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【このクアトロポルテなんぼ?】マジか?高級サルーン「マセラティ クアトロポルテ」がたったの130万円!欲しいぞ!たとえ走行距離21万km超でも・・・

2024年11月14日

マセラティ クアトロポルテ(Maserati Quattroporte): ピニンファリーナデザインの第5世代は400馬力のスポーティーサルーン。このイタリア製高級サルーンが7,900ユーロ(約130万円)で販売中!

「マセラティ クアトロポルテ」という車名は伝説的な存在だ。1963年にデビューしたV8エンジンを搭載する4ドアスポーツセダンは1970年に生産終了となった。この初代クアトロポルテは最高速度230km/hを誇り、ラグジュアリーとスポーティさを融合した世界最速のセダンの一つとなった。

初代マセラティ クアトロポルテ。
Photo:Auto Bild

苦悩した2代目

「クアトロポルテ」の第二世代は、1974年のトリノ・モーターショーでデビューした。シトロエン傘下になったため「シトロエンSM」のシャシーにベルトーネデザインのボディが載せられた。さらに、マセラティとしては珍しく、ハイドロニューマチックサスペンション付き前輪駆動となり、V6エンジンは初代モデルの最高出力260馬力から190馬力に大幅にパワーダウンした。「クアトロポルテ」の象徴である、長く平らなノーズは受け継がれたが、シトロエンの信頼性に欠けるハイドロも相まって、顧客に受け入れられず、生産台数はわずか13台だった。

2代目クアトロポルテの生産台数は極めて少ない13台だった。
Photo:Auto Bild

V8エンジンの復活

デ・トマソの指揮の下で製作された3代目(1979年~1990年)は、再びエキサイティングなモデルとなった。大型のV8エンジンとダブルヘッドライトが採用された。ジウジアーロデザインの角張ったボディはそのままに、1,876台が生産された。

3代目クアトロポルテ。
Photo:Maserati S.p.A
マルチェロ ガンディーニデザインの4代目はビトゥルボ系シャシーを流用したことで、クアトロポルテの中で一番小さなモデルとなった。
Photo:Maserati S.p.A

ピニンファリーナとの原点回帰

5代目「クアトロポルテ」では、すべてが異なる。しかし、どこか似ている部分もあった。角張ったラインは廃止されたが、わずかに張り出したラジエーターグリルは初代を彷彿とさせる。そして、その功績は著名な名前に負うところが大きい。ピニンファリーナだ。5代目「クアトロポルテ」は2012年まで生産された。当初の価格は装備によって異なるが、ほぼ15万ユーロ(約2,500万円)だった。しかし、現在では、このスポーティな高級セダンを非常にお買い得な価格で見つけることができる。

グリルにトライデントがない。スリーポインテッドスターのないメルセデスと同じで、これではクアトロポルテの魅力は半減だ。

クアトロポルテVが8,000ユーロ(約132万円)以下!

2009年式のこの「クアトロポルテV」は、400馬力のV8エンジンを搭載し、走行距離は214,607kmだ。ディーラーによれば、すべてが正常に作動しているが、あくまで趣味の車として販売されている。そして、この値段は破格だ。ユーズドカーポータルサイトで1万ユーロ(約165万円)以下のクアトロポルテを他に見つけることはできなかった。

日常使い用のマセラティに最適。

なぜこんなに安いのか?機能が不足しているからではない。例えば、オートエアコン、ベージュのフルレザーシート、リアパーキングエイド、バイキセノンヘッドライト、ナビゲーションシステムなどが搭載されている。

クラシックカーの歴史に名を刻むことはできるのか?

事実、この5代目マセラティ クアトロポルテは偉大なコレクターズカーとして称えられるにはあまりにも平凡であり、走行距離も多すぎる。しかし、適切な手入れをすれば、このセダンがヴィンテージカーとなり、(ほぼ)すべての世代がそうであったように、真のクラシックカーとなる日が来るかもしれない。

Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: EA Automobile/AutoScout24