【新車ニュース】新型アウディA3スポーツバックにプラグインハイブリッドモデル登場
2020年10月5日
アウディA3スポーツバック40 TFSI e(2020): 新型、プラグインハイブリッド、全情報
プラグインハイブリッドシステムと独自の電動ヘッドライトシステムを搭載した新型アウディA3。
アウディが新型A3を電動化。ゴルフ8 eハイブリッドと同様に、A3用プラグインハイブリッドシステムは204馬力を発揮し、純粋に電動で67kmまでカバーするとされている。さらにヘッドライトはスペシャルなものだ。
アウディはA3シリーズにプラグインハイブリッドモデルを追加する。
e-tronという名前は歴史であり、新しいものはA3スポーツバック40 TFSI eと呼ばれ、その謎めいた名前は、VWゴルフ8 eハイブリッドのインゴルシュタット式の解釈に他ならない。
アウディも、1.4リッター4気筒エンジンと204馬力のシステムパワーを持つeマシンを組み合わせている。
A3は、純粋に電気のみで67キロメートルという航続距離をカバーすることができるようになる。
2020年秋から、40 TFSI eは、32,225ユーロ(約402万円)から始まる価格で、注文可能となる。
電動モーターは最大0.3gで減速する
データシートをざっと見ただけでは、性能データは先代e-tronと変わらないので、最初は驚く。
1.4リッターTFSIとトランスミッションハウジングに収容された電動モーターの組み合わせは、相変わらず204馬力と350Nmのトルクを発揮する。
ただし、最高速度は222km/h(電動:130km/h)から227km/h、140km/hへとそれぞれアップしている。
しかし、ハイブリッドモデルを購入する人は、通常、走行性能よりも燃費に関心があるはずだ。
40 TFSI eは、100kmあたり1.5リットルしか消費しないという(リッターあたり66.6kmの燃費)。
そして、A3 eの13kWhバッテリーは、純粋に電気のみで67kmまでの航続距離がカバーできるはずだ。
これは、ほとんどの日常的な通勤ルートには十分な距離だ。
230ボルトソケットでは、妥当な4時間後に再びフル充電されるはずだ。
ちなみに、アウディはワンペダルモードで駆動することもでき、電動モーターは最大0.3 gで減速する。
独自のe-シグネチャーを搭載したマトリクスLEDヘッドライト
しかし、eモデルは、日常生活のための利点を、別の場所で失っているともいえる。
燃焼エンジンを搭載したバージョンと比較して、トランクの容量は、380から280リットルへと縮小しているからだ。
標準モデルA3と同様、リサイクルPET素材で作られたシートカバーがあり、インフォテインメントシステムは、システムパフォーマンス、ドライブステータスなどのハイブリッド固有の情報を提供する。
アウディは、ハイブリッド用の「アウディドライブセレクト」ドライビングモード選択を、コンフォート、エフィシェンシー、オート、ダイナミック、およびインディヴィジュアルの各モードを標準装備している。
外見からは、eは16〜18インチサイズの特別なホイールによって認識することができる。
オプションとして、独自のE字型デイタイムランニングライトシグネチャーを備えたマトリックスLEDヘッドライトを使用して、電気駆動であることを示すこともできる。
標準は通常のLEDヘッドライトが装備されている。
より強力なバージョンが続く
A3スポーツバック40 TFSI eは、2020年秋に発売される。
プラグインハイブリッドバージョンA3スポーツバックのスタート価格は、32,225ユーロ(約402万円)となっている。
しかし、連邦政府からの6,750ユーロ(約84万円)の補助金プレミアムを受けられる。
アウディによれば、より多くの電力を持つバリアントが続くとのことだ。
245馬力のシステム性能を持つゴルフGTEからの駆動システムを意味している可能性は高い。
VWゴルフのGTEが登場したように、アウディのA3スポーツバックにもプラグインハイブリッドモデルが登場した。
これは本当に当たり前のことだし、予定調和の追加なのだが、アウディの場合は、よりハイブリッドシステムを搭載したモデルであることを主張したものとなっていることは興味深い。
Eの文字のライトとか(いまいちわかりにくいが)、全体的なエクステリアの処理など、あえてこれがハイブリッドシステムを搭載したアウディであるということを明確に主張している部分にこそ、今後のアウディの方向が垣間見られるようで興味深い。
ゴルフGTIとゴルフGTEの関係のように、今はSとかRSと、ハイブリッドシステムのモデルが共存しているが、いずれはGTIが廃止されてGTEだけになると予想されているように、アウディの場合も、ハイブリッドシステムのモデルが高性能で、なおかつエコロジカルにも配慮したモデル、に一本化されるということへの第一歩なのかもしれない。
内容はまだ過渡的なものではあるが、とびきり高性能な方向にも振ることはできるはずなので、まだまだこれからの進化が楽しみではある。
Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平