実証実験! 新型メルセデスSクラスのレベル4自動パーキングアシスタントシステム

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Mercedes-Benz S 500 4MATIC (Krafstoffverbrauch kombiniert (NEFZ): 9,7-7,8 l/100 km, CO2-Emissionen kombiniert (NEFZ): 221-179 g/km); Exterieur: designo diamantweiss bright, AMG Line; Interieur: Leder Exklusiv karminrot/schwarz // Mercedes-Benz S 500 4MATIC (combined fuel consupmtion (NEDC): 9.7-7.8 l/100 km, combined CO2-emissions (NEDC): 221-179 g/km); exterior: designo diamond white bright, AMG line; interior: leather exclusive carmine red/black

シュトゥットガルト空港が完全自動駐車の受け入れ準備を推進

シュトゥットガルト空港の駐車場を新型Sクラスが無人で這いずり回る理由? 新型Sクラスは将来的に完全自律駐車が可能になる。しかし、これまでのところ、どんな場所でも、このレベルに達するまでは時間がかかっている。メルセデスが無人で駐車場を這いずり回り、パーキングスポットを見つけて自分自身で駐車する!

新型Sクラスでは、狭い駐車場への恐怖は過去のものとなった。
将来的には、メルセデスベンツSクラスは、無人で駐車場を走行し、駐車スペースを見つけることさえできるようになるだろう。
ただし、この機能は現在もまだ試験運用中である。
新型Sクラスの自動パーキングアシストは、現在、シュトゥットガルト空港の駐車場でのみ試験運用されている。
Sクラスが完全に自律的に動作できるように、パーツサプライヤーのボッシュによる180台のカメラが駐車場に設置されている。
車両が収集したデータとカメラ画像の組み合わせのおかげで、セダンはレベル4に応じた性能で、建物内を自律的に進む道を見つけることができ、疑わしい場合には予期せぬ障害物にも反応することができるようになっている。
理論的には、ドライバーは航空機に搭乗すべく、安心して現場を離れることができる。
あとは、クルマ自身が駐車プロセスを完了する。

Sクラスは、駐車場内をゆっくりとドライブする

我々は、現場で立会、新型Sクラスが、自分自身で、駐車するのを見てきた。
駐車場を通過するドライブの一部を記録したショートビデオも公開された。
大きなメルセデスが駐車場を通過する際の動きの遅さが目につく。
そこでは、Sクラスは、時速4km/hで移動している。
SNS上の多くのAUTO BILD読者が指摘しているように、あまりにも遅い。
それはなぜなのだろうか?
サプライヤーのボッシュは、駐車場のカメラシステムが、非常に初期の開発段階であるためだと言い、またカメラシステムは2020年夏に設置されたが、テスト運転は数週間しか行われていないからだそうだ。
しかし、最終的なシステムの承認に向けて、駐車場でのテストでのSクラスのスピードは、今後、徐々に上がっていくとも語る。
しかし、メルセデスは、スピードはまったく重要視しておらず、駐車場で一般的に適用される時速10km/hの制限速度に加え、メルセデスとボッシュにとっては、運転中の安全性が最優先事項であると述べているし、それは正しい判断であると思う。

テストモードのままの機能

この新技術に懐疑的な人も、当面は安堵のため息をつくことができるだろう。
ボッシュの発表を信じれば、将来的にはもっと速く無人で駐車することができるようになるため、ドイツの駐車場でSクラスが交通の障害になることはないだろう。
いずれにしても、この機能が顧客に提供されるのはしばらく先のことだろう。
これまでのところ、メルセデスはシュトゥットガルト空港の駐車場でのみ、車が自律駐車できるようにするための特別な許可を得ているに過ぎない。
またこの機能が他の場所でも許可を受ければ、スリーポインテッドスターのついた他のモデルでも追加料金でアシスタントを受けられるようになる。

駐車プロセスが自動的に実行されるだけでなく、Sクラスはまた、駐車場自体のルートもマスターする。

今、私が個人的に所有している車には(直角バック、または 縦列駐車のみ)、勝手にバックで駐車する電子デバイスがついていて、これを使うと(もちろん運転席にドライバーが乗った状態で)、車が勝手にステアリングホイールをぐるぐる回しながらバックで駐車スペースに入る、という機能を満喫?することができる。

もちろん今回のレポートのメルセデスベンツSクラスとは異なり、無人(車からドライバーが下りてしまっては)ではダメだし、あくまでもバックのサポートをするだけ、ではあるが、その模様は、かなりびっくりするほどステアリングホイールをぐるぐる回したり、機械のくせに失敗したり、何度も何度も切り返した挙句、車輪止めにドン!と勢いよく乗り上げて止まったりと、まだまだ無人など遠い未来、くらいのサポート電子デバイスである。

結局納車されてからその電子デバイスを使ったことは2回、だけ。あまりにも時間がかかることと、乗っているとついぶつかりそうになってしまい(実際にはセンサーがいたるところについているからぶつからない、はず、である)、精神衛生上なんとも良くないから、なのだが、これは運転席に私が乗って、機械が自動運転しているのを見てしまっているからで、見ていなければドキドキもしなければ、時間がかかることを(ほかの車に申し訳なく恐縮してしまうことを)しなくてすむ。そのためこの電子デバイススイッチには触れないまま、今まで通り自分で駐車スペースに、今日も自分でバックして車を駐車している。つまりドライバーが(余計に)そこに介在しているからいけないのだろう。

だからこのメルセデスベンツSクラスのように「完全無人」の駐車場システムにまで進歩してしまえば、それなりに安心して車に全部お任せしてしまえばいいかな、とも一瞬思ったが、それならそれで誰にも迷惑かけず、他の車にも歩行者にもご迷惑をおかけすることなく、本当に自動車が自分で?駐車スペースに入って、エンジンを止めて、ライトを消して、カギをしめてくれたのかどうか、心配になってしまう、というのは正直なところだ(それに、そもそも何階のどの駐車スペースにおいてあるのか分からない、ではないか……たぶんそういうのもスマートフォンが教えてくれるのだろうけれども)。

やっぱり自分で駐車スペースを探し、そこに置いて、カギをしめて、という行為をする方が安心できていいや、と正直思うが、あと5年もすると、こういうシステムが普通になって、私のような価値観はもう完全に時代遅れになってしまうのだろうか。
なんとも複雑な気持ちである。

Text: Andreas Huber
加筆:大林晃平