【新着情報】150台限定のBMW M4コンペティションX KITH登場
2020年11月1日
新型M4に初のスペシャルモデル BMW M4コンペティションX KITH (2020)
新型M4の発表から間もなく、初のスペシャルモデルが登場。BMWは、米NYから生まれたラグジュアリーマーケットにおけるオリジナルブランドとセレクトという2つの側面を持った新たなショップ「キス(KITH)」とコラボして、限定生産モデルの「M4コンペティションX KITH 」を発表した。
BMWは今回初めて、コラボレーションのために特別モデルのブランドロゴを変更した。ボンネット上の丸いエンブレムには、ライトブルー、ダークブルー、レッドのMカラーのリングがもう1つ付いている。Mのロゴは3つの典型的なストライプの横に「KITH」が置かれる形に変更されており、あちこちに配置されるが、ハイライトは、カーボン製のルーフいっぱいにそのロゴマークが置かれるということだ。また、オプション設定の、レッドキャリパーを採用したブレーキシステム「M コンパウンド・ブレーキ」が標準で搭載されている。ボディカラーはブラック、シルバー、ホワイトの3色のマットカラーが用意されている。これらは、Kith創業者のロニー・ファイグも所有している初代M3(E30)の人気色だった。
Mカラーを使ったインテリア
ということで、ボディカラーは非常に落ち着きがあるが、シートはMカラーのライトブルーとレッドを採用しているため、非常にカラフルなものとなっている。黒が主体のインテリアでは、これらの色のアクセントがさらに際立っている。全てのシートのレザーには、複数のKITHの文字がエンボス加工されており、遠目に見ると市松模様のように見える。
エンジン、市場投入、価格
その駆動系は、M4コンペティションの直列6気筒、510馬力、8速ステップトロニックをそのまま引き継ぐ。ただし、標準の後輪駆動ではなく、4輪駆動も注文できる。M4コンペティションX KITH はすでに予約枠はいっぱいとなり、現在はウェイティングリストに登録して、キャンセル待ちするしかないとのことだ。2021年夏にはこの限定特別モデルは納車が開始される予定だ。日本での価格はおよそ1680万円と発表されている。
BMW × KITH COLLABORATION.
私たちを形づくってくれた過去の瞬間を思い出すことが、私たちの未来を創り出す。1980年代後半、ニューヨークのクイーンズで、私はBMWと出会った。祖父が運転するE30の助手席に初めて乗り込んだ時、私の視界はダッシュボードの向こうがかろうじて見えるぐらいだった。近所を通り抜けて窓を下ろし、ルーム・ミラーにヘッドライトの光が映り込むたび、まるで、世界から不安が消えていくように感じられた。その記憶から呼び起こされるエモーションこそ、30年後の現在において、私があなたと共有したいと思っているものなのだ。過去最大規模のコレクションを形作ること。自分たちだけのBMWモデルをデザインすること。心に響き続ける真にエモーショナルな体験を創り出す原点は、BMWとの淡い記憶の中にある。
-Ronnie Fieg(ロニー・ファイグ)
KITH創設者/ クリエイティブディレクター
Text: Katharina Berndt
Photo: BMW Group