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アルピナはBMWのチューニングカーではない!世界限定99台「BMW ALPINA B8 GT」登場

2025年1月24日

エクステリアデザイン

ブルカルト ボーフェンジーペンにとって、デザインは常に重要な要素であり、中心的な役割を果たしてきた。「形態は機能に従う」という原則に基づき、デザインは細部に至るまで洗練され、完璧に仕上げられている。BMW ALPINA B8 GTは、この確立されたコンセプトに基づいて開発され、大型クーペならではの、スポーティなダイナミクスとラグジュアリーカーのエレガンスを持ち合わせている。

ブラックアウトされたキドニーグリルとカーボン製のサイドダイブプレーンが凄みを効かせている。

エクステリアの新しいカーボンパーツはその代表例で、フロントバンパーのエアダクト、サイドダイブプレーン、エアブリーザーのトリム、そして新しくデザインされ、より印象的な存在感を放つディフューザーがカーボンファイバーで仕上げられている。これらのエレメントは、グランツーリズモとしてのエレガントな印象を損なうことなくB8 GTのスポーティな側面を強調して仕上げられている。

21インチのアルピナクラシック鍛造ホイール。他モデルではオプションのアルピナ・ハイ・パフォーマンスブレーキシステムが標準装備となる。

21インチのアルピナクラシック鍛造ホイールは、アルミニウムサテン仕上げで、繊細で深い光沢を湛えた鏡のような表面を生み出している。この高光沢の鍛造の肌にマットクリアでコーティングされることで、ホイールはユニークで印象的、かつ極めてエレガントな外観となった。ホイールセンターキャップはアルミニウムの無垢材から削り出されており、アルピナの細部へのこだわりを垣間見ることができる。Bピラーには控えめなB8 GTのロゴや、ブルカルト ボーフェンジーペンのサインが入ったB8 GT専用にデザインされたドアシルプレートが、限定モデルの外観を一層引き立てている。

BMW ALPINA B8 GTは、伝統色のアルピナ・ブルー(標準)とアルピナ・グリーン(標準)に加え、特別に選ばれた5つの専用カラー(アークティックレースブルー、ヴェルダントグリーンパール、パープルシルク、エニグマティックブラック、またはクリスタルカッセリットブラック)での設定も可能となっている。アルピナデコセットは、カーボンメタリックカラーで提供される。

世界限定20台で、アルピナ・ブルーまたはアルピナ・グリーンとブラックサファイアを組み合わせたエレガントなツートンカラーの仕様も用意されている。

工芸的、そして手仕事

1970年代にはすでに、アルピナの顧客はシートやステアリングホイール、その他のインテリアを、アルピナデザインでオーダーすることができた。ブルカルト ボーフェンジーペンは、卓越したセンスを持ち、小さいながらも洗練されたディテールで印象的なアクセントを加える方法を心得ており、これらのディテールは、今日まであらゆるアルピナ車を特徴づけているデザインエレメントとなっている。

BMW ALPINA B8 GTは、4種類のバリエーションから選べる専用のフルレザーシートを装備しており、高品質なメリノレザーとアルカンターラのシートセンター部分の組み合わせが用意されている。完璧にコーディネートされたカラーアクセント、印象的なコントラストステッチ、そしてフロントシートバックレスト上部のブルカルト ボーフェンジーペンのサインが刺繍によって仕上げられ、彩を添えている。

ラグジュアリー感が際立つBMW ALPINA B8 GTのインテリア。

さらに、社内のアルピナ・レザー工房が提供する特別なオファーは、最高級の天然なめし革であるラヴァリナを使用したオーダーメイドのフルレザーインテリアでのカスタマイズだ。各インテリアは熟練の手作業によって仕上げられ、B8 GTを唯一無二の特別な存在にする。

アルピナ・ウォールナット・アンソラサイト仕上げの高級ウッドトリムは、創業者ブルカルト ボーフェンジーペンのサインが刻まれたカップホルダーの蓋に金属製のインサートとともに、すべてのB8 GT のインテリアに標準装備される。

装備とアクセサリー

シルバーのアルピナ製フルアルミニウム・シフトパドルや高品質なアルカンターラ製ヘッドライナーなど専用のディテールが、B8 GTのラグジュアリーなキャラクターを際立たせている。ラゲッジコンパートメントマットとフロアマットには、BMW ALPINA B8 GTのメタルエンブレムが施され、上質なレザーのパイピングが施される。インテリアとエンジンルームにはステンレススチールのシリアルプレートが取り付けられ、シリアルナンバーが刻まれる。

B8 GTに付属の、2つの専用ウィークエンダーバッグは、黒い最上級のラヴァリナ・レザーで作られており、ブルカルト ボーフェンジーペンのサインと車両の番号が刻まれたステンレススチールのプラークが付属している。このプラークは、美しく設えられた木製の納車ボックスにも添えられており、車両のキーとB8 GTのキータグを収納するスペースがある。ブルーのジッパーには”ALPINA” のロゴが型押しされ、バッグの両側には精緻に刺繍された”ALPINA” のロゴが施される。また、ライナーには”ALPINA” のワードマークが織られている。

カール F. ブヘラとの共同開発による限定クロノグラフ

B8 GTの納車における特別なハイライトは、スイスの時計・宝飾店であるカール F. ブヘラとの共同開発による限定クロノグラフだ。「マネロ・フライバック」をベースとしたこのタイムピースは、ブルカルト ボーフェンジーペンのスタイルを反映したモディファイが施されている。文字盤にはエレガントなブルーとし、控えめなシルバーの”ALPINA” のロゴがあり、秒針はアルピナブルー。この文字盤は耐久性とスタイルを兼ね備えた43mmのステンレススチール製ケースに囲まれている。

カール F. ブヘラによるコラムホイール式クロノグラフを内蔵したキャリバーCFB 1973ムーブメントは、56時間のパワーリザーブを備えており、サファイア・クリスタルの裏蓋からその精緻な機構を見ることができる。特別なデザイン要素として、自動巻きローターがアルピナのハイ・パフォーマンスブレーキシステムをイメージした意匠となっており、それがアルピナクラシックホイールの奥で回転するようになっている。裏面のベゼルには、B8 GTのタイヤにインスパイアされた精密なレーザーエングレービングが施され、各時計は車両番号に合わせてパーソナライズされる。この専用時計はB8 GTと同じく世界限定99本のみの生産で、ブルーのステッチが施された黒のラヴァリナ・レザーのストラップが付属している。

BMW ALPINA B8 GTの値段は34,950,000 円( 左ハンドル)、35,400,000円( 右ハンドル)だ。

アルピナがただのBMWのチューニングカーだと思っている人々に対して、遠慮のない物言いで知られたブルカルト ボーフェンジーペンはおそらくこう言うだろう。「( わからないのならば)あきらめるしかないね」

アルピナについて
ブルカルト ボーフェンジーペンが1965年にアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限 & 合資会社(ALPINA Burkard Bovensiepen GmbH + Co KG)を設立して以来、ブッフローエは、独立資本の家族経営企業がBMW 社とのパートナーシップを通じて開発・製造する、BMW 車をベースにしたハイエンドモデルを生み出す本拠地として広く知られています。この緊密なパートナーシップが、アルピナブランドの持続的な成功の基礎となっています。アルピナモデルはいずれも、量産の高度な品質基準と安全基準を満たしながらも、細部まで技術の粋を結集した仕上がりとなっています。アルピナは1983年に、ドイツ政府自動車局によって自動車製造業者として登録されています。

控え目なエレガンスはアルピナのブランド哲学の中核を担っており、快適性に重点を置いたインテリア、想像を超えるドライビングパフォーマンス、そしてスポーティでありながらも控え目な外観にもよく表れています。BMW ALPINAモデルは路上、レーストラックのいずれでもセンセーションを幾度も巻き起こし、輝かしい自動車史にその名を残しています。

現在、息子のアンドレアスとフロリアンとともに運営を行っておりますが、2025年末をもって、アルピナブランドの商標権をBMWに譲渡いたします。家族経営のアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限 & 合資会社は今後新たに「BOVENSIEPEN 社」として、クラシックカー関連事業への投資や、これまでと異なる情熱的で新しいモビリティの開発に挑戦し続けます。なお、車両開発と生産は、今まで同様2025年末までドイツのブッフローエで継続されます。

Text:アウトビルトジャパン
Photo:ニコル・レーシング・ジャパン