【感動物語】ドイツでも評判のRX-7愛 免許返納で25年愛した車を引き取ってくれる人を探していた80歳女性 そこへマツダが名乗りを上げた!
2025年1月25日
80歳の女性が25年間、愛し続けたRX-7をマツダに返却(譲渡)。これは真の車への愛である。80歳の日本人女性は、25年前のRX-7を引き取ってくれる人を探していた。なぜなら、彼女は運転免許証を返納するつもりだからだ。そこへマツダが名乗りを上げたのだった。
西本尚子さんは25年間、シルバーの「マツダRX-7」を運転、愛用していた。2024年、彼女は運転免許証を返納することを決め、自分の車を譲ってくれる人を探し始めた。日本のメディアは、彼女のもとに400通のメールが届き、その中にはマツダからのものもあったと報じた。そのブランドのエンジニアの一人がこの話を聞き、広報部に伝えた。こうして西本尚子さんの「RX-7」との時間は、始まりの場所であるマツダのディーラーで幕を閉じた。
最初から話を始めよう。この日本人女性は生粋の車好きだ。21歳で運転免許を取得し、当初はトヨタの熱心な顧客だった。初めて購入した車は「トヨタ パブリカ」で、「スターレット」の前身となる小型車だった。数年後に家庭を持ったため、もう少し大きな車が必要になった。そこで、「トヨタ コロナ」を購入した。その後、「セリカ」をベースとするスポーツバージョンの「コロナ クーペ」を購入した。
彼女はアニメでその車と出会った
そして55歳のとき、彼女は「RX-7」に恋をした。しかし、彼女は広告や街中でその車を見たわけではない。彼女はアニメで見たのだ。西本尚子さんは、ロータリーエンジン搭載のスポーツカーが登場するアニメシリーズ「頭文字D(イニシャルD)」を息子と一緒に見ていて欲しくなった。そして、彼女はマツダのディーラーへ青い「RX-7」買いに行ったのだ。実は、彼女はカタログに載っていた青で注文したかったのだが、営業マンは「ハイライトシルバーメタリック」を勧めた。80歳の彼女は、その営業マンの勧めに従ったことを今でも後悔している。
25年間で7万6,000km
彼女は「RX-7」で25年間、7万7,592kmを運転した。「CarWatch」によると、この女性にとって「RX-7」は、生産中止が発表されたことで、さらに大切な車となった。しかし、この車に大きな問題が一度もなかったのは幸いだった。
彼女は80歳の誕生日にRX-7を返却した
2024年12月、西本尚子さんは運転免許証を返納することを決めた。つまり、四半世紀にわたって彼女がスポーツカーとともに過ごした時間も終わりを迎えることになったのだった。マツダはこれを知り、車を引き取ることを決めた。
引き渡しは、すべてが始まった場所、1999年にこの女性に車を販売し、長年整備を行ってきたマツダのディーラーで行われた。その後、「RX-7」は横浜にあるメーカーの研究開発センターに運ばれた。今後はそこで保管され、イベントなどで展示される予定である。
Text: Katharina Berndt
Photo: Youtube/KTN.nagasaki