世界で最も過激なサイバートラック「MANSORY Elongation」マンソリーがテスラ サイバートラックを過激にチューニング
2025年3月21日

マンソリー イーロンゲーション(MANSORY Elongation):世界で最も過激なサイバートラック。マンソリーがテスラ サイバートラックをチューニングするとこうなる。
「テスラ サイバートラック」が、物議を醸す企業家イーロン マスク(Elon Musk)と同様に、好き嫌いがはっきりわかれることは周知の事実だ。しかし、ノーマルのサイバートラックではまだ物足りないという人たちのために、ドイツの高級車チューナーが、鋼鉄のくさび形に急進的なワイドボディ、XXLサイズのホイール、そしてカーボンパーツを追加した。その名もイーロン マスクをイメージさせる「イーロンゲーション(Elongation)」!
サイバートラック イーロンゲーション: ワイドボディとカーボンパーツ
ひとつ確かなことは、サイバートラックが地味だと思うなら、マンソリー仕様にアップグレードできるということだ。フェンダーフレア、新しいフロントとリアバンパー、カーボンファイバー製の追加パーツにより、さらに巨大に見える。特に目を引くのは、2つのリアウィングだ。

3.1トンの巨体に26インチのホイール
写真ではわかりにくいが「マンソリー イーロンゲーション」には標準の20インチに対して、巨大な11×26インチの鍛造軽量ホイールと315/40 R 26のタイヤが装着されている。これは、路上で最大845馬力を発揮する最強の車両にふさわしい装備で、マンソリーは、高出力と最大3.1トンにも及ぶ重量に耐えるため、ホイールは特別なアルミニウム合金でできていると強調している。
ミニマリズムではなくラグジュアリーなインテリア
マンソリーはインテリアにも手を加えている。オリジナルのサイバートラックはシンプルで機能性を重視したデザインだが、マンソリーは逆の方向性を追求している。

「イーロンゲーション」には、フルレザーインテリア、カーボントリム、キルティング加工のレザーと細かいステッチが施されたシート、シートベルト、フロアマットが装備されている。オプションとして、高度に磨き上げられた塗装面や、さらに多くのカーボン素材を使用することも可能で、すべては個々の好みに合わせてカスタマイズされる。
ニーズがあるかは疑問・・・
マンソリーによるチューニングがどれほど素晴らしいものであっても、疑問が残る。購入者はいるのだろうか?米国では、すでに多数のサイバートラックが売れ残っており、テスラは値下げを行っているが、需要は依然として低迷している。欧州でも、顧客は現在、マスク氏の車から距離を置いている。その理由の一つは、同氏が右派政治勢力を支援し、トランプ政権の一翼を担っていることにあると思われる。高額なワイドボディへの改造を行っても、販売台数や現在の拒絶反応を変えることはできないだろう。

いずれにしても、このモンスターは欧州では1台のみの登録となる。そして、いつも通り、マンソリーはチューニング費用を明らかにしていない。しかし、1つ確かなことがある。この「サイバートラック」を運転する人は、間違いなく注目されるだろう。
Text: Bianca Garloff
Photo: Mansory