【この500馬力カイエンなんぼ?】え?ウソ―!安!このポルシェ カイエン ターボは掘り出し物か、それとも悪夢か?
2024年10月26日
ポルシェ カイエン ターボ WLS(Porsche Cayenne Turbo WLS): わずか6,500ユーロ(約107万円)で500馬力!このカイエンは掘り出し物か、それとも悪夢を引き起こすのか?
2002年、ポルシェは純粋なスポーツカーのラインナップから、SUVというジャンルへの大きな飛躍に踏み切った。その当時は批判的な声も多かったが、「カイエン」は完全に成功を収め、ポルシェの屋台骨となり、2014年に「マカン」が誕生する。
しかし、話を兄貴分のモデルに戻そう。初代「カイエン」は、「9PA」とも呼ばれ、2010年まで製造されていた。エンジンは、240馬力のV6ディーゼルから、550馬力のV8エンジンを搭載した「カイエン ターボS」まで幅広いラインナップとなっていた。2007年のフェイスリフトの一環として、出力が向上した。それ以前は、最も出力の高い「カイエン」は521馬力の「ターボS」で、500馬力のターボWLS(ファクトリーパフォーマンスアップグレード)がそれに続いた。これは通常の「カイエン ターボ」よりも50馬力も高い出力だ。
そして、現在、この「WLS」モデルが大変手頃な価格で販売されている。元の価格は10万ユーロ(約1,650万円)を超えていたが、現在ディーラーでは6,499ユーロ(約107万円)で販売している。6,500ユーロ(約107万円)で500馬力、走行距離は16万6,988kmのこの個体は一見、掘り出し物のように見える。
インテリアは申し分ない
さらに、装備も非常に充実している。例えば、4ゾーンオートマチックエアコン、22インチのテックアート(Techart)製アルミホイール、4分割ガラスサンルーフ、フロントスポーツシート、バイキセノンヘッドライト、Bose製サウンドシステム、メタリックバサルトブラックメタリック塗装などが装備されている。
全体的なコンディションは手入れが行き届いていない
しかし、素晴らしい性能と豪華な装備にもかかわらず、車両全体のコンディションはやや悪いようだ。ヘッドライトは曇って見えにくく、内装表面やリアシートには傷があり、簡単に取り外せる足元の黒と赤のカーペットは、その下のコンディションを明らかにしていない。しかし、ディーラーによれば、最も深刻な問題はエンジンから聞こえるガタガタという音だということだ。
つまり、もしあなたがこの「カイエン」を購入すると決めた場合、それは間違いなく愛情を込めた修理が必要だということを意味する。つまり、あなたは掘り出し物を手に入れるか、あるいは安物買いの銭失いとなるか。ポルシェは依然として謎に満ちている。
Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: Chris Automobile/AutoScout24