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【このランボルギーニの落札価格ホント?それともウソ?】この唯一無二の「ランボルギーニ エゴイスタ」は187億円以上で落札された?

2025年2月5日

ランボルギーニ エゴイスタ(Lamborghini Egoista):噂ではランボルギーニ エゴイスタが1億1,300万ユーロ(約186億4,500万円)相当で落札されたと言われている。この噂には真実味があるのだろうか?AUTO BILDが答えを出す!

1億3,500万ユーロ(約222億7,500万円): 2022年に匿名のコレクターが2台の「メルセデス300SLRウーレンハウト」のうちの1台に支払ったとされる金額だ。これにより、ガルウィングが世界で最も高価な車となった。しかし、噂によれば、この唯一無二のランボルギーニはほぼ同等の価値があるそうだ!

2013年にブランド創立50周年を記念して発表された「ランボルギーニ エゴイスタ」は、1億1,700万ドル(約187億7,200万円)という、信じられないような価格で販売されたと言われている。少なくとも、ソーシャルメディアのインスタグラムページ「wealth」はそう主張している。2025年1月11日の投稿は、現在、11万近い「いいね」を獲得し、1万回以上シェアされている。また、最初のブログやメディアもこのニュースを広めた。

スーパーカーか戦闘機か?

しかし、この噂にはどれほどの真実味があるのだろうか?いずれにしても、この最高価格の記録には証拠もソースもない。しかし、まずは事実から見ていこう。「エゴイスタ」は、ランボルギーニの50周年を記念して2013年に発表された、壮観なワンオフモデルだ。デザイナーのワルテル デ シルヴァは、「ランボルギーニ ガヤルド」をベースに、シングルシーターを採用するなど、攻撃ヘリコプターであるAH-64 アパッチからインスピレーションを得てデザインされた非常に独特なもので、。窓にはオレンジ色の防幻フィルムが貼られているなど、徹底的に戦闘機を意識した構造となっている。

量産化や少量生産の計画は一切なく、デ シルヴァの言葉を借りれば、「この車は自己完結している。ランボルギーニからランボルギーニへの贈り物。孤独の中で壮麗」というコンセプトだった。これは、「エゴイスタ」という車名が示すように、この車には1つの座席しかないという事実を指している。シートに座るには、ジェット機のようにコックピットのキャノピー全体が開く。4点式シートベルト付きのレーシングシートが採用され、計器類は可能な限りシンプルにまとめられているが、ヘッドアップディスプレイが追加されている。「エゴイスタ」のリアには、600馬力近くを発生すると言われている「ガヤルド」の伝説的な5.2リッターV10エンジンが搭載されている。この車は運転可能だが、公道を走ることはできない。これは当然のことだろう。

エゴイスタは個人所有

著名なランボルギーニコレクターに売却されたことは知られている。しかし、その価格は公表されていない。いずれにしても、1億1,700万ドル(約187億7,200万円)という噂の売却価格は途方もなく高いように思われる。AUTO BILDはランボルギーニに問い合わせて真相を確かめようとしたが、残念ながら成功しなかった。

しかし、もう少し掘り下げてみると、記録破りの販売に関する最初の報告は、2022年には早くもreddit.comに掲載されていたことが分かる。

したがって、このユニークな作品が本当に1億1,700万ドル(約187億7,200万円)という途方もない金額で売却されたのかどうかは、依然として疑問が残る。いずれにしても、この価格を裏付ける新たな情報や信頼できる情報源が提示されるまでは、我々は懐疑的な見方を変えるつもりはない。そして、常に忘れないでほしいのは、ソーシャルメディアに投稿されていることのすべてを鵜呑みにしないことだ。

Text: Jan Götze
Photo: Hersteller