【新着情報】続報 メルセデス初の電動トラック 2024年投入を目指して開発中 メルセデス eアクトロス ロングハウル

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メルセデスeアクトロス ロングハウル(2024): 電動トラック、航続距離、積載量

メルセデスベンツがEVトラック開発中! それは最大500kmの航続距離: メルセデスは燃料電池トラックだけではなく、「eアクトロス(eActros)」と「eアクトロス ロングハウル(eActros LongHaul)」で、メルセデスは貨物輸送の電動化をも目指している。シュトゥットガルト発の電動バッテリートラックに関する全ての情報を掲載。

メルセデスは乗用車用の新型駆動システムだけでなく、大型商用車にも将来的には代替駆動システムが与えられることになる。
メルセデスは、2018年にeアクトロスをスタディモデルとして発表している。
その後、2019年にはプロトタイプの何台かが、試験用として運送会社に供給され、2021年にはシリーズ生産化が決定している。
そして、2024年からは、通常のeアクトロスに加えて、より長い航続距離を持つバージョンが用意され、「ロングハウル」という名称が与えられる予定だ。
シュトゥットガルトからの電動トラック2台の現時点でのすべての情報をお届けする。

すべてのeトラック用eパワートレーン

メルセデスはまだ航続距離について具体的な発言をしていないが、eアクロスの航続距離はプロトタイプの航続距離を大きく上回る200kmを超えると予想されている。
一方、長距離版の「ロングハウル」は500kmまでカバーできるはずだ。
ダイムラーは、すべての大型e商用車のプラットフォームとして、異なるトン数と走行距離に対応できるように設計された、モジュール構造の「eパワートレーン(ePowertrain)」を導入している。
Eアクトロスは、2アクスル車と3アクスル車として提供される。

長距離輸送は電動に

メルセデスのeアクトロス ロングハウルは、スリーポインテッドスターの付いた初のオール電化4トン車だ。
機能の面では、このセミトレーラートラックは、従来のディーゼルエンジンを搭載したものと比べても遜色がなく、また、水素エンジンを搭載した「GenH2」のスタディモデルの仕様に非常に近いと言われている。
今回発表されたコンセプトトラックには、連続出力230kW、最大出力330kWの電動モーターが2基搭載される。
しかし、燃料電池との最大の違いは積載量だ。
Eアクトロス ロングハウルでは、燃料電池トラック「GenH2」よりも、積載量が少なくなる。
その理由は、バッテリーが重いからだ。

標準型のeアクトロスの航続距離に関してのメルセデスからの公式発表はまだない。しかし、当然、200kmは超えるはずだ。

充電場所と充電時間がドライバーの休憩所と休憩時間

メルセデスは、ロングハウルの500kmという航続距離で、運送業者の長距離用途の大部分をカバーできると考えている。
シュトゥットガルトの研究者たちは、EUのトラックドライバーは、いずれにせよ4~5時間の運転後に、45分の休憩を取らなければならないだろうと予想している。
そしてこの間に、長距離走行用のeアクトロスのバッテリーの大部分を充電する必要がある。
しかし、そのためには急速充電ステーションの全国的な普及とインフラ整備も必要になるだろう。
2024年にはどのようになっているかは、まだ予測不可能だが、それまでにドイツのアウトバーンの多くのサービスエリア全てに必要なインフラを装備することは、おそらくほとんど不可能だろう。
しかし、大規模なサービスエリアでは状況が異なり、インフラが整備される可能性ははるかに高い。

先日はメルセデスベンツが開発している、燃料電池の格好いいトラックのレポートを行ったが、今回はメルセデスベンツの完全EVのトラックの話である。
メルセデスベンツもいろいろなテクノロジーを使い、様々なエネルギーを使った車の開発を行っていることは重々承知の上ではあるが、個人的にはトラックを完全EV化してしまうのはどうだろう、と思う。
特に街の中を走る、日本でいうならば宅配便のトラックや、軽トラックくらいをEVにすることには異議も反対もしないが、アウトバーンをガンガン走るような大型EVトラックというのは成立するものなのだろうか。

アウトバーンを高速で走ればバッテリーのエネルギーなどはモリモリ減ってしまうだろうし、大型トラックを走らせるほどの、バッテリー充電するにはいったいどれほどの電気が必要で、そのエネルギーはいったいどこからやってくるのだろう、と疑問に感じてしまう。
大型トラックは燃料電池のほうが良いんじゃないだろうか、と私は安直に思ってしまうが、優秀なメルセデスベンツのエンジニアはもっと別のアイディアも、成立するというなんらかの確証があるのだろうか。一度、説明をきちんと受けてみたいものである。

Text: Andreas Huber
加筆:大林晃平