【一大事!】このクルマ?希少かつ貴重なビンテージBMWが盗まれる 1931年製BMW 319/1が盗まれた・・・痛ましい・・・
2025年1月13日
ノルトハイムでクラシックカーが盗まれた。窃盗団が28万ユーロ(約4,600万円)1930年代の特に貴重なビンテージBMW 319/1を盗んだ。
ノルトハイムで、何者かが希少価値の高いビンテージBMWを盗んだ。車両は1930年代の青い「BMW 319/1」で、約28万ユーロ(約4,700万円)以上の価値があると推定されている。歴史的なロードスターは日曜日の夕方、ノルトハイムのキース湖の砂利敷きの駐車場に停められていた。
窃盗団は、非常に巧妙だった。まず、ステアリングホイールロックを解除して車両を盗んだ。
BMW 319/1は178台限定生産モデル
「BMW 319/1」は、その年式とコンディションだけでなく、その希少性からも価値が高い。このモデルは1930年代にわずか178台限定で生産され、現在では垂涎のコレクターズアイテムとなっている。
具体的には、このスポーティなロードスターは1934年末から1936年7月にかけてアイゼナハで製造された。「BMW 315/1」のパワフルなバージョンとして、BMWのスポーツカー製造への参入を示すとともに、最高速度130km/h、50リッタータンクを搭載してモータースポーツでも活躍した。
排気量1,911cc、最高出力55馬力@4000rpmの6気筒エンジンを搭載した「BMW 319/1」の特徴は、その先進技術にあった。エンジンは3基のソレックスキャブレターを備え、圧縮比が高く、二重チェーンで駆動された。動力は、3速と4速がシンクロした4速ギアボックスを介して後輪に伝達された。
独立したフロントサスペンションとリジッドなリアアクスルからなるシャシーは、印象的なドライビングダイナミクスを保証した。さらに、重量がわずか780kgというロードスターは、卓越したパワーウェイトレシオを実現した。
「319/1」のシャシーは、クロスメンバーを備えた頑丈なチューブラーフレームをベースとしていた。油圧レバー式ショックアブソーバー、ラック&ピニオン式ステアリング、4輪の機械式ドラムブレーキの組み合わせにより、正確なハンドリングと安全性が確保された。ロードスターにはディスクホイールも装備され、後輪には空気抵抗を最小限に抑えるエアロダイナミクス形状のカバーが装着された。
BMWロードスター
標準仕様として、BMWはリアヒンジドアでサイドウィンドウのないロードスターとして提供された。当時の価格は、「BMW 319」のサルーンバージョンよりもかなり高価であった。
今日、ロードスターはその何倍もの価値がある。そのためノルトハイムの警察は集中捜査を行っており、市民にも協力を求めている。不審な人物を発見した目撃者、あるいは盗難車の所在について情報を提供できる人を、警察は探し、情報を求めている。
Text: Bianca Garloff
Photo: BMW