【新着情報】ボルボ 全車電動化が完了
2020年10月22日
ボルボ V90シリーズとV60に48Vハイブリッド導入で全車電動化
ボルボ・カー・ジャパンは、プレミアム・エステートV90とプレミアム・クロスオーバーV90クロスカントリー、ならびにプレミアム・ミッドサイズステーションワゴンV60のパワートレーンに48Vハイブリッドを導入することで全車電動化を図り、発売すると発表した。
※全車電動化とは、内燃機関のみを搭載した車両はなくなり、全てのモデルがプラグインハイブリッド車、または48Vハイブリッド車になることを意味する。
パワートレーンを一新
パワートレーンは、プレミアム・エステートV90とプレミアム・クロスオーバーV90クロスカントリー用には、従来の「D4」「T5」「T6」パワートレーンに代えて、新たに48Vハイブリッドモデル「B5」「B6」と、V90にプラグインハイブリッドモデル「リチャージ プラグインハイブリッドT8(Recharge Plug-in hybrid T8)」を設定した。
プレミアム・ミッドサイズステーションワゴンV60用のパワートレーンは従来の「T5」パワートレーンに代わり、新たに48Vハイブリッドモデル「B5」を採用し、エントリーパワートレーンとして「B4」を追加した。
また、プラグインハイブリッドモデル「リチャージ プラグインハイブリッドT6」を設定したことにより、V60は全て電動化された。
48Vハイブリッドパワートレーン「B4」「B5」
ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムを搭載している。
ISGMはバッテリーモジュールへの充電、エンジンの始動、車両出力補助ならびに制動に使用される。
また、スターターモーターに代わりISGMによりエンジンの始動を行い、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現させている。
また、約90%ものパーツが新設計された新世代パワートレーンDrive-E (ドライブイー)の、第3世代となる4気筒2リッターガソリンエンジンを搭載している。
ボルボ独自の設計思想により、優れた効率性と環境性能、コンパクトなデザインを実現しており、新世代ボディ構造とともに、高いレベルの衝突安全性能も考慮されている。
シリンダーの表面処理の改良など、エンジン内部の摩擦 (フリクション) 低減を図るとともに、気筒休止システムを導入したことで、一定条件を満たした状態での2気筒走行が可能となり、エンジンの運転効率が向上したことで燃費を向上させることに「成功している。
電動スーパーチャージャー搭載48Vハイブリッドパワートレーン「B6」
B6パワートレーンは、B5パワートレーンをベースに、ターボチャージャーに加え、低回転域でのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを装着することで、220kW (300ps)、420Nm (42.8kgm)を発生する高性能パワートレーンだ。
プラグインハイブリッドモデル 「リチャージ プラグインハイブリッドT6」
リチャージ プラグインハイブリッドT6 AWDは、ボルボの中大型車向けプラットフォームSPAのプラグインハイブリッドモデルだ。
新しいプロダクトラインとなるRecharge (リチャージ)は、「外部充電可能」という意味から今後導入される電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置付けとなる。
186kW(253ps)/350Nm(35.7kgm)を発生するDrive-E 2.0リッター4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボエンジンと、240Nmを発揮する電気モーターをリアに配置している。
通常の「ハイブリッドモード」をはじめ電動モーターだけで駆動する「ピュアモード」では、EV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは48.2kmとなっている。
また、エンジンとモーター2つのパワーソースを最大限に活用する「パワーモード」も選択することが可能となっている。
プラグインハイブリッドモデル 「リチャージ プラグインハイブリッドT8」 ※V90に設定
リチャージ プラグインハイブリッドT8は、ボルボの中大型車向けプラットフォームSPAをベースとしたプラグインハイブリッドモデルだ。
233kW(318ps) / 400Nm(40.8kgm)を発生するDrive-E 2.0リッター4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボエンジンと65kW(87ps)240Nmを発揮する電動モーターをリアに配置している。
通常の「ハイブリッドモード」に加え、電動モーターだけで駆動する「ピュアモード」ではEV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは42.1kmだ。またエンジンとモーターの2つのパワーソースを最大限に活用する「パワーモード」も選択することが可能となっている。
Text&Photo:Volvo Cars Japan