【初テスト】6代目は歴代モデルを超えることができるか?オフロード性能で伝説となっている新型スバル フォレスターに初試乗&インプレッション!
2025年3月8日

スバル フォレスター:どんな道でも頼れる相棒。スバル フォレスターは、そのオフロード性能で伝説となっている。6代目は歴代モデルを超えることができるだろうか?
世界中で500万台を売り上げた「スバル フォレスター」の6代目が発売された。歴代モデルと同様、この車は、オンロードではゆったりと、オフロードでは思い切り走りたいという人々を魅了することを目指している。そして、他にはないSUVの雰囲気を持つ高めのオールラウンド車の長所を組み合わせた車によって、その目標を達成している。
これを実現するために、スバルは新型「フォレスター」にも実績のある技術を採用している。その中には、136馬力の2.0リッター4気筒水平対向ガソリンエンジンと必要に応じて17馬力と66Nmのトルクを発生する小型電動モーターを搭載したマイルドハイブリッドシステムが含まれている。走行性能は、0から100km/hまで加速するのに12.2秒かかり、最高速度は188km/hだ。

これまで通り、パワーは無段変速機によって分配され、プッシュリンクチェーンのため、最大トルクは重視されておらず、むしろ快適な運転、効率性、最適な速度域での運転が重視されている。これは決して刺激的なものではないが、「フォレスター」をリラックスしたオンロード車にし、説得力のあるオフロード車にしている。
フォレスターの強みはオフロードにある
まさにその強みはオフロードにある。これは、220mmの地上高だけでなく、恒久的な全輪駆動のシンメトリカルAWDによっても確保されている。エンジンのクランクシャフト、トランスミッション、電動駆動部品、プロペラシャフト、2つの電子制御ディファレンシャルが車両の長手方向軸上に配置され、アクティブトルクスプリットとの組み合わせにより、前輪と後輪の間に最適なトルク配分を実現する。
つまり、「フォレスター」は、ゆるい砂地を難なく進み、ホイールが宙に浮くようなオフロード走行もこなす。さらに、ダウンヒルコントロール機能により、アクセルやブレーキを操作することなく、傾斜27度の下り坂を下ることもできる。また、クルマのノーズが斜面に向かって傾く前に丘の上部を見渡せる、新型の360度カメラも役立つ。

フォレスターはしっかりとした造りで、スタイリッシュな内装だ
しかし、森林や草原を走る割合は、オンロード走行よりも少ないため、スバルは新型「フォレスター」のこの部分も改良した。前述のアクティブトルクベクタリングは理想的なトルク配分によりオフロード走行を最適化するが、高速コーナリング時の方向安定性も大幅に向上した。
ドライバーがフォレスターで荒れた道を走ったり、近所を散歩したりしないのであれば、バランスのとれたシャシー、新しい電動デュアルピニオン式パワーステアリング、1列目の新しいシートが役立つ。それに加えて、2列目シートのゆったりとしたスペースと、508リットルから1,679リットルまで容量を変更できるトランクは、何かを置き忘れてきたような気分にさせない。

スバルは安全装備も改善した。従来通り、運転支援システム「EyeSight」が基本となっている。これは12世代目となり、ステレオカメラ、広角単眼カメラ、新型フロントレーダーの高度な組み合わせが特徴だ。
スバルは5年間の保証を提供している
今回初めて、フォレスターには緊急停止システムが搭載された。半自動運転モードでドライバーが一定時間反応しない場合、音と視覚による警告の後、ブレーキが作動する。それでもドライバーが反応しない場合、アシスタンスシステムが車を停止させる。さらに、交差交通アシスタント、アダプティブディスタンスレーダー、アクティブレーンキーピングおよびトラフィックジャムアシスタント、インテリジェントな速度適応機能付き多国籍交通標識認識システムが追加されている。これらすべてが標準装備されており、エントリーレベルの「Trend」モデルでも40,490ユーロ(約655万円)からとなっている。フル装備のバージョンは49,190ユーロ(約795万円)だ。
5年間または16万kmまでの走行距離のいずれか早い時点まで有効な保証は、すべての装備のバリエーションに適用される。技術的な欠陥が発生した場合は、無償での交換または修理が期待できる。さらに、同じ期間、ヨーロッパ全域を対象としたモビリティ保護ポリシーも適用され、事故発生時には緊急時の幅広いサポートも提供される。そのため、「フォレスター」を気に入る人がさらに何百万人も増える可能性が高い。
結論:
新型「フォレスター」は、依然としてオールラウンドな車であり、卓越したオフロード性能で人々を魅了する。しかし、手頃な価格であることもあって、ゆったりとしたモーターホームとしてもお勧めできる。
Text: Holger Preiss
Photo: Subaru