【イベントレポート】NISMOブランド40周年を記念して行われた「2024 NISMO FESTIVAL」SUPER GT現役を終えるロニー・クインタレッリ選手がファンへ熱い感謝
2024年12月4日
12月1日(日)に毎年恒例の「NISMO FESTIVAL」が快晴に恵まれた富士スピードウェイで開催された。今年は2万8500人ものファンが集まり大いに盛り上がった。
今回のNISMO FESTIVALは1984年にNISMOブランドの歴史が始まってから40周年を迎える記念イベントとして、レースファンにとってはたまらない各カテゴリーで活動したレーシングカーが勢揃いした。
ウェルカムセレモニーでは現役ドライバーから往年のドライバーがグランドスタンドの大勢のファンに向け、ストレート上にずらりと並び、まずはSUPER GT GT500クラス日産系チーム総監督の木賀新一が登壇して来季のタイトル奪取を宣言。
ドライバー代表として千代勝正選手が「これまでのNISMOの歴史は僕らだけではなく、ファンのみなさまあっての40周年。これからも“強いニスモ、勝つニスモ”を継承していきたい」と、NISMO FESTIVALの翌週に延期されたSUPER GT最終戦、そして来季への再チャレンジに向け力強く抱負を語った。
コース上のイベントとしてはNISMOのヒストリックカー・エキシビジョンレースや、合計130台以上のNISMOカーによるパレードランが行われ、またNISMO HERITAGE RUNとして長谷見昌弘氏がリーボックスカイライン、星野一義氏がカルソニックスカイライン、本山哲氏がXANAVI NISMO GT-R、千代勝正選手が2015年にバサースト12時間レースで総合優勝したNISSAN GT-R NISMO GT3、高星明誠選手がNissan Formula E Gen2マシンをドライブしてファンを熱狂させた。
さらに、デイトナ24時間レースを制したR91CP、ル・マン24時間レースで3位となったR390GT1などのレーシングカーや、NISMOコンプリートカー、NISMOロードカーなど、40周年の歴史を彩る象徴的な24台が富士スピードウェイを疾走した。
今シーズンをもって引退表明をしたロニークインタレッリ選手
そして今回のイベントのフィナーレでは、先日突然、今季限りでSUPER GTを引退すると表明したNISMOのエースドライバーのロニー クインタレッリ選手のセレモニーが行われた。
ロニー クインタレッリ選手は、2005年にSUPER GT GT500クラスでトヨタチームサードでデビューを果たし、その後日産チームに移籍後の2011、2012年と当時のチームMOLAでシリーズを連覇、2013年にNISMOへ移籍し2014、2015年でも2連覇を達成し、4度ものシリーズチャンピオンに輝いた素晴らしい経歴の持ち主。会場に集まった多くのファンへ向けて感謝の意を伝え、大盛況であったこのイベントの幕を閉じた。
例年ではSUPER GT最終戦終了後にこのイベントが開催されるが、台風の影響で延期となった第5戦が今シーズンの最終戦として三重県の鈴鹿サーキットにて今週末の12/7〜8でに300kmレースとして開催される。その最終戦では、ロニー選手の最後の熱い走りと、各クラスのチャンピオン獲得に向けた白熱したバトルが見られるはずだ。
Photo/Text:Hisao Sakakibara
【筆者の紹介】
Hisao sakakibara
モータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。