1. ホーム
  2. スポーツカー
  3. 世界最速記録更新か? SSC Tuatara(トゥアターラ) アメリカからのハイパーカー

世界最速記録更新か? SSC Tuatara(トゥアターラ) アメリカからのハイパーカー

2020年10月21日

SSCトゥアターラ(2020): トップスピード、世界記録、時速500キロ

果たして、1774馬力を持つハイパーカー、SSCトゥアターラ(Tuatara)は時速500キロの壁を破ったのだろうか? 噂によれば、SSCトゥアターラは時速500キロ超を記録したとのこと。事実であれば、このアメリカ生まれのハイパースポーツカーは、ブガッティ シロン スーパースポーツ300+より速いクルマとなる。

スピード記録は中毒のようなもの。
誰もが世界最速になりたいと思っている。
自動車の電動化が世界中で叫ばれる中、ここ数年、自動車メーカーは、「世界最速の市販車」の称号を巡って、苦しい戦いを繰り広げてきた!
昨年はケーニグセグとブガッティが中心の見出しだったが、北米のSSCはそれを三者三様の戦いに変えようとしている。
アメリカのメーカーは決して新参者ではなく、2007年に世界記録を樹立している、ハイパーカーメーカーだ!

果たしてトゥアターラはどれほどの速さだったのか?

アメリカのニュースチャンネル、「KPVM-TV」が報じたように、SSCのトゥアターラは時速500km/h!!!を超えた可能性があると言われている。
しかし、現時点では未確認の噂にすぎない。
アメリカのハイパーカーメーカーは、近日中に、実際に記録した最速タイムを明らかにする声明を発表したいと述べている。
事実、1774馬力の強力なトゥアターラは、ネバダの砂漠で、トップスピード樹立のための走行を完了した。
ヤンキーたちは、2017年に1360馬力のケーニグセグ アゲーラRSが、447.23km/hという平均速度と、最高速度457.54 km / h(284.3 mph)という記録を樹立した同じテストトラックの同じセクションで、新しい記録に挑戦した。

SSCトゥアターラは、2007年に412.22 km / h(277.9 mph)を達成したSSCウルティメイトエアロ(Ultimate Aero)の後継モデル

ブガッティが時速300マイルを突破

5.9リッターV8ツインターボを搭載し、1774馬力を発揮するトゥアターラは、理論的にはもっと速く走れると言われている。
理論的には、重量わずか1247キロのこのハイパースポーツカーは、最高時速502キロ(312マイル)に達することができるという。
これは、2019年に、時速300マイルの壁を破った最初の市販車となったブガッティシロン スーパースポーツ300+よりもさらに速い。
正確に言うならば、417万ユーロ(約5億2千万円)のブガッティは、490.484km/h(304.773mph)という最高速度を記録したが、これはギネスブックに登録するには十分ではなかった。
なぜなら、シロン スーパースポーツ300+は、コースを一方向に1回だけしかの走行しておらず、ギネスブックのための公式記録を得るには、異なる方向に2回走行し、その平均値がトップスピードとして認定されるからだ。

5.9リッターV8ツインターボは、レギュラーガソリンで1369馬力、E85で1774馬力を発揮

SSCトゥアターラが本当にケーニグセグ アゲーラRSやブガッティ シロン スーパースポーツ300+よりも速かったのか、そして500km/hという魔法のハードルを越えたのかどうかはまだわからない。しかし、2007年には、SSCアルティメットエアロが最高速度412.22km/h(256.14mph)で、ブガッティ ヴェイロンを退けている。
それが再び快挙を成し遂げることに成功したかどうかを知るには、彼らの公式発表を、少しの間我慢して待つしかない。

あとは、YouTube動画でお楽しみください。

 いよいよ2000馬力まであとちょっと、という馬力インフレなスーパースポーツカーの世界だが、SSCトゥアターラというアメリカ生まれのスーパースポーツカーは、500km/h達成をひとつの目標として開発をしているという。
 時速500キロという数字がどれほど大変かは、ブガッティ・ヴェイロンの開発の苦労を思い出せば容易に想像がつくが、それにくらべれば、こちらは一応市販車とはいっているものの、ワンオフに近い性格の車輛なので、ひょっとすると達成してしまうかもしれない(一台だけ「最高速度スペシャルのような」特別な仕様のクルマをつくればいいのだから)。
 いつの時代も最高速度挑戦と、月への到達は競争の連続だが、命のあるうちにとどめておいた方が良いことも確かなので、500の文字が見えたらそろそろ打ち止め、というのは男のロマンを殺いでしまうような軟弱者の意見でしょうか??

Text: Jan Götze
加筆:大林晃平
Photo: SSC North America, LLC.