1. ホーム
  2. 特集
  3. アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.45「Porsche Japan編」Part1

アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.45「Porsche Japan編」Part1

2025年2月18日

一昨年から正式なお取引が始まり、ご担当とは毎月の会議でお会いしていて、取材をお願いしたら快諾いただいたので、インタビューやポルシェジャパンのオフィス探訪となりました。

ポルシェファナティックの総本山

都内某所のビル上階にあるオフィスは、エントランスからすでに、好き者を唸らせるモノが満載です。
エレベーターホールを出るとオフィスの案内が見えますが、矢印のカタチまで一味違いを感じるのは、私だけではないだろう。そして出入り口ドアから中を覗くと、壁には様々な写真が飾ってある。それでは中に入ってみましょう。

エレベーターを降りると見える案内までやる気満々

出入り口のドアから見える写真がまず目を引く

最新ロゴはクレスト(盾型マーク)が無くなり文字のみ

先ずドアを入って左手の壁一面、ポルシェのレーシングヒストリーを彩る、数々の名車の写真が飾られている。これを見るだけでも、古くからのファンは心躍る状態になること間違いなし。70年代の流麗なスタイルのレーシングカーには目を奪われるし、カラーやモノクロの貴重な写真ばかりなので、毎回これを見る度に家に飾りたくなるのは誰しも同じではないだろうか。フィルムやデータがあるならば、全国のポルシェセンターでプリントを販売すれば、こぞって買うお客さんは沢山いるだろうなあ。

モノクロの写真もあり、相当古い年代まで揃っている。
オジさんが目を奪われるのはやはりこの年代のレーシングカー

アルコール消毒マシンにもポルシェのロゴが!

ポルシェが考えるアフターセールスの今後

少し変化したとはいえ、世の流れで電動化が進み、ポルシェにも電動モデルが増えてきました。でも水平対向6気筒エンジンこそ、ポルシェ最大の魅力と考える方も多いでしょう。アプリはアフターセールスメインで導入されているので、そのあたりを含め方向性など、ご担当の細川マネージャーに聞いてみました。

「アフターセールスにもスポットライトを当てたい」。先ずこの言葉が出ましたが、現場に目を向けているのは頼もしい限り。インポーターは本国の意向に沿わねばならないことも多いが、実際お客様に対応するのは現場なので、この考え方を持っていれば良い方向に向かうのは確かだろう。思い出したのは1990年台最後、ヨーロッパから来たコンサルタントが言っていたこと。「販売はアップダウンがあるが、サービスは平均して稼げるから、固定費をカバーする意味でも非常に重要なビジネスです」。やはりヨーロッパは1歩も2歩も先を進んでいるのだろうし、“2台目以降はサービスが売る“、これが業界の定説です。

「例えばタイヤ関連、重要なアイテムなので、専用トレーニングを集中的に行いました。新品タイヤに履き替えた後でサーキットを走りましたから、担当者の経験値が上がり、お客様に説得力のあるお話しができるようになりました」。PEC(Porsche Experience Center)があることも大きいですが、実体験で気づくのが大事ですね。「ポルシェジャパンでは今、“顧客第一主義”をモットーにしています。ある意味売り手市場であるからこそ、CSが非常に重要です。ですからコールセンターのスタッフも、お客様とのタッチポイントとして教育しました。また最近、10人ほどのオーナー様とオンラインでインタビューを実施し、本音のフィードバックをいただきました。現場も色々な意味で二極化しているので、さらにお客様へ目を向けるべく、今年も色々仕掛けていきます」とのこと。ポルシェオーナーにとって、期待できるし嬉しい言葉ですね。次号ではオジさん向けの話題、以前担当された“ポルシェクラシック”関連のお話しもお聞きしましょう。

アフターセールス担当の細川マネージャー

インタンビューで初めてお聞きしたが、細川マネージャーは帰国子女とのこと。欧州で生まれ大学卒業まで暮らし、働き始めてから方向転換して25歳で来日。以来、輸入車業界で活躍されている。ミーティング中、英語力は無論、思考や判断などが一味違うなあと感じていたのは、海外での生活や教育が多大な影響を及ぼしているのだろう。奥様と息子さんそして猫と暮らし、昔はハーレーにも跨っていた、根っからのエンスー。

いつも着てらっしゃるポルシェのウェア。もちろんお店でも買えるが、主催イベントの参加者に配られたモノとのことで、様々なイベントを手伝ってきた証し。ワタシも何かお手伝いしたいなあ(笑)

オマケの1台

WEC用の純レーシングカー963。中部エリアの某ディーラーに展示してあった車両で、もちろん本物ではないが、寸法だけでなくお値段まで表示している。5億円払えば、プライベーターでも買えるのかしら?

PORSCHE 963
全長:5,100mm
全幅:2,000mm
全高:1,060mm
重量:1,030kg
エンジン:4.6L V8 モーターツインターボ
価格:290万ユーロ(約5億円)

お問い合わせは下記から。
ポルシェジャパンHP:https://www.porsche.com/japan/jp/
ポルシェ情報:https://www.porsche.co.jp/porschenews/
ポルシェコンタクト:TEL: 0120-846-911

Text&Photo:ナカタ ヒロユキ

【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃から乗りモノ好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。