を見ない体験を考え出し、常に最高の物作りを彼は自分のプライドをかけて行なっている。

Text: Katharina Berndt
Photo: BMW Group