【新車情報】アウディ A3スポーツバックにも天然ガスバージョンを投入

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アウディA3スポーツバック30 g-tron(2020)全情報: 価格、CNG、天然ガス

アウディは新型A3スポーツバックにも天然ガスエネルギーで走るg-tronを導入。30 g-tronで、新型A3に再び天然ガス仕様がラインナップされる。CNG(圧縮天然ガス)仕様のA3は、スポーツバックのみの設定となっている。全ての情報をお届けする。

新型Audi A3には、天然ガス(CNG)モデルが再び用意される。
インゴルシュタットを拠点とするアウディは、このコンパクトモデルに1.5リッターTFSI(131PS/200Nm)を搭載し、A3 30 g-tronと命名する。
先代モデルと同様、CNGモデルはスポーツバックのみの設定となっている。
したがって、セダン愛好者は、CNGモデルは選べない。

ビジュアル的には通常のA3と変わらない

ビジュアル的には、天然ガスバージョンのA3は、通常モデルとの違いはない。
テールゲートのレタリングだけがCNGのA3であることを明らかにしている。
インテリアにも大きな差はない。
アウディはわずかにスピードメーターユニットを変更している。
冷却水温度の表示が通常モデルには備わっているのに対し、g-tronは天然ガスタンクの充填レベルを示している。

新型A3のg-tronにセダンの設定はない。

最大445kmの航続距離

A3は約18キロの天然ガスを保持できるようになっている。
ガスは最大200バールの圧力で3つのタンクに貯蔵される。
アウディによれば、純天然ガス+ガソリンエンジンの航続距離(走行レンジ)を最大445kmとしている。
CNGの供給がなくなると、アウディは自動的にガソリンモードに切り替わる。
9リットルというガソリンの量は、車を次のガソリンスタンドまで確実に運転できるようにするためのものだ。
ただし、3つのタンクには日常の使用において1つの欠点がある。
トランクの容量は、380リットルから280リットルに減少している。

A3の3つのタンクには天然ガスが充填されている。2つはトランク下、1つはリアアクスル前に備え付けられている。

エンジンは天然ガス運転に対応

エンジンは天然ガス運転操作に適応するよう改造されている。
シリンダーヘッド、インジェクションシステム、ターボチャージャー、触媒コンバーターは、CNG運転に合わせて変更された。
圧縮比も高められた。
天然ガスは通常のガソリンよりもノッキングしにくいため、g-tronの4気筒エンジンは12.5:1の圧縮比で作動する。
ただし、常に天然ガスでエンジンが動くわけではない。
運転状況に応じて、時折プレミアムガソリンを追加で燃焼室に投入することもありうる。
しかし、アウディによれば、ドライバーはその変化に気づかないという。

インテリアも基本的にノーマルモデルのA3と変わらない。

2020年秋からディーラーショールームへ

アウディは、2020年秋に、A3スポーツバック30 g-tronを30,706ユーロ(約383万円)から販売する予定だ。
標準装備には、LEDヘッドライト、デジタル計器クラスター、10.1インチタッチディスプレイ、多機能レザーステアリングホイール、アウディプレセンス(Audi pre sense)フロント、レーン逸脱警告システム、回避操縦、コーナリングアシスタントシステムが含まれる。
マトリックスLEDヘッドライトやヘッドアップディスプレイなどのオプション機能も利用できる。

先日もアウディCNGモデルの紹介を書いたが、今回はアウディA3スポーツバックのCNGモデルが追加になった。内容も価格ももはや「普通の」アウディA3スポーツバックとほとんど変わらず、航続距離も決して大きく劣ったものではないことに注目すべきであろう。
前回も書いたが、こういう新しいエネルギーを使ったモデルは、インフラの整備と常にセットにならなければ普及しないし、人に大手を振るって勧められるものではないことは言うまでもないが、それでもアウディが本気である、ということは明らかだろう。
だとしたら、アウディA3の元ネタである、フォルクスワーゲンゴルフにもCNGを採用すればいいのではないか、とも思ってしまうが、それはそれで価格の問題や、各種デバイスや、それこそエネルギー供給の問題などなど、やはりフォルクスワーゲン(そしてアウディ)なりの作戦上の問題もあるのだろう。
それにしても、ますます世の中には様々なエネルギーを使った自動車や、様々なメカニズムのハイブリッド車が入り乱れる時代となった。そしてそのことは、これからしばらくの間、まだまだ自動車は面白く、目が離せない存在であるということでもある。

Text: Andreas Huber
加筆:大林晃平
Photo: Audi AG