【恥知らずなコピー商品】ここまでやるか中国人・・・新型レンジローバー?いえレンジローバーをコピーした偽物です「電動ミニ レンジローバー」心が痛む・・・マジで・・・
2025年1月12日
ニセの高級SUV:アリババでは、レンジローバーの「走行可能な」コピーをたったの4,000ドル(約65万円)で購入できる。その名も「電動ミニ レンジローバー」。YouTubeチャンネル「スーパーカーブロンディ」が実際に購入した。
高級ブランドのコピー商品がオンラインで購入できることは今に始まったことではない。しかし今や、車もコピーされる時代なのだ!中国の取引プラットフォームである「アリババ(Alibaba.com)」では、なんと4,000ドル(約65万円)で偽の「レンジローバー」が販売されている。そのアリババの販売ページのタイトルは「2024 China in Stock New Energy mini Electric Vehicle Mini Range Rover」だ。因みに本物の「レンジローバー」は約14万ユーロ(約2,300万円)からとなっている。
ユーチューバーのネイサン ベインとセルジ ガリアーノは、「スーパーカーブロンディ(Supercar Blondie)」チャンネルで、この偽「レンジローバー」を注文したところ、追加費用や手数料をすべて含めると、価格は2倍以上に跳ね上がった。最終的に、アラブ首長国連邦への配送には1万ドル(約160万円)かかった。
車は木箱に入って届く
トレーラーで配送されるのではなく、貨物運送業者が木箱に入れて届ける。中には一見するとかなり精巧な偽「レンジローバー」が入っている。「レンジローバー」のロゴは無いが、ヘッドライトや典型的な装飾要素などの細部は本物そっくりだ。ところが、実物はすべてが一回り小さい。中国製のコピーの高級SUVは、オリジナルの後輪までの長さしかないのだ。
ホイールについて言えば、本物のレンジローバーは少なくとも20インチのホイールを履いているが、「電動ミニ レンジローバー」のホイールは14インチである。オリジナルとは比較にならないほど品質が劣っていることは明らかだ。ボディは薄い金属板でできており、ミラーはガタガタで、電動ドアハンドルは色も合わないシンプルなバーハンドルに交換されている。
「電動ミニ レンジローバー」のオレンジ色のインテリアは、まさに特大のおもちゃだ。ユーチューバーたちが最も懸念しているのは、ギアセレクターの揺れだ。機能はしないのだが、触ると壊れてしまいそうだ。センターコンソールはほんのわずかしか示されておらず、ルームミラーは吸盤で取り付けられている。センターコンソール上の画面は機能するが、オリジナルとは何の関係もないグラフィックが表示される。リアにはヘッドレストやシートベルトがないだけでなく、足元には「BMW M」のストライプ入りのカーペットがある。
コピー車は電気駆動
「電動ミニ レンジローバー」の駆動方式は特に変わっている。本物の「レンジローバー」には、少なくとも300馬力の直列6気筒またはV8エンジンが搭載されているが、コピー車には電気駆動が搭載されている。その出力は、可愛らしいことに、わずか3.5kW、つまりたったの5馬力で、SUVを駆動する。最高速度は時速50km。これでは、この車はあまりにも非力で、縁石を乗り越えるにも助走が必要になるだろう。この偽物の非力さは、ネイサン ベインが車の前に立ち、車を押し出したときにわかる。ドライバーのセルジ ガリアーノは、もはや車を前に進めることができない。
それでも購入したいという方は、輸入に際して問題が生じる可能性があることに加え、登録することさえほぼ不可能なため、欧州のほぼすべての国の公道で使用することはできないということを知っておくべきだろう。
結論:
アリババの「レンジローバー」のコピーには驚かされる。この信じられないほど低価格でありながら、よくできていることは認めざるを得ない。しかし同時に、ランドローバーの開発努力を損なうものであり、公道で運転しようものなら安全上のリスクとなる。
※YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=D2zpm6dPuW8
Text: Katharina Berndt
Photo: Youtube/SupercarBlondie