【この500SLなんぼ?】メルセデスの高級オープンカー 32年落ち1992年製「メルセデス SL500」販売中 その価格はビミョー?それともアリアリ?
2024年11月13日
メルセデス・ベンツ500SL(Mercedes-Benz 500SL):1992年製のメルセデス・ベンツ500SL(R129)が現在、オンラインマーケットプレイスeBayに出品されている。価格は33,129ユーロ(約540万円)だ。
メルセデス・ベンツがスイスのジュネーブモーターショーで「SL(R129)」シリーズを発表したのは1989年のことだった。当初、この高級ロードスターは主にステータスシンボルだったが、振り返ればメルセデスはこのモデルでサクセスストーリーを書き上げた。特に「メルセデス500SL」は、史上最高のスリーポインテッドスターのひとつとして評価されている!
メルセデス500SL
時代を超越した美しいデザイン、パワフルな5リッターV型8気筒エンジン、豊富な洗練されたテクノロジーにより、「500SL」はく間に特別なれの的となり、今日では最も人気のあるドイツのクラシックカーのひとつとなった。「SL」が数字の前になるのは1994年からである。
広告にはこのように書かれている
この1992年製の「メルセデス・ベンツ500SL」は、ミルテンベルク(バイエルン州、ヴュルツブルクの西約70キロ)地区の個人出品者によって、オンラインマーケットプレイス、eBayに出品されている。走行距離は19万2000kmで、売値は33,129ユーロ(約540万円)だ。人気の1台だけあって、それ相応の値段となっている。
出品者の説明によると、この中古の「メルセデス・ベンツ500SL」は、「よく手入れされた状態」だという。彼は広告の中で、この車両に施された数々の作業も挙げている。エンジンオイル、フィルター交換、冷却水交換、トランスミッションオイル、フィルター洗浄交換、エアコン冷媒補充、ブレーキフルード、燃料フィルター、エアフィルターも交換したばかりである。パワーステアリングポンプを含むサーボポンプも交換し、バルブカバーガスケットも交換した。そしてこれは、販売オファーにある詳細なリストのほんの一部である。
本革のシート、アームチェア、ダッシュボード下部はアルカンターラが張られ、木製のインレイが「メルセデス・ベンツSL」の良い雰囲気を醸し出している。
「メルセデス・ベンツ500SL」は、35年前の新車時、10万ドイツマルク(約410万円)という驚くべき価格だった。しかも、装備も豊富だ。例えば、今回出品された「500SL」には、アラームシステム、アンチロックブレーキシステム、運転席、助手席、サイドエアバッグ、スタビリティコントロール。イモビライザーなどの安全装備が搭載されている。
さらに、この「メルセデス500SL」には、全グリーンティンテッド断熱ガラス、8穴アルミホイール、ヘッドライトワイバーが装備されている。
素華なインテリアにはフルレザーが使用され、電動調整シート、シートヒーター、ステアリングコラムビミラーはすべて電動調整式た。さらに、オートエンコン(キャビンフィルター交換済み)が装備され、メルセデス・ペンツ製ベッカーラジオはBluetoothインターフェースにアップグレードされている。
メルセデス・ベンツ500SLについて知っておくべきこと
メルセデスは「R129」モデルシリーズを合計約20万5,000台生産し、そのうち約8万台はリアに「500」と表示された。1989年に発表された「SL」のテクノロジーは、当時も現在と同様に印象的だった。電動調整式インテグラルシート、自動ロールオーバーバー(0.3秒で折り畳み可能)、アダプティブダンピングシステムADS (走行状況に合わせてサスペンションを調整)は、世界初のサスペンションシステムだった。
「メルセデス・ベンツ500SL」を維持するには、それなりの予算が必要だ。メンテナンスにはお金がかかるし、燃料費も相当にかかる。燃費はリッターあたり6.2kmほどで、それも、連転スタイルが穏やかな場合の燃費である。しかし、エンジンオイルなどの消耗部品が交換されたこの個体なら、しばらく「SL」の世界を楽しむことができるだろう。
Text: Thomas Arndt
Photo: derprivateranbieter / eBay