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【レトロキャンパーでの旅】現代のドでかくて、いかつくて、邪魔なのより、こういうキュートでエレガントでレトロなキャンピングカーの方がいいかもー!

2025年4月5日

ロフォーテン諸島のバンライフ。古いフォルクスワーゲンのバスでスタイリッシュに旅する。趣味が突然仕事になることがある。ロフォーテン諸島のバンライフの場合は、休暇がビジネスアイデアになった。(笑)

彼らは、Doffen、Frøya、Kaja、Kari、Iben、Torkelなど、私たちにとっては珍しい名前の島々を所有しており、それらはすべて売りに出されている。私たちはロフォーテン諸島で彼らに会った。時には、インスタグラムでトレンドとなり、美しい写真が撮影できる場所として、誰もが「偶然」集まる場所で彼らに会った。時には、彼らはかなり人里離れた場所にいて、その場所が誇大広告に圧倒されているように感じたり、あるいは少し恥ずかしいと感じたりして、ほとんど恥ずかしそうに身を隠していることもある。

個人旅行者とレミングを同一視する考え方は、ほとんどの場合うまくいかないが、ここではあながち的外れでもない。誤った道に進まないように、ここで先述の個人主義者たちを紹介したい。彼らは皆、1982年から1989年の間に生まれ、その後いずれかのタイミングでノルウェーに移住した生粋のハノーファー人である。彼らの共通の車種はフォルクスワーゲンの「T3」で、時には「カラベル(Caravelle)」が追加されている。外装は主にパステルカラーだ。ノルウェーには今でも多くのT3が存在している。

パステルカラーの空、夢のような海、そして一夜のロニャ。

特定の層に人気があるが、キャンピングカーとしてだけでなく、サーフボードを屋根に載せて運ぶのにも使われている。しかし、22台もの「VWバス」が一度に?北極圏から200km北にあるロフォーテン諸島で?まあ、それらが一緒にいることは滅多にない。少なくとも夏の間、観光客にレンタルされることもあり、島を走り回っているのを見かけることは滅多にない。これもまた、特別なことではない。夏のスカンジナビアの街並みは、キャンピングカーなしでは考えられないのだ。

海のすぐそばにあるアルネの店で立ち止まる。ロフォーテン諸島では、水はいつもすぐそばにある。

2018年にロフォーテン諸島を探索したいと思い立ち、それもできればキャンピングカーで、というカップルの話は、実に素晴らしいものだ。当時29歳のサーモン養殖の専門家、カルステン エリンセンと、当時26歳のインフルエンサー、イングリッド ラディム ヘニングは、人生を変えるようなビジネスアイデアではなく、単純に素敵な休暇を考えていただけだった。

ロフォーテン バンライフは2019年に設立された

ここまで来られたのは、3人目のメンバーのおかげだ。1984年製の「T3」で、ポップアップルーフ付き、目立たないベージュ色にペイントされ、もはや見た目はそれほど美しくないこの車が、彼らの旅のパートナーとして選ばれた。そのカップルは、この「バン」をきちんと整理し、インスタグラム映えするように努力した。名前はハリーと名付けられた。楽しい休暇を過ごした後、カップルは友人や親戚にVWを貸し出すことにした。関心は非常に高かったのだ。

愛情を込めてスタイリングされたインテリアは、スローな旅にぴったりだ。

そこで、カルステンとイングリッドは、ハリーのためにAirbnbとInstagramのアカウントを開設した。やがて、「T3」では十分ではなくなり、古い「バス」が加わった。ハリーのオーナーは2019年に「ロフォーテン バンライフ」を設立し、初年度にはスヴォルヴァーで4台のキャンピングカーをレンタル可能にした。こうして、このカップルが新たなフルタイムの仕事に就くまでの道のりが描かれたのだった。

2人は役割を分担した。カルステンは組織とテクノロジーを担当し、イングリッドは車両のクリエイティブな側面と愛らしいデザインを担当した。2人は当初、会社をしっかりと軌道に乗せ、その後は半年間だけ働くという目標を掲げていた。しかし、仕事はハードで、創設者たちは顧客対応とバスの準備に追われて1日15時間働いていると話す。

道は狭く、シーズンオフには人影が薄くなる。

しかし、コロナは若い会社を困難な状況に追い込んだ。突然、売上の40%をもたらしていた外国人客が来なくなったのだ。バンライフは生き残ったが、関係はうまくいかなかった。別れた後も友好的に一緒に会社を続けるという試みは失敗した。

3年前にカルステンがイングリッドの持ち分を買い取った。現在、彼女の仕事には、ノルウェーのデール社のセーターのデザインも含まれている。「バンライフ」は、ワークショップも併設したホールを借りている。旅の途中で技術的な問題が発生した場合に備え、ロフォーテン諸島には整備士のネットワークもある。

Text: Richard Holtz
Photo: Lofoten Vanlife