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【驚異のチューニング】900馬力&9,000万円!ブラバスがポルシェ911ターボSカブリオを魔改造「ブラバス900ピーチ」とは?

2024年11月9日

ブラバス900ピーチ(Brabus 900 Peetch): 53万ユーロ(約9,000万円)を超えるピンクのポルシェ 911(992)ターボSカブリオレ。メルセデスのスペシャリストであるブラバスがポルシェ 911ターボSカブリオレを過激にチューニングした。

控えめとは無縁!メルセデス専門チューナーのブラバスが、臆病者には向かない「ポルシェ911」を発表した。目を引くこのカブリオレの価格は、なんと約53万ユーロ(約9,000万円)だ!

今年のシグネチャーナイト(車のファッションショー)で、ブラバスは新製品の花火を打ち上げた。中でも目を引いたのは、ポルシェ911(992)ターボSカブリオレをベースにした「ピーチ900」だ。老舗チューナーのブラバスは、2022年以来、ポルシェをプログラムに入れている。これまでのハイライトは、900馬力の壮大なワイドボディ911であるRocket 900 R 「1 of 25 」だった!

ブラバスはスポーツスプリングを使用してポルシェを25ミリ低くしている。鍛造ホイールはフロントが21インチ、リヤが22インチだ。

しかし、我々が知っているように、ブラバスは常に上を目指す。そのため、ボトロップのチームは、「ブラバス900ピーチ」でさらに一歩前進した。少なくとも見た目に関しては、ブラバスが「個性的なピーチ色」と表現する塗装は誰もが思わず足を止めてしまうだろう。私の好みかって?いいえ!でも、「900ピーチ」の前で立ち止まってしまったのは事実だ。

ピンクのホイールとブレーキキャリパー

「900ピーチ」は常に人目を引く存在であり、それはブラバスが色に妥協しなかったことによるものだ。フロントスカート、サイドスカート、リヤウィング、ディフューザーなどのカーボン製パーツに加え、21インチ/22インチのモノブロックZ鍛造ホイール、さらにはブレーキキャリパーもボディと同色に塗装されている。唯一欠けているのはピンクのソフトトップだけだが、ブラバスでさえやり過ぎだと考えた。

ホイールやブレーキキャリパーまで、車の色に合わせて塗装されている。

インテリアを見ると、今朝、薬を間違えて飲んでしまったのかと一瞬思う。なぜなら、これは私がLSDの旅を想像する際に抱くイメージに近いからだ。ブラバスは、いわゆるシェルシェイプダイヤモンドデザインのマスターピースレザーで、インテリア全体を覆っている。しかし、もちろん、ただの色ではない。ピーチ、つまりピンク色だ。

究極:ブラバスマスターピースのインテリアは、キャビン全体にレザーが使用されている。

コックピット全体と言ったのは、まさにその通りだからだ。シート、ドアパネル、ダッシュボードに加え、ステアリングコラムカバー、フロントシートの背面、さらにはフットウェル全体にもレザーが使用されている。Aピラーとダッシュボード上部のみが黒革で覆われている。ブラバス社らしく、作業は完璧な水準で実施された。ただし、「900ピーチ」を運転する人は、まぶしさ対策としてだけでなく、必ずサングラスを着用すべきである。

900馬力と1,000Nm

現行の「992ターボS」の650馬力では物足りない(今でも私には理解できない)ポルシェのドライバーのために、ブラバスは3.8リッター水平対向エンジンを大幅に改良した。新型ターボチャージャーと触媒コンバーター、そしてソフトウェアの適応とインコネル製スポーツエグゾーストシステムにより、出力は900馬力、トルクは1,000Nmにまで向上した。この性能レベルは、25台限定の“ブラバス900ロケットR「1 of 25」”で既に知られているが、今回初めてワイドボディなしで提供される。

ブラバス900ピーチのクオリティは非の打ちどころがない。カラーリングも素晴らしい!

定価は約53万ユーロ(約9,000万円)

予想通り、その走行性能は圧倒的だ。「ブラバス900ピーチ」は0-100km/h加速を2.5秒、0-200km/h加速を7.2秒で達成する。ブラバスは最高速度を340km/hと公表しており、世界最速の「911」ということになる。おそらく最も高価な「911」でもあるだろう。なぜなら、「ブラバス900ピーチ」の価格は52万8664ユーロ(約9,000万円弱)だからだ。

色にこだわりがある人には、ブラバスは「600ピーチ」という名の「レンジローバー」も発表している。価格は51万3,383ユーロ(約8,630万円)で、ポルシェよりも若干安価だ。

結論:
「ブラバス900ピーチ」ほど、意見が分かれる車はめったにないだろう。自分ならこの車をこのようにカスタマイズするだろうか?恐らくしないだろう。しかし、「900ピーチ」を見れば見るほど、好きになっていく自分がいるのも事実だ。

Text: Jan Götze
Photo: Jan Götze / AUTO BILD