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【試乗記を含む新車情報】超高速&とても俊敏 フェイスリフトで700馬力 多くのポルシェの美徳を備えた新型タイカンは全てが素晴らしい!

2025年1月13日

ポルシェ タイカンターボのテスト

テストでは、「ポルシェ タイカン ターボ」は、外観がポルシェであれば、中身もポルシェであることを証明した。電気駆動でもそれは変わらない。「タイカン」は極めて高速で、非常に俊敏、贅沢で、技術的にも最高水準だ。しかし、充電は一部の充電ステーションでしか高速ではなく、カメラを搭載しているにもかかわらず、後方視界は良好ではない。

スポーツツーリスモ:より実用的に

シューティングブレーク型の「スポーツツーリスモ」であるタイカンは、エレガントなサルーンと実用的な「クロスツーリスモ」を組み合わせたような車だ。ステアリングは特徴的なほどダイレクトで、シャシーはボディロールがほとんどなく、説得力のある剛性と適度な快適性を備えている。「スポーツツーリスモ」としての実用性はさらに高まる。

比較テスト:メルセデス EQEとアウディ e-tron GTには勝てない

我々は、「タイカン」を「メルセデス EQE 53」と「アウディ RS e-tron GT」と比較した。タイカンは、ハンドリング、ブレーキ、運転体験という典型的な分野において、再びスペシャリストであることを証明した。コーナリングでは本領を発揮する。しかし、後席のスペースは限られており、ポルシェは高価だ。

タイカンはパナメーラに勝る

電気自動車と内燃機関の対決では、「タイカン」が「パナメーラ」を上回った。運転比較では「タイカン」が勝利し、価格とメンテナンスの面で安価であることから、ポイントでも明確な勝者となった。感覚的には、電気自動車のサウンドは我々を説得することができなかった。この点では、「パナメーラ」のV8が群を抜いている。

タイカンはゴーカートのように操縦でき、パナメーラを追い抜くこともできる。

ターボSの対決では、タイカンは後れを取る

電気自動車と内燃機関車のもう一つの対決では、「タイカン」は敗北を認めざるを得ない。「911ターボS」と「タイカン ターボS」を加速対決で競わせた。伝説的な内燃機関を搭載したポルシェに電気自動車のポルシェは、そこでは勝つことができなかった。

サーキットではM8よりも速い

「BMW M8グランクーペ」とのコンセプト比較では、「タイカン」がわずかに速いラップタイムを記録した。対応する充電オプションがあれば、ポルシェに満足するだろう。しかし航続距離に関しては、日常生活では不利だ。純粋主義者はBMWを選ぶだろう。

タイカンの加速度はブルート(野蛮)だ。何より、内燃機関のそれとは全く異なるものである。

日常テストで評価2

一つだけ先に言っておくと、「ポルシェ タイカン」は日常使用に適している。テストでそれを証明した。トランク容量は十分だ。2人しか乗らないのであれば、スペースも同様だ。急速充電技術のおかげで、特別に長い航続距離でなくても、日常に組み込むことができる。また、高速で正確な走りなど、多くのポルシェの美点も備えている。

耐久テスト:タイカンで10万km

我々の長期テストにおいて、「タイカン」は素晴らしい性能を発揮した。テスト終了間際、走行距離が95,000kmを超えた時点でも、新車同様の状態を保っているように見えた。2年間の使用と数多くのアップデートを経ても、インフォテインメントシステムは非常にスムーズに動作した。一方、高速充電はテスト開始当初から非常にうまく機能しており、DEKRAは、膨大な距離を高速充電で走り続けた後でも、バッテリーは新品同様の状態であると証明している。しかし、その性質に合った運転をすれば、「タイカン」は「911」のようにガソリンをガブガブと飲み込むように電気を消費する。

長距離テスト:旅こそが目的地

誰でも飛行機に乗って約束の場所に行くことができる。我々は「タイカン」にルーフテントを搭載し、500km以上のルートを走った。その後、休憩と充電に3時間、写真撮影の時間を除いた運転時間は10時間だった。最速ルートで写真撮影をしなければ、正味7時間、総計10時間で到着できる。スケジュールに余裕がない場合は、内燃エンジン車の方が良いだろう。しかし、「旅そのものが報酬」というようなリラックスした旅には、「タイカン」はまさにぴったりの車だ。なにしろ排出ガスはゼロである。

クロスツーリスモのオフロードテスト

我々は、耐久テストのために採石場に「タイカン クロスツーリスモ」を走らせた。「ディフェンダー」のドライバーにとって、電気自動車の代替としては十分ではないかもしれないが、驚くほど多才だ。そして速い。15分間慎重にアプローチした後、泥の中をスイスイと走り抜ける。素晴らしいほど贅沢だ。

結論:
初の完全電気自動車のポルシェは、ブランドの美徳に忠実である。エンジンに関係なく、あらゆる「タイカン」のモデルは運転が楽しく、自然の力のような加速を見せ、非常に機敏である。800ボルトの電気システムのおかげで、適切なインフラがあれば急速充電が可能だ。インテリアは豪華で、数回のアップデートを経て、インフォテイメントにも満足できる。

フォトギャラリー: ポルシェ タイカン

Text: Katharina Berndt, Andreas Huber, Malte Tom Büttner and Sebastian Friemel
Photo: Porsche AG, Sven Krieger/AUTO BILD