【試乗テスト】最も近代的な小型車だ 新型ホンダ ジャズ (フィット)e

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新型ホンダ ジャズ (フィット)e そのハイブリッド版を試乗テスト ドイツ人の評価は?

新型ホンダ ジャズ(日本名 フィット) ハイブリッドは、3つの駆動方式を組み合わせた小型車で、おそらく最も近代的な小型車だ。

そう、一度に3つ!でも、チョコレートの殻のあるサプライズエッグではありません。我々が話しているのは、新型ホンダ ジャズ(日本名フィット)e: HEVのハイブリッドシステムのことだ。
純粋に電動として、レンジエクステンダー付きのeモービルとして、そしてクラシックな内燃機関としても、そんな3つの走行状態で運転できるハイブリッド小型車の登場である。

新しいジャズは、VWポロと同じくらいの長さだが、ポロより少し広い。
したがって、4人家族でも車内に十分なスペースを見つけることができる。
また、燃料タンクのトリック(前席の下に隠されている)が、後部にシートを置くことができる、いわゆるマジックシートのためのスペースを生み出している。
したがって、自転車が車内に横向きに収まる。
そしてこのギミックは、バックレストを倒すと床に小さな段差が残るものの、決して小さくはない304〜1205リットルのトランクスペースがそのことを補っている。
コックピットには、センターにタッチディスプレイ、ボイスコントロール、Apple CarPlayとAndroid Autoを介した携帯電話のカップリングが付属している。
その一方で、古典的な美徳も忘れられてはいない。
エアコンと音量は、大きなノブを介して制御することができるようになっている。
これは我々のお気に入りだ!

ジャズ ハイブリッドのモットー: 決して急がないで

98馬力のアトキンソンエンジンと、2基の電動モーターを搭載したシステムは、109馬力と253Nmのシステム出力を実現している。
低速走行時には、ジャズは電動モーターのみで走行する。
バッテリーが消耗すると、バックグラウンドの燃焼エンジンが、レンジエクステンダーの原理である電気を供給するために始動する。そしてさらに速度が上がると、ガソリンエンジンがその役割を引き継ぐ。
そのモードの切り替えはスムーズに機能し、ボディの挙動には影響はない。
ジャズはそのまま加速し、最高速度は(若干低い)175km/hでピークに達する。
e-CVTトランスミッションも穏やかに作動し、燃料消費量を限界内に抑える。
私たちのテストでは、様々な条件下で、100キロ以上走行したが、ガソリンは5リッター弱で十分だった。

ホンダ ジャズのスタート価格は、21,500ユーロ(約268万円)からとなっている。
間違いなく比較されるであろう、95馬力とDSGを備えたポロは、それよりもほぼ1500ユーロ(約18万円)安く手に入る。
実に悩ましい選択だ。

むしろのんびりと。0から時速100kmまで、ハイブリッド ジャズは10.2秒かかり、加速は175kmでストップする。

結論:
ジャズ eを購入した人は誰でも、素晴らしくてモダンな小型HEV手に入れることができる。
日常生活の中で単純に機能し、本来の機能を堅実に実行する、優れたHEVだ。
しかしその対価はじゃっかん高い。
AUTO BILDテストスコア: 3+

今度のホンダ フィットは個人的にすごくいいと思う。
国内外を問わず、このセグメントで一台を購入するのであれば、このホンダ フィットを選ぶ。シンプルでセンスの良い内装をはじめ、威圧的でないエクステリア、そして内容的にもかなり高度なハイブリッドシステムなどなど、魅力は多い。
だが残念なことに日本において、今度のホンダ フィットが大成功しているかと言えば、実はそれほど爆発的に売れてはおらず、かつてのホンダ フィットのあの勢いを知る身にはちょっと寂しい販売台数だ。
 
これは他のホンダ車全般に言えることだが、乗ってみればすごく良いし、他のライバルに劣る部分を探すのは難しい、そんな偏差値の高いクルマばかりがそろっている。
シビックだってアコードだってCR-Vもオデッセイも、地味だがインサイトだって致命的に悪い部分などないし、乗ってみればとっても良い、のに販売台数に結びついていない。
その理由のひとつは他の車よりも高いことが原因とも思われるが、安いことがすべてではないけれど、やはり比較してみるとやや高価なことは否めない。
そして、なんとなく車の楽しさのようなものを伝えきれていないのではないか、とも感じる部分があることも残念だ。
F1からも撤退し、これからどこの道に行くのかはホンダの課題であろう。そこにクルマの楽しさや、ホンダ ジェットに込められた、あの革新性と情熱が少しでも感じられたらいいのに、と思わずにはいられない。

本当にクルマそのもののハードウェアとしては、フィットの偏差値は大変高く、日本のライバルは言うまでもなく、ドイツのライバルと比べても決して劣る部分はない。スペースユーティリティは文句なしだし、威圧感のないシンプルで良いデザインは毎日の使用の中で大変好ましいものである。だからこそ、あとほんの少し、わくわくするような演出もあってよいと思うし、一番課題となるのはその「売り方」なのではないかと思うと残念でならない。

Text: Gerald Czajka
加筆:大林晃平
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD