【ニューモデル情報】スバルWRX S4ベースのSTIコンプリートカー「S210」登場!
2025年2月6日

STI S210:スバルは何を考えているのか?スバルは日本でWRX S4ベースのSTIコンプリートカー「S210」を発表するが、その出力は先代「S209」よりも低い。さらに悪いことに、新型STIはCVTのみの設定だ!
そう、今こそ彼らはそれを手に入れたのだ!伝説の「WRX STI」の新型を否定していたスバルだが、ついに新型を発表した!「東京オートサロン2025」では、「S210」のプロトタイプが発表された。
スバルファンの皆さんが喜びの声を上げる前に、いくつか残念なお知らせがある。まずは一番小さな残念な点から。2.4リッター4気筒ターボエンジン(FA24)は300馬力と375Nmのパワーを発揮する。これは、新型「WRX STI」のベースとなったドイツでは販売されていない「WRX S4 STI Sport R EX」のエンジンよりも25馬力、26Nm高い数値だ。また、同じくドイツでは販売されていない「S209」と比較すると、45馬力、75Nmも低い数値だ。
「S210」はCVTトランスミッションのみ
しかし、それだけではない。最大の残念な点はトランスミッションだ。先代モデルでは6速マニュアルトランスミッションで四輪すべてに動力を伝達していたが、「S210」ではいわゆる「スバルパフォーマンストランスミッション」が採用されている。運転が楽しくなりそうな名前だが、実際にはまったく逆だ。これは、ややスポーティーなCVTトランスミッションを売り込むためのマーケティング用語にすぎない。

しかし、その他の装備は期待以上のものだ。少し紹介しよう。19インチBBS鍛造ホイールにミシュラン製パイロットスポーツ4Sタイヤ、フロントアクスルに6ピストンキャリパーを搭載したブレンボ製ブレーキシステム、電子制御ダンパー、トランクリッドに伝統的な大型ウィングを搭載した大規模なボディキットなど、その他多数。
日本市場限定500台
インテリアのハイライトは、間違いなくレカロ社製の赤いディテールを施したカーボンファイバー製フルバケットシートだ。「WRX STI S210」には、限定モデルであることを示すバッジがインテリアに付けられている。この特別モデルは500台のみが生産される予定だ。
日本では間もなく受注が開始される予定だが、新型「S210」は再びドイツには導入されない見通しだ。そのため、スバルが価格を提示しないことはそれほど大きな問題ではない。参考までに、前モデルの「S209」は209台のみ生産され、2019年には6万3,995ドル(約1,055万円)で販売されていたが、よりパワフルで適切なトランスミッションが搭載されていた!
Text: Jan Götze
Photo: STI