【このXKなんぼ?】12年落ちのエレガントなジャガーのV8クーペがVWポロよりも安い価格で販売中 新車当時価格の5分の1以下・・・
2024年12月27日
ジャガーXK(Jaguar XK):VW ポロよりも安い価格の、エレガントなジャガーのV8クーペ。このジャガーXKは、当初は10万ユーロ(約1,650万円)以上もした。12年後、装備の充実したV8クーペが2万ユーロ(約330万円)以下で販売されている!
今、ジャガーは誰もが話題にするブランドだ。伝統ある英国ブランドがまさに変身の途上にある。このソーシャルメディアキャンペーンが本気なのか、それとも単なるPRの成功のためなのかはまだわからない。ただ、ひとつ確かなのは、このリブランディングが注目を集めているということだ。ただ残念なのは、現在、顧客が新しいジャガーを注文できないことだ。では、代わりに中古車はいかがだろうか?
ディーラー「A.G. Automobile」では、お買い得価格の「ジャガーXKクーペ」を販売している。12年前のこのクーペは、5リッターV8エンジンと豊富な装備が魅力だ。以前の新車価格は10万ユーロ(約1,650万円)を超えていたが、現在ではVWの「ポロ」の新車と同じくらいの価格で「XK」を購入できる。
XKは2006年から販売されている
「ジャガーXK(社内コード=X150)」は、1996年から2005年の間に9万台以上が販売され、現在までジャガーのスポーツカーの中で最も売れている車種である「X100」の後継車種である。2005年、英国のブランドは、イアン カラムがデザインした、よりモダンなデザインで軽量化された第2世代の「XK」を発表した。2006年春から、「XK」はディーラーで約7万7,000ユーロ(約1,270万円)、コンバーチブルは約8万5,000ユーロ(約1,400万円)から販売された。8気筒エンジン(XK 3.5はドイツではごく少量しか販売されなかった)と充実した標準装備にもかかわらず、美しいフォルムの英国車はドイツでは依然としてエキゾチックな存在であった。
素材の選択やエンジンの改良を含む数回の改良(2007年、2009年、2011年)を経ても、この点は変わっていない。当初搭載されていた最高出力298馬力の4.2リッターV8エンジン(AJ34)は、2009年から最高出力385馬力の5.0リッターV8エンジン(AJ133)に置き換えられた。6速オートマチックトランスミッションが動力を伝達する。1,660kgのクーペは、0から時速100kmまで5.5秒で加速し、時速250kmで電子制御される。
5.0リッターV8エンジン、385馬力、515Nm
プフンシュタットで売りに出されている2012年式の「ジャガーXK」。385馬力のV8エンジンを搭載した全長4.79mのクーペは、走行距離99,717kmで、2026年8月まで車検がある。残念ながら、この広告にはこの車のこれまでの経緯については何も書かれていないが、写真を見る限り、第一印象は良好だ。
標準装備の充実に加え、いくつかのオプション装備が搭載されているため、2012年には91,200ユーロ(約1,500万円)だった価格が10万ユーロ(約1,650万円)だった以上にまで上昇した。装備のハイライトとしては、20インチOronaホイール、Bowers & Wilkinsサウンドシステム、シートベンチレーション、ステアリングホイールヒーターなどがある。
では、12年落ちで走行距離10万km弱の「ジャガーXK」はいくらになるのだろうか? わずか19,950ユーロ(約325万円)、つまり、ベーシックな「VWポロ」の新車よりも115ユーロ(2万円弱)高いだけだ。この車には、ホイールキャップや80馬力の小さな1.0リッターガソリンエンジンではなく、20インチのホイールと385馬力の5.0リッターV8エンジンが搭載されており、さらに多くの豪華な装備も備わっている。
8万ユーロ以上の価値の損失
スタイリッシュなジャガーの価値の下落は8万ユーロ(約1,300万円)にも上るが、この「XK」は相場価格よりも非常に手頃な価格であることを申し添えておく。現在、10万km未満の他のフェイスリフト「XK」がこの価格で提供されている個体はほとんどない。したがって、購入を検討している人は、この車を見学する際には細部までよく確認する必要がある。また、V8ジャガーのメンテナンスは「ポロ」とは比較にならないくらい大変であることも忘れないでほしい。
結論:
ジャガーファンは今、楽な状況ではない。伝統あるブランドは変革の時期にある。今後どうなっていくのか、まだわからない。少なくとも、現行の「XK」の第2世代は、お買い得な車であるようだ。エレガントなデザイン、充実した装備、そして5.0リッターV8エンジンを搭載したクルマが2万ユーロ(約330万円)以下で手に入る。そんなクルマが他にあるだろうか?
Text: Jan Götze
Photo: A.G. Automobile