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812馬力のSL上陸!「メルセデスAMG SL 63 S E PERFORMANCE」0~100km/hの加速タイムはわずか2.9秒!

2024年12月21日

メルセデス・ベンツ日本は2024年12月19日、メルセデスAMG SL(R232)の電動化モデル「メルセデスANG SL 63 S Eパーフォーマンス」を追加し、正規販売店ネットワークで販売を開始した。メーカー希望小売価格(税込)は¥33,500,000で、左ハンドルのみとなっている。

ラインナップとしてはメルセデスAMG SL 43(左右)、メルセデスAMG SL 63 4MATIC+(左)、そして今回追加されたメルセデスANG SL 63 S Eパーフォーマンス(左)の3モデルとなる。左ハンドルが選べるのは嬉しい限り。

レースで輝かしい成績を重ねた300SLプロトタイプ/W194をベースに開発された1954年初代SL/W198の誕生から70年以上の歴史を持つSLは、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。

「SL」は70年の歴史を持つメルセデスを象徴するモデル。

今回、メルセデスAMG SL初となるプラグインハイブリッドモデル新型「メルセデスANG SL 63 S Eパーフォーマンス」の主な特徴は下記の通りである。

エクステリア

エクステリアでは、新たにサイドエンブレムに「E PERFORMANCE」を、リアエンブレムには赤色の「E PERFORMANCE」が貼られた。ホイールは21インチAMGアルミホイールが標準装備され、有償オプションのAMGカーボンパッケ-ジを選ぶと別デザインの21インチAMGアルミホイール(鍛造)となる。

新型メルセデスAMG SLの電動化モデル「メルセデスANG SL 63 S Eパーフォーマンス」が登場。

ソフトトップは、重量を最適化したスチール/アルミニウム製構造の採用で軽量化され、SLの低重心化に貢献している。さらに、追加の補強材として、2本の丸いアルミニウム製クロスビームが一体化されている。幌は標準がブラック、有償オプションでグレーとレッドの合計3色から選べる。特筆は、リアウンドウにヒーター付きの安全ガラスを使用することで、優れた視界を確保できるようになったことだ。

インテリア

2+2シートレイアウトを採用し、リアシートが利便性を高めている。ただし、着座できる乗員の身長は150cmまでだ(チャイルドセーフティシート装着時は135cmまで)。

センターのモニターは角度調整できるようになっている。

インテイアトリムは、MANUFAKTURブラッククロームインテリアトリムが標準で、有償オプションのAMGカーボンパーケ-ジを選ぶとAMGカーボンファイバーインテリアトリムとなる。軽量でスリムなスポーツシート(ナッパレザー)は、AMG専用デザインである。さらに、快適なシートベンチレーター(シ-トヒーター機能含む)も備えている。

パワートレイン

アファルターバッハで「One Man、One Engine」の哲学により生産されるパワーユニットは、4.0L V-8気筒ツインターボエンジン「M177」をフロントアクスルに搭載し、最高出力612PS(450kW)、最大トルク850Nmを発揮する。リア・アクスルには最高出力150kW、最大トルク320Nmを発揮する交流同期電動機とメルセデスAMGが自社開発したAMGハイパーフォーマンスバッテリーを搭載。エンジンとモーターを組み合わせることにより、システム総合最高出力は816PS(600kW)、最大トルク1420Nmを発揮する。また、0~100km/hの加速タイムはわずか2.9秒だ。

「メルセデスANG SL 63 S Eパーフォーマンス」の充電プラグ差し込み口はリアにある。

AMGダイナミックセレクトには「Electric」、「Battery Hold」、「Comfort」、「Smoothness」、「Sport」、「Sport+」、「Race」、「Individual」の8つのモードが用意されている。エンジンを使わずに電気モーターや回生エネルギーを使用する「Electric」モードでは、EV走行換算距離15km(等価EVレンジ)となっている。

サスペンション

足回りでは、AMG ACTIV RIDE CONTROLサスペンションを採用。4本のサスペンションストラットを相互に油圧接続すると共に、ポンプとスイッチングバルブに対して圧力調整を行うことで、極めて広いロールレートの確保とロール動作の低減が可能となった。

幌は標準がブラック、有償オプションでグレーとレッドの合計3色から選べる。

アジリティと走行安定性を向上させるリア・アクスルステアリングも標準装備。100km/h以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に最大2.5度に操舵される。これにより、コーナリング時の回頭性を高めて卓越した俊敏さを実現。100km/hを超えると、後輪は前輪と同じ舵角が与えられ(最大舵角0.7度)、操縦安定性が高まる。

Text:アウトビルトジャパン
Photo:メルセデス・ベンツ日本