3月2日はミニの日!「MINI JOHN COOPER WORKS(ミニ ジョン クーパー ワークス)」からBEVモデルが登場
2025年3月1日

毎年3月2日は「ミニの日」ということでアウトビルトジャパンではミニのニュースをお届けしているが、今年は2月27日に発売開始されたJCW初のBEVモデル、ミニ ジョン クーパー ワークス Eと、ミニ ジョン クーパー ワークス エースマン Eのニュースをお届けしたい。
ジョンクーパーワークス(以下JCW)初のBEVモデルとなるジョン クーパー ワークス Eとジョン クーパー ワークス エースマンEであるが、これでJCWは5つのモデルラインナップとなり、すべてのモデルが揃ったことになる。
簡単に解説すれば、ジョン クーパー ワークスの内燃機関(ガソリンエンジンモデル)がミニ ジョン クーパー ワークスとミニ ジョン クーパー ワークス コンバーチブル、そしてSUVであるミニ ジョン クーパー ワークス カントリーマン ALL4の3車種。BEVモデルが今回発表されたミニ ジョン クーパー ワークス Eとミニ ジョン クーパー ワークス エースマン E。

大きさでいえば ミニ(小)、エースマン(中)、カントリーマン(大 でかい)の順で、カントリーマンにはJCWは用意されていない。
昨年は過去最高の17,165台の販売を記録したミニファミリーだが、JCWはもちろんハイパフォーマンスモデルのラインナップのことを意味する。蛇足ながらJCWのJCとはジョンクーパーという人物の名前で、この人が何をしたかといえば1960年代にオリジナルミニを素材にレーシング活動を行い、モンテカルロラリーを3回も制した伝説の猛者である。

発表会の会場にはそんなこともオマージュし、オリジナルミニも展示されていたが発表された2台のJCWは大変精悍でスマートである。ミニ JCW E、ミニ JCWエースマン Eともパワートレインは最高出力190kW、最大トルク350Nmの電動ユニットを持ちいずれも前輪を駆動する。床下のバッテリーは54.2kWhで、走行可能距離はミニが421㎞、エースマンが403㎞となる。
ミニ JCW Eの0‐100㎞/h加速は5.9秒でこれは内燃機関のミニ JCWよりも速いのだという。さらにJCWのEモデルではステアリングホイールに赤い「Eパワーブーストスイッチ」が備わり、これを押すことで10秒間、20kWのパワーを増強させることが可能となる。そのほかにも「Eローンチコントロール」や「スポーツサスペンション」を持ち、JCWブランドとして全く不足のない内容となっている。

エクステリアも多数のエアロパーツや専用アルミホイール、さらにはブラックアウトされたエンブレム等により迫力満点だが実際数多くのエアロパーツや底面をフラットにすることでエアロダイナミクスも大幅に向上し、cd値もオリジナルの0.32から0.27へとさらに良好な数値となっているそうだ。レースにインスパイアされたという赤と黒を基調にしたインテリアは最新のミニらしいスマートなもので、決して猛々しくはないがスポーツシートや各種のディテールがJCW専用のものとなり雰囲気を高める。それでもサンルーフとハーマンカードンのオーディオシステムが標準装備となることからもわかる通り、普通のミニ以上の一台を(走り以外の部分でも)求める顧客用の車であることも確かだろう。

今回プレゼンテーションを行った山口智之氏、通称「ミスター ミニ」が「私が運転して楽しいと思ったのは、このJCWのEモデルです」と力強く語ってくれたミニ JCW Eの価格は616万円、ミニ JCWエースマン Eの価格は641万円である。
Text:大林晃平
Photo:アウトビルトジャパン