1. ホーム
  2. ニュース
  3. 【新着ニュース】毎年秋恒例 BMW モデルレンジのリフレッシュ 1シリーズから8シリーズまで

【新着ニュース】毎年秋恒例 BMW モデルレンジのリフレッシュ 1シリーズから8シリーズまで

2020年10月7日

BMWモデルケア2020年秋: エンジン、カラー、1シリーズ、2シリーズ、3 シリーズ、8シリーズ、全情報

これは現在、BMW 3シリーズ、5シリーズ、1シリーズなどで予定されているマイナーチェンジ情報である。BMWでは、毎年、秋の始まりは伝統的にモデルの改訂を意味する。ミュンヘンのメーカーは、新しいエンジン、アシスタント、カラーを毎年この時期に用意している。

➤ BMW 3シリーズ
➤ BMW 8シリーズ
➤ BMW 1 & 2シリーズ グランクーペ
➤ BMW X1 & X2
➤ アーバンクルーズコントロール
➤ ニューカラー

BMWは、2020年秋に向けてモデルレンジを改訂する予定だ。
BMWは今回、一部のモデルに新しいエンジンを搭載するほか、アシスタンスシステムの機能範囲を拡大し、新しい照明オプションを提供し、塗装色(ペイントカラー)の選択肢を増やしている。
これらの変更点の一部は、すでに注文が可能となっている。

BMW3シリーズ用の新しいディーゼルエンジン

BMW は将来、3シリーズに新しい直列 6気筒ディーゼルエンジンを搭載する。
3リッターエンジンはマイルドハイブリッドで、48ボルトのネットワークと8kW(11馬力)のスタータージェネレーターを搭載している。
小型の電動モーターは減速時にエネルギーを回収し、出航後にエンジンを始動させ、必要に応じてブーストする。
直列6気筒エンジン自体は、先代(現在は286馬力)よりも21馬力増加し、2段階で充電されるようになった。
新エンジンは330dとして、セダンとツーリングバージョンに提供され、要望に応じて両ボディバージョンにxDriveを組み合わせることも可能だ。

BMW 8シリーズにも新型ディーゼルが登場

また、BMW 8シリーズにも新しい3リッターディーゼルが搭載される。
ここでも、パワー豊かな6気筒は、スタータージェネレーターを取得し、また、マイルドハイブリッドになる。
8シリーズでは、パワーユニットは、340馬力から20馬力アップする。
840d xDriveとしてエンジンは、すべての8シリーズ派生バージョンで利用可能だ。
つまり、グランクーペやコンバーチブルの愛好家も、将来的には電動化されたディーゼルで走ることができるようになるということを意味する。

8シリーズもマイルドハイブリッドを取得する。将来的には、48ボルトにサポートされた840dxDriveも登場する予定だ。

BMW 1シリーズにエントリーレベルの新型エンジン、2シリーズグランクーペに新型ディーゼルを搭載
コンパクトな1シリーズでは、BMWはモデルアップグレード用のエントリーレベルの116iエンジンを搭載している。
3気筒エンジンは109馬力と最大トルク190Nmを発揮し、6速マニュアルトランスミッションが標準で組み合わされる。
オプションで7速ダブルクラッチも用意されている。
また、エントリーモデルに加えて、「120i」もラインナップを拡充する。
4気筒ガソリンエンジンは178馬力と280Nmを発揮し、7速ダブルクラッチを標準装備する。

1シリーズは、エントリーモデルの116iに6速MTを搭載。

2シリーズのグランクーペにも新しいエンジンが搭載される。
将来的には、216dには116馬力、最大トルク270Nmの3気筒ディーゼルがコンパクトモデルに搭載される。
ここでも7速ダブルクラッチが標準装備される。

また、両コンパクトモデルには、オプションとして「BMWインディビジュアルシャドウラインライト」が設定される。
これにより、ヘッドライトにブラックのインレイが施され、よりスポーティな印象を与える。

X2にアダプティブLEDヘッドライトを採用

モデルのアップグレード対策の一環として、アダプティブLEDヘッドライトも将来的にBMW X2で利用できるようになる。
また、SUVをより暗く見せたいという方のために、「BMWインディビジュアルライトシャドウライン」は、1シリーズおよび2シリーズ グランクーペと同様に、ヘッドライトにブラックのインサートを装着するオプションが用意されている。
このインサートは、BMW X1にも用意されている。

この秋、X2には、オプションのアダプティブ LED ヘッドライトが用意される。

アーバンクルーズコントロールの再注文が可能

BMWは2020年11月から、ドライビングアシストパッケージ「ドライビングアシスタントプロフェッショナル」に「アーバンクルーズコントロール」を追加する。
これは、新しい信号機認識システムと連携したアダプティブクルーズコントロールをベースにしたものになる。
信号が緑であればBMWは走行を続け、赤になればブレーキをかけて停止する。
この機能は、BMW 3シリーズとBMW 5シリーズ、BMW 6シリーズ グランツーリスモ、BMW 8シリーズ用に用意されている。
また、BMW X5、X6、X7のSUVにも用意されている。
BMW M5、M8、X5 M、X6 Mなどのスポーツモデルもこの機能を活用できるようになる。
8シリーズを除く、2020年7月以降に生産された、上記の全シリーズの車両で、ドライビングアシスタントプロフェッショナルを搭載した車両が対象となる。

BMWモデルに多数の新色を設定

2020年秋のモデルアップデートでは、もちろん目を惹くものもある。
そのため、BMWは技術的な調整に加えて、個々のモデルの塗装色のポートフォリオを拡大している。
将来的には、新型BMW 4シリーズクーペにも、新しい「サンレモグリーンメタリック」のバリエーションが用意される予定だ。
また、BMW X5、BMW X6、BMW X7には、「ドラビットグレーメタリック」と「スパークリングブラウンメタリック」が追加される。
また、BMW Xの大型モデルには、BMWインディヴィジュアル(BMW Individual)プログラムの特別塗装仕上げ色、「グリジオテレストメタリック」、「アーバングリーンメタリック」、「フローズンブラックメタリック」、「ペトロールマイカメタリック」、「ルビーレッドメタリック」、「アバスブルーメタリック」、そして「ブリティッシュレーシンググリーンメタリック」が追加される。
また、BMW i3にも新しいカラーオプションが追加される。将来的には、「BMW i ブルー」にアクセントを加えた「カシミアシルバー」のほか、「フローズングレーメタリック」にアクセントを加えた「ガルバニックゴールド」、「フローズングレーメタリック」にアクセントを加えた「フルードブラック」も注文できるようになる。

秋に新しい新色が出る……なんだかアメリカ車全盛期のマイナーチェンジや、フィアット500の新色追加、のような感じだが、今回注目すべきポイントが2点あることを見逃すわけにはいかない。

ひとつはディーゼルエンジンモデルの拡充が、どのセグメントでも行われることで、一時期のディーゼルエンジンモデル消失か、のような風潮はどこかに消え、まだまだこれからもディーゼルエンジンモデルを主流に置こうとする、そのBMWの政策はなんとも嬉しい限りだ。
もうひとつは、いよいよアクティブクルーズコントロールに、信号認識機能が追加されることで、これでまたアクティブクルーズコントロールが大きく前進することになる。今までは信号を認識しないことに不満と心配を抱く人も多かったが、これで着実にクルーズコントロールは一歩前進したといえよう。
ただし日本ではこの機能を(警察とか、国土交通省が)快く思っていないとの情報もあり、認可されるかどうかは微妙だが、自動運転技術には欠かせない制御だけに、ぜひ認可されることを願っている。

Text: Andrew Huber
加筆:大林晃平
Photo: BMW Group