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【動画付き】ホンダe ワンペダルドライビングという新しいクルマの楽しみ方

2020年11月1日

ホンダからの新型フルEVコンパクトモデル 初テスト その評価は?

新しい小さなホンダeは非常に大きな映画館のようだ。美しいワイドスクリーンとたくさんの機能が付属している。今、日本製EVが我々のテストを受ける。

ホンダeの巨大ディスプレイには水槽を展示できる。

ホンダeに水族館が?

まじ?
本物か?
それほど鮮明な動画だ。
ホンダのコックピットの中央にある2つの大型スクリーンで見ることができる画像は素晴らしく鮮明だ。
何のために?
それはきっと、単に神経を落ち着かせるためだ。
確かにそれはちょっとした楽しみではあるが、ホンダが電気自動車の開発にどれだけの愛情を注いできたかがわかる部分でもある。
デザインもそうだが、シンプルさの中に目を見張るものがある。
エクステリアミラーの代わりにカメラを備えた、クリアで柔らかく、滑らかなバックモニター。そして凹型のドアハンドル。
エレガントだ。

加えて、この小さな日本車は、インテリアデザインに関しても、素晴らしいクラスのものを提供している。
まるでデンマークのリビングルームのように見える大型フラットスクリーンを備えている。
1.34メートルのワイドスクリーンの風景は、5つの高解像度ディスプレイで構成されている。
ドライバーは8.8インチのスクリーンで、速度や航続距離などの情報を楽しむことができる。
中央には、ナビゲーション、マルチメディア、あらゆる種類のアプリ(水族館など)のための、2つの12.3インチのタッチスクリーンが備わっている。
そしてコーナーの外側には、エクステリアミラーカメラ用の6インチのスクリーンが2つ備わっている。
さらに、いくつかのボタンやスイッチがある。
中央のエアコン用、シートの間のトランスミッション、ドライビングモードとパーキングブレーキ用のスイッチやボタンだ。
すべてが上品にアレンジ、配置されている。
ホンダのブランディングとマーケティングの新たな一歩と言えよう。

ホンダEは走行性能の面で説得力がある

フロントのスペースは素晴らしい。
あなたは快適なアームチェアに、快適に高い位置に座って運転できる。
リアの低すぎる位置に取り付けられたベンチは、むしろ子供のために使うことを推奨する。
トランクは171リットルを収納するが、まあ、手荷物のためには十分だろう。
113キロワット(154馬力)の電動モーターによって後輪が駆動される。
1540kgキロのホンダは、電気自動車としては比較的軽量で、電気的に典型的にスムーズに加速し、ダイレクトなステアリングと、8.60メートルの非常に小さな回転半径で、スムーズに街中の交通を通り抜け、そのドライビングパフォーマンスは、非常に敏捷で活発で、非常に軽快で爽快、そして非常に速く、とても楽しい。
加速、ブレーキ、さらには停止を、アクセルペダルだけで行うことをワンペダルドライビングと言って、それを非常にうまく機能させている。

リチウムイオン電池の容量は35.5kWhで、ホンダによれば、航続距離222kmには十分なはずとのこと。
テストでは、我々は216kmの航続距離を記録したが、高速道路上のフルスロットルを半分以下に減らす必要があった。
そうしないと、次の充電ステーションまでに電気を使い果たしてしまうことになっただろう。
純粋な都市交通では、約150kmの航続距離が現実的と言えよう。
価格は32,997ユーロ(約412万円)、アドバンスパッケージをフル装備した、今回の我々のテストカーなら、35,921ユーロ(約449万円)だ。
9,480ユーロ(約118万円)の現在の環境ボーナスを控除すると、26,441ユーロ(約330万円)となる。
ボディサイズから判断すると多少高めだが、その走りとインテリアはとても魅力的で、なんとも悩ましい。

結論:
ホンダeは、すべてにおいて、最も楽しいEカーに属している。
スタイルがあり、運転するのが楽しい。
しかし、価格は比較的高い。
AUTO BILDテストスコア: 2-

ホンダeに関して必ず話題になることは3点ある。
一つは少ないんじゃないかという意見の多い航続距離、もう一つは日本では極端に少ない販売台数、そして斬新な内装と人々を魅了するエクステリアデザインである。
航続距離に関しては、ホンダにとっては「そんなことわかっていますよ」という想定内のことだろうし、販売台数も現在の状況では如何ともしがたいこと、なのだと思う。
だからこそ、前回にも書いたが再度魅力的な内装とエクステリアデザインに関して意見を言わせてもらうと、この部分こそ他のホンダの車にもっと反映してくれたらいいのに、と心底思う。
初代シビックが21世紀に復活したかのような木目をつかった魅力的な内装と、ホンダらしさ満載だが、そんな中にもフレッシュな空気に満ちたエクステリアデザイン。本当に誉めても褒めてもまだ足らないほどで、レジェンドを見た後では同じメーカーの、同じ時代に、同じショールームに並んで発売されている車とはどうしても思えない。

最新のフィットもシンプルで決して悪くないデザインではあるが、ホンダeと並んでしまうと魅力にも質感にも劣ることがばれてしまう。もちろん価格が違う、と言われてしまうかもしれないが、それでも他のホンダ車が、このホンダeのような新鮮な魅力を持っていたら、とつい考えてしまう。
たった数百台しか日本の路上にこんな素敵な自動車が増えないなんて、残念でならない。

Text: Dirk Branke
加筆:大林晃平
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD