【新車情報】最強パナメーラ登場 700馬力ポルシェ パナメーラ ターボS E-ハイブリッド

872
- Advertisement -

ポルシェ パナメーラ ターボS E-ハイブリッド(2020): スポーツトゥーリズモ、0-100km/h加速、エグゼクティブ、価格、燃費、テクニカルデータ、航続距離

700馬力を備えた、最もパワフルな新型パナメーラはプラグインハイブリッドモデルだ。ポルシェはパナメーラのフェイスリフトのラインナップを、プラグインハイブリッドモデルをもって完成させる。そのプラグインハイブリッドモデルはスムーズに700馬力のパワーで加速する。テクニカルデータを含む全情報をお届けする。

ポルシェがパナメーラのフェイスリフトをトップモデルで完了。
ターボS E-ハイブリッドは700馬力を発揮。
それは、改良を受けた先代モデルの燃焼エンジンよりも20馬力多くなっている。
以前は550馬力だったが、今度の4リッターV8ツインターボは571馬力を提供する。
136馬力の電動モーターがシステムに加わり、8速PDKに統合される。
標準のスポーツクロノパッケージを装着すると、プラグインハイブリッドモデルは、0から100km/hまで3.2秒、つまり先代よりもさらに0.2秒速く時速100キロまで到達する。
また、ポルシェは最高速度を5km/h向上させ、315km/hを達成している。

より大きなバッテリー

しかし、改良を受けた、フェイスリフト版のパナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、より速く、より強力なだけでなく、より大きなバッテリーが搭載されている。
容量は17.9kWh(以前は14.1kWh)になった。
ポルシェによれば、電気のみでの航続距離は50kmとのこと。

デイタイムランニングライトを変更

当然ながら、トップモデルは他のパナメーラと比べて、その外観がやや際立っている。
フロントのやや大きめのサイドエアインテークの上部には、2本のデイタイムランニングライトバーが取り付けられており、外側に向かってわずかに丸みを帯びたC字型になっている。
オプションで、リアライトのガラスをアンバーに変更することもできる。
ポルシェは、パナメーラ ターボS E-ハイブリッド用に、20インチと21インチの3種類のホイールと、新色の「チェリーメタリック」と「トリュフブラウンメタリック」の2色のペイントカラーを用意。
このスポーツセダンは、利用可能なすべてのサスペンションと制御システムを備えたEXワークスを搭載していて、例えば、電動ロールスタビライザー、パワステプラス付きリアアクスルステアリング、セラミックブレーキなどが装着されている。

パナメーラバリアントのインテリアとステアリングホイールは、911のものと類似している。 ©Porsche AG

価格とマーケットローンチ
新型ポルシェ パナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、セダン、エグゼクティブロングバージョン、そしてスポーツトゥーリズモの、3つのバリエーションが提供される。
もちろん、ポルシェはバーゲンではない。
スタート価格は、185,537ユーロ(約2,319万円)だ。
パナメーラのトップモデルは、すぐにもオーダー可能で、工場からの最初のロットは、2020年12月からディーラーのショールームに並び始める予定だ。

テクニカルデータ: ポルシェ パナメーラ ターボS E-ハイブリッド
● エンジン: 8気筒ツインターボ+電動モーター ● 排気量: 3996cc ● 燃焼エンジン最高出力: 571PS ● 燃焼エンジン最大トルク: 770Nm ● 電動モーター最高出力: 136PS ● 電動モーター最大トルク: 400Nm ● システム最高出力: 514kW(700PS) ● システム最大トルク: 870Nm ● 最高速度: 315km/h ● 0-100km/h加速: 3.2秒 ● 平均燃費: 37km/ℓ ● CO2排出量: 62g/km ● 価格: 185,537ユーロ(約2,319万円)より

このたび登場したポルシェ パナメーラのハイブリッド、と書き始めると、あれ?ポルシェ パナメーラにはすでにプラグインハイブリッドのモデルがあったんじゃないか、という声が聞こえてきそうだが、今度のポルシェ パナメーラ ターボ S Eハイブリッド、という長い名前のクルマは、エコだけに振った仕様ではなく、ちゃんとハイパワーで速いハイブリッドシステムのクルマであるというところが、今までとは違う。
なにしろ571馬力で、770Nmのエンジンに、136馬力 400Nmのモーターが足されているのだから、これで遅いはずなどあろうはずもなく、最高速度は315km/hにも達するのだという。
もちろん加速もすさまじく、0-100キロ加速は3.2秒というから、普通の911で太刀打ちできない速度のパナメーラなのである。ターボという名前は伊達ではない。
価格もオプション費用を足していくと、おそらく3000万円に限りなく近づくだろうし、パナメーラの中でもハイエンドの仕様、という位置づけなのだろう、きっと。

じゃあ同門のポルシェ タイカンと比べたらどうなのよ、と外野の僕はつい思ってしまうが、あっちは完全なEVだし、ジャンルカテゴリーが違う、という答えが返ってきそうだ。だが本当に速い方はどっちで、本当にこれからのポルシェが目指す道はいったいどっちなのか、やっぱりちゃんと聞いてみたいものではある。

Text: Catherine Berndt
加筆:大林晃平
Photo: Porsche AG