【新着情報】テスラ 画期的なバッテリーを備えた低価格コンパクトモデルを開発&市場投入

58

テスラ “バッテリーの日”: より多くの航続距離、新しいモデル

テスラは5倍のエネルギーと航続距離を持つバッテリーを採用するという。新しいテスラのバッテリーは、これまでの5倍のエネルギーを含み、6倍のパワーを持つようになるという。テスラの「バッテリーの日(Battery Day)」で、カンパニーボス、イーロン マスクはより未来に目を向けた。その情報!

伝統的に画期的な製品を発表するテクノロジー企業アップルのスタイルで行われるイベント、テスラの「バッテリーの日」をファンは熱望していた。
しかし、結局のところ、9月22日に、フリーモント(米カリフォルニア州)にあるテスラ本社で行われたイベントは、予想された範囲の結果に終わった。
ポップスターのように祝われた同社のイーロン マスク最高経営責任者(CEO)は、よりパワーが増し、航続距離が向上した新型バッテリーを発表したものの、大きな進歩を遂げたとは言い難いものだった。
インターネットを介して送信されたライブストリームは、最大27万人が視聴した。
しかし、新しいバッテリーが使えるようになるまでには、18ヶ月から3年かかる可能性があるため、視聴者の興奮は限定的なものだった。

25,000ドル((約265万円))の電気自動車用の新しいバッテリー

マスクはとりわけ新世代のバッテリーセルを約束した。
新しい 4680バッテリーは、幅が46 ミリメートル、長さが80ミリメートルのセルサイズに基づいており高価な重金属コバルトなしで生産できるようになっているという。
さらに重要なのは、マスクが5倍のエネルギー含有量と現在のテスラ電池の6倍の電力を予測したことだ。
つまり、より小型で大容量のバッテリーということだ。
これにより、今後3年間で、2万5000ドル(約265万円)相当の安価な自走式電気自動車を製造することが可能になるはずだ。
手頃な価格の電気自動車は、当初からの夢だったとマスクは述べた。
同時に、マスクは、電気自動車の最大のコスト要因のひとつであるバッテリー技術のコストを半減させたいと考えている。

ファンはより多くのことを期待していた

しかし、市場のオブザーバーやテスラファンは、実際にはもっと多くのことを期待していたはずである。
例えば、10年と200万km持続すると期待されているスーパーバッテリーに関する、より新しく、多くの情報などを望んでいた。
しかし今回は新しいバッテリーと低コストの電気自動車についての情報に加えて、マスクは、モデルSの別の強力なバージョン、モデルS プレイドの発表もしたが、それにもかかわらず、テスラ株に多くを投資している投資家の失望を買った。
そして、その日、株価は7%下落した。
つまりそれは世の中が期待したコメント以下のことだったからであろう。

テスラが300万円以下のEVを3年くらい先に出す、という話は、先延ばしにされ、「もっと先に出す」らしい、というコメントが発表された。このもっと先に出すことも、新しいスーパーバッテリーのことも、大風呂敷のイーロン マスクのことだから、もっともっとパフォーマンスをしながら、その可能性やすぐにでも出すようなコメントをするべきだった、のかもしれない。

そういえばUFOのような?ピックアップトラックや、大型トラック、スーパースポーツカー、そしてもっと先に自動運転技術などは、最近あまり噂を聞かなくなってしまった。
楽観的に考えれば、メタリックなピックアップトラックも、大型トラックも、安全で完璧な自動運転もたゆまず開発が続けられ、来年にも登場するのかもしれないが、そんなにたくさんの何かを抱えてテスラはやっていいけるのかどうか、どうも疑問が多く、謎の多いメーカーであることに変わりはない。
去年一年の、モデルSとモデルXとタイプ3を合わせた生産台数は、約36万台とのことだが、そうすると一か月あたりの生産台数は3万台、というメーカーの規模がテスラなのである。この3万台というのはもちろん決して大きいメーカーではないということだが、そんなメーカーがこれからピックアップトラックも、大型トラックも、様々な新技術も導入し続けながら、改良や信頼性を向上できるのだろうかと思ってしまう。
やはりイーロン マスクの存在感とパフォーマンス、そしてどうにも不思議でミステリアスな部分がテスラ信者の心の拠り所、のような気がしてならないのだが…。

With material from Reuters
加筆:大林晃平
Text: Matthias Bruges