【最後のアルピナ限定車?】創業者を称えた限定モデル「BMW ALPINA B8 GT」はアルピナ史上最強のV8を搭載
2025年2月2日

BMW アルピナB8 GT(BMW ALPINA B8 GT):アルピナは、創業者ブルカルト ボーフェンジーペンの功績を称え、BMW 8シリーズ グラン クーペベースの特別限定車「B8 GT」を99台発売する。
2022年3月、アルピナは、アルピナの商標権がBMWに譲渡されることを発表した。現行モデルの生産は、2025年にBMWが経営権を取得するまで、予定通り継続されまる。
この機会とブランドの60周年を記念して、アルピナは「8シリーズ グラン クーペ」をベースとした限定モデル、「アルピナ B8 GT」を発表した。1965年にアルピナを創業したブルカルト ボーフェンジーペンの功績を称えるモデルだ。
630馬力以上の出力を持つアルピナB8 GT
輝かしい歴史を持つアルピナの歴史に新たな1ページを刻むモデルを誕生させるのは容易なことではない。だからこそ、ブッフローエでは「BMW 8シリーズ」をベースにすることが決定された。「8シリーズ」は、特別仕様モデルにふさわしい素質を持っているからだ。言うまでもなく、このような車にはパワーが欠けていてはならない。

「アルピナ B8 GT」の心臓部には、「BMW M8」の4.4リッターV8ツインターボエンジンをベースに、特別仕様車にはさらなるパワーが与えられている。その結果、最高出力は634馬力、最大トルクは850Nmとなり、「B8 GT」は史上最もパワフルな「8シリーズ」の量産車となる。必要に応じて、このクーペリムジンは0から時速100kmまで3.3秒で加速し、200km/hに達するには10.5秒しかかからない。

最高速度330km/hを誇る「アルピナB8 GT」は、スーパースポーツカーの仲間入りを果たした。「アルピナ」は、それに合わせてサスペンション設定を最適化した。それによって、あらゆる走行モードで、さらに優れたドライビング体験が実現する。
インテリアの装飾的な要素として、創業者のサインが
しかし、アルピナはパフォーマンスの向上だけに力を注いだわけではない。「B8 GT」は、視覚的に魅力的なシックなディテールも備えている。限定99台のモデルは、カーボンディテールだけでなく、特別な塗装も目を引くことだろう。オプションは、「アルピナブルー」、「アルピナグリーン」、「ヴェルダントグリーンパール」、「パープルシルク」、「エニグマティックブラック」、「クリスタルカセライトブラック」、「アークティックレースブルー」だ。
さらに、20名の顧客は「サファイアブラック」と「アルピナブルー」または「アルピナグリュン」を組み合わせたツートンペイント仕上げも選択できる。また、顧客の要望に応じて、「カーボンメタリック」のエクステリア装飾ストリップで外観を仕上げることも可能となっている。

「B8 GT」が単なるアルピナのモデルではなく、より深い意味を持つことは、アンドレアスとフローリアン ボーフェンジーペンの言葉からも明らかだ。彼らは、2023年秋に他界した創業者ブルカルト ボーフェンジーペンへのトリビュートとして、この限定モデルを位置づけている。車両のさまざまな場所、例えばセンターコンソールやドアシルパネルなどにも、創業者によるサインが刻まれている。
B8 GTの最低価格は22万5,000ユーロ(約3,700万円)
しかし、このような高級車には価格が伴う。生産台数が99台と限られているため、価格は非常に高額だ。ベース価格は22万5,000ユーロ(約3,700万円)と高額であり、ツートンペイント(1万1,150ユーロ=約180万円)やレザーシート(1万9,200ユーロ=約315万円)などのオプションを追加すると、最終的な請求額は27万ユーロ(約4,450万円)に達する可能性もある。
※追記:なお、日本市場における価格(消費仕込み)は、
34,950,000 円(左ハンドル)
35,400,000円(右ハンドル)
となっている。
Text: Sebastian Friemel
Photo: ALPINA